紅葉が彩る鱒釣り

oko

2020年10月28日 15:43

確か自分が十九歳か二十歳の頃に読んだヘミングウェイ短編集の、登場人物ニック・アダムス・・
・・時にはまだあどけない少年だったり、時には傷ついた心を抱きながら鱒釣りをする青年だったり、、時にはくたびれ果てた中年男だったり・・
今となっては小説の詳細など忘れたけど、確かそんなキャラクターだった記憶があります。

あれから30年以上の歳月が流れ、生活と日常に追われて小説を読む習慣や時間・気力など失せてしまったワタシですが、いつも自分の心のどこかに「ニック・アダムス」が居座っていて、休日になると一緒にフライフィッシングをしているような気がします。
そして久々に、鱒釣りをするエピソードを読んだら、またまた釣りに行きたくなっちゃった(笑)。




・・古びた車を走らせて、鱒が釣れる川や湖に向かう。
道中では大自然の雄大さを体感しながら、他愛もない生命の営みに触れる。
湯を沸かしコーヒーを淹れて、素朴な野外料理をこしらえて食す。
目的地で鱒釣りを愉しみ、野営をして寝袋に入る・・



ワタシがやっていることも、小説のなかで緻密に描写されたシーンと似てるね(笑)。
釣り場への道中の森も湖も、すっかり紅葉に彩られています。
その中に身を置くだけで、なんだか疲れた身体と心が癒されるようだね。




トラウトの反応はけっこう渋い印象。フッキングが浅く、バレてしまうシーンが多かったな。
なんだろう?気温や水温の低下?釣り人に追われてナーバスになっている?
それでも元気なレインボーが遊んでくれる。楽しい一日でした。




またいつか、古い短編小説を持って、無邪気に鱒釣りをしに行こうか。



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