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2015年05月21日

激戦区のナーバスヤマメに逢いたい。

そう言えばワタシ、地元の渓はすっかりご無沙汰しているなぁ・・しかもヤマメなんて、一昨年前くらいからロクに釣ってないんじゃないかな?
・・綺麗なヤマメに逢いたいなぁ・・。

そんな思いに駆られてワタシが向かったのは、「激戦区」と呼ばれている地元渓流。久々に訪れたHRは、予想していた通り昨年頃の台風やゲリラ豪雨の影響なのか、渓相は激変してました。昔だったら必ずヤマメやイワナが反応してくれた瀬や淵は、すっかり小石や砂で埋まってしまいポイントとしての魅力を失っています・・(泣)。
それでも釣りを開始してまもなく、小さなヤマメがヒットしたけど・・バレてしまいました (-_-;)
遡行するうちにヤマメのライズを目撃!#16~12ピーコックパラシュートが良い仕事をしてくれて、久々にお会いしましたね!小さいけど愛らしい姿のヤマメちゃん♪



まずは「ボウズ逃れの1尾」を手にしてホッとしているワタシです(苦笑)。
その後もライズを狙いますが、フッキングが浅くてバレたりして・・。そうそう、イワナも釣れますよ!だけど今回の釣行では、狙いはヤマメなので記念撮影もそこそこにリリースを繰り返します。



ヤマメとイワナ混生の河川では、渓魚が付くポイントに明確な違いがあるのが面白いものです。
反転流のど真ん中からはヤマメが飛び出し、外側の渋いレーンからイワナが反応してくる。



だけど「激戦区」であるこの渓では、スレたイワナがまるでヤマメのような電光石火ライズ?!
「イワナってこんなにも鋭い動きをしたっけ?」
連日釣り人から攻められている渓魚は、ハンパなく警戒心が強いっす(汗)。



いくらか開けた区間に入り、複数のヤマメの姿がサイトできる・・だけどいざ狙ってみると手前に居たチビッ子ヤマメを走らせてしまい、本命ポイントを泳ぐお兄さん・お姉さんヤマメに危険信号が発令されてしまうようです・・う~む、ムズカシイっすね~(@_@;)
ゆったりとした流れでは思わせぶりなライズが繰り返されますが、獲れないっす(泣)
・・まったくもって完敗です。まさしく「激戦区のナーバス渓魚」と言った手強さですね~。

その上流、倒木と上部左右に覆いかぶさる樹木に囲まれる難易度が高い流れで、ヤマメがライズを繰り返している。
「え~い!ダメでもともとだぜ!」と開き直って(?)キャストする・・フライラインのループが透明度抜群の水面に伸びて行き、いいカンジでリーダー&ティペットがターンオーバーする・・
・・静かに着水した#16スパークルダンがドリフトすると・・バシャッ!
ヒットした渓魚が一気に疾走し、ギャリソン201テーパーのバンブーロッドを気持ちよく曲げる ♪
パーマークが鮮やかなヤマメが水中で輝く・・キリモミ、ジグザグ、ローリング、狂ったようなトリッキーファイトで応戦してきます!
直後にティペットを身体に巻いてしまったのか、一瞬だけひるんだけどすぐに回復・・久々にヤマメらしい引き味を楽しませてもらいます・・だけどランディングネットに収めるその瞬間までは気が抜けないよね。



最後の最後まで走られ冷や冷やしながらのランディング・・幅広ボディーの9寸ヤマメ (^^♪
激戦区渓魚に遊び遊ばれ苦戦しましたが、あきらめかけていた最後の最後に満足できるヤマメに逢えました!
記念撮影後にリリースすると、猛ダッシュで力強く流れに戻ってゆく姿が頼もしかった。ヤマメって釣り人を楽しませてくれる渓魚だな。

およそ4時間ほどのお散歩釣行でしたが、久々にHRの状況を確認できてよかったです。
次回はいつFF出撃チャンスが訪れるのかわかりませんが、これがシーズンラスト釣行にならないことを願ってます・・(^_^;)  


2015年05月18日

源流イワナのライズ。

新緑と五月の爽やかな日差しに誘われて、イワナが生息する源流域へ向かう。くたびれオヤジボディーにムチ打って、山中を彷徨い渓を遡る(汗)。
本当はもうちょい気温・水温が上昇する時間帯のほうが望ましいのだけど、美味しそうなポイントが現れたのでさっそく探りはじめました。

ところが、やはりあと一歩渓のコンディションが整っていないのか、渓魚の反応はシブいっす・・。
ポツポツと釣れはしますが、「ここは出るでしょ!」なポイントは不発・・なんで?なんでなの??
・・やっぱり時間帯なのかな・・。
岩盤際に刺さるような薄暗い小さな巻きのエンドで、フライが吸い込まれるように消えた。
「ん?」とアワセを入れると、元気なイワナの引き味がロッドのグリップに伝わってきました♪



いかにも「くぼみの隠れ家に潜んでました」、という感じの黒いイワナです。気持ちよいファイトをしてくれました!
「さぁ、これを皮切りにポンポンと連発しちゃうかも~♪」・・と期待したけど続かず・・(苦笑)。
虫っ気もそこそこ感じられるようになってはきたのだけど、肝心のイワナの反応は渋いんだよな・・。
さらにはドンピシャでフライに出たのだけどフッキングしない?・・ティペットがフックに絡んでいるという初歩的ミスでした。



ワタシの集中力が途切れかけると、気の優しい源流イワナが相手をしてくれる。おかげで遡行の足取りも乱れず、偏光グラス越しに見える魚影を追い続けることができました。
やがて水棲昆虫のハッチも多くなり、ミドリカワゲラなんかも飛翔をはじめました。



けっこう良いイワナをサイトで発見!しばし様子をうかがっていると、小型のカゲロウ類が流下してきて・・ライズした!
今シーズン初めて目撃したライズ・・こりゃ獲りたいよね~!
ライズフォームからしてやる気は満々に見えます。ティペットに結ばれていたフライはチェンジすることなく、#12ピーコックパラシュートをそのままキャスト・・
・・ゆったりとイワナが浮上してフライを飲み込んだ!バンブーロッドを気持ちよく曲げるファイトで!



じっくりと魚体を寄せてランディング。9寸ほどの源流ネイティブイワナです。!
思ったよりスレンダーなイワナでしたが、野生味あふれる体色・・鳥にでも襲われたのか、背中には傷跡が残っていました。



その後は水温も上がり水棲昆虫のハッチも多くなったのか、渓魚の活性も高まった様子です。
またまたサイトで見つけたイワナを観察していると・・ライズした!すかさずキャストしましたが、ドラグがかかりイワナは食いそびれた。
う~む・・少しでもドラグを回避できるように、ティペットを継ぎ足して再チャレンジ!
すると無邪気なライズでイワナがヒットしました!

その後もライズするイワナを見つけてはトライ!いよいよドライフライフィッシングが楽しい季節の到来だな。
・・とか思って、なんだかほんわかした気分になってたら、絶好のライズシーンに遭遇!・・だけど・・
・・超ど派手にライズして水面をジャンプしたイワナは、一瞬の手応えを残して「あばよ~!」とばかりに深みに戻っていきました(泣)。
これが獲れてればカッコよい締めくくりでしたが、そこをハズすのがいかにもワタシらしい敗北シーンでした(苦笑)。  


2015年05月08日

初釣行の癒し。

今シーズン、なにかと多忙なoko父さん・・あらら、気がつけばもう5月じゃないの(汗)。
ブログを更新しようという気力どころか、釣りの「つ」の字すら頭の中から抜けていた日々・・。
ふぅ、先月末から休暇なしの勤務だったため、GW明けにようやく1日だけ代休になった・・
・・よ~し!行くか?!シーズン初釣行に!

ドコドコとジムニーを走らせて、まだ残雪も見られる地域の渓にたどり着いた。
バンブーロッドをつなぎ、フライラインをガイドに通す。フックのアイにティペットを結ぶ・・
ん??なんだかやたらと苦戦するぞ(苦笑)。完全に「釣り勘」が鈍っているのを自覚します(*_*)
それでも釣りはじめてまもなく、気の優しいイワナがロッドを曲げてくれた・・素直にうれしかった!



「まだまだ時期的にはニンフかな?」の思惑に反して、ドライフライに渓魚が気持ちよく反応する。
だけどやっぱりGW連休中には、さぞかし多くの釣り人から攻められたんだろうね・・。
1回ポッキリしかフライを追ってくれなかったり、水底から2回も浮上しながらフライ直前でUターンしちゃったり・・う~ん、スプーキーだねぇ~(激汗)。



ちょっとサイズがいいヤツは警戒心が強くて、大岩のエグレやくぼみに潜んでいるようです。
岩盤の際ギリギリや、完全に岩陰へフライがドリフトするとやっと食いにきます。



下の写真のイワナも、岩の下の巻きの泡から飛び出しました。ランディングネットの網の色と同化しちゃってわかり辛いけど、ものすごく鮮やかな色彩の体色を持つネイティブ・・こんなヤツに会えて良かった・・。



山中ではホトトギスがさえずり、渓のせせらぎの音が谷に心地よく響きます。
あぁ、癒されるなぁ~♪
久しぶりの釣行で正直言って険しい源流域を遡行できるか自信がなかったけど、来てみてホントによかった!
た~くさん魚を釣りたいとか、で~っかいのを釣りたいとか、以前は欲望メラメラなワタシでしたけど、今シーズンの初戦はおおらかな気分で釣りが楽しめます ←ホントだろうか(笑)??



釣れた渓魚はすべて、元の場所にリリース。もしもいつかまたこの渓に来ることがあったら、もっともっとサイズアップした君たちに会いたいね。
その後も順調に釣り上がり、雨だった天気予報が大ハズレで晴天にも恵まれ、愉しい時間が流れていきます。

もう十分満足したので、そろそろ早めに脱渓を・・とも考え始めた時、流れ込みの中層に白い大きなイワナのヒレがゆれるのを発見!
「尺か?尺なのか?!」
穏やかに癒やされていたワタシの釣りバカの血が、瞬時に沸騰してしまった(笑)。
見つけてはイケナイ獲物を見てしまったのだ。気がつけば5Xティペットと#12ピーコックパラシュートを新しく結び替えている欲望メラメラな自分が、「私的魔法のバンブーロッド」真竹ミッジを握り鼻息を荒くしている ←さっきまでの謙虚な心はいったい何処へ行ったのだ(笑)??

おそらくはワンチャンスの勝負。定位する尺イワナとワタシの立ち位置ポジションの関係からして、ハズしたら後はないね・・(汗)。気付かれたらイワナは、鼻で笑いながら深みに潜ることだろう・・。

下流から吹く風がおさまるのを待ってキャスト・・着水したフライがイワナの頭上を通過・・見切られたか(泣)・・
・・と思った次の瞬間、魚体が大きく翻り、ピーパラを咥えて頭部&腹部を水面にさらけ出す!
ものすごいヒットシーンだ!ガッチリとフッキングしたイワナは流れに乗って一気に一段下流に落ちた・・バレるか?!いや大丈夫か・・。
しかし今度は岩の下に潜り込んだ・・バンブーロッドの粘りを信じて応戦・・イワナが浮いてきた!
ランディングネットを差し伸べた・・大きくネットサイズをはみ出す尺上イワナだ!



本日まさか出会えるとは思ってもみなかった、源流ネイティブ33cm尺上イワナ
五月晴れの日差しに照らされた魚体は、源流域という過酷な環境を生き抜いてきた、たくましさと美しさを誇示しているようだった。
記念撮影を終えて、もと居た流れにそっとリリース。清冽な水に溶け込むイワナの姿は、たちまちに水底の岩や石と同化していった。



なんて幸運なシーズン初釣行だろう・・ワタシと遊んでくれたすべての渓魚に感謝です!
久々のフライフィッシングは、ここ最近忙しかったり様々なストレスを抱えたりしていたoko父さんを、存分に癒してくれました~♪
やはりここ(渓)が、自分にとっていちばん心地よい場所だ・・そうあらためて感じた、新緑と青空と透き通った水と戯れた一日でした。