若い頃のワタシは片岡義男の小説に夢中になっていました。カワサキの往年の銘バイクが登場する男臭いストーリー・・それに憧れたワタシもバイクのキャリアにテントや寝袋を積んで、仲間とよくツーリング&キャンプに出かけたものです。
いくつものワインディングロードを駆け抜けて、身体がクタクタになるまでバイクでコーナーを攻める。そして高原や山岳のキャンプ場に到着、レザースーツを脱いでテントを設営し、夕暮れの中で缶詰とカップ麺と言うとてもチーブな晩餐をいただく。
パーコレーターで淹れた苦いコーヒーをやせ我慢して飲み干した頃には、ひとりふたりと走り疲れた仲間達はテントに入り寝息をたて始める。
「時には星の下で眠る・・。」
やがて満点の星空を見上げるワタシは小説の中のフレーズを思い出してつぶやき、独り悦に入って寝袋の中にもぐり込み、バイクでロードを疾走する夢を観るのです・・。
・・あぁ、なんてストイックだったんだろう、若き日のoko青年は・・(笑)。
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さてさて、お盆が過ぎてようやくoko父さんも短い夏休みになりました。
さぁ、行くぞ!我が家のサマーキャンプは野反湖に出撃だ!
oko夫妻にとって11年ぶりとなった野反湖来訪。まだまだ子供たちも幼いのでどうかなぁ・・と若干の心配もありましたが、やはり素晴らしい景観と雰囲気!満足感がじわじわとあふれ出るようです(笑)。
御存知の方も多いかもしれませんが、ここ野反湖キャンプ場はサイトまではリアカーで荷物を運搬して移動します(大汗)。
これがオートキャンプ場とは一味違う趣でいいんですけどね・・まぁ、当然のことながらテントやタープを張る時点でお父さんお母さんは疲れてヘロヘロになってます(苦笑)。
そしてキャンプサイト設営完了とともに思わず缶ビールをプシュ!・・おぉ、なんちゅう美味さだ~(笑)!
まったりとした夕刻を過ごし、夕暮れにはキャンプ定番のバーベキューと焚き火・花火で子供たちも御満悦。
やがてひとりふたりと、遊びつかれた子供たちがテントの寝袋にもぐりこみ・・最後に残されたoko父さんは焼酎をチビチビ飲みながら、星空に囲まれて独り悦に入るのであった(笑)。
「時には星の下で眠る。」
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キャンプ場の朝は早い。静寂の湖畔を散策しながら心身をリフレッシュ。
でもね、朝食とモーニングコーヒーで体が温まると、やっぱ釣りのことが気になってそわそわしちゃいますね(笑)。
とは言ってもフライで釣れるのはニジマスの稚魚やウグイばかり。一級ポイントでは本気モードのルアーマンや、お気楽地元餌師が超大物ニジマスなんか釣っちゃってますが、やはり子連れお気楽釣行ではこの時期のナーバスなトラウトにはまったく歯が立ちませんでした(泣)。
過去に一度ワタシはは野反湖名物「ブルーバックレインボー」をエルクヘアカディスで釣ったことがありました。今回もそんな麗しきトラウトと再会したかったですが・・見事に敗北を宣言いたします・・(苦笑)。
それでも収穫がありました。今まではあの手この手で誘ってみても釣りにイマイチ興味を示さなかった息子が、突如ルアーフィッシングに目覚めたようです。
釣りバカoko父さんも驚くほどの集中力で、キャスティングを繰り返しルアーをチェンジしてはスピニングリールのハンドルををグリグリとまわします。
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楽しい時間はあっという間に過ぎ去りました。遊びつかれてはしゃぎまわった子供たちは完全にバッテリー切れ状態(笑)。
焚き火の炎に見入りながら、またまたまったりと・・。
そして今宵も涼しい湖畔で
「時には星の下で眠る」ワタシなのであった。
野反湖の素敵なフィールドよ、ありがとう!また来るぜ!次回は子供たちにリアカーを引かせるぜ~(笑)!