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2012年06月25日

夕暮れの渓魚たち。

朝から息子とふたりで美容室に行ったり、家族であれこれ買い物や野暮用を済ませると、忙しいというほどでもないけど何だか慌しく、あっという間に一日が過ぎてしまった・・(汗)。
夕刻になってようやくフリータイムが生まれ、思わず缶ビールをプシュッ!・・とやりたくなったが、グッとこらえてお散歩釣行に出撃(笑)。
「釣りバカoko父さんは好きだねぇ」・・と家族も呆れ顔です (^^ゞ

ジムニーで林道を駆け上がり、フライロッドを握りしめて谷底に立ったのはすでにpm5:30過ぎ頃。辺りにはほのかに獣臭が漂い、そろそろ野生動物の活動時間に突入なのでしょうか。
安全な脱渓のルートも考慮して、1時間チョイの超短時間釣り上がり予定で開始します。

早々にチビイワナをキャッチしましたがけっこう渋いシーンも多く、ストーキングで慎重に足を運んでいるつもりが、うっかり何度もサカナを走らせちゃったりして・・(汗)。
「夕暮れのウハウハ爆釣タイムだったりして~♪」
・・な~んて浮かれていた釣りバカoko-rocksをあざ笑うかのようです・・(苦笑)。



岩盤際のくぼみの反転流でサイトで見つけたイワナは、何度も巻きをドリフトする#12ソラックスダンにようやく食いつきました。
ところがヒット後に岩のエグレに潜り込んでしまい、なんとか引っ張り出して無事にネットイン。
その後はイワナらしき渓魚のフライへのライズも一回ポッキリの激渋パターンが多く、食いも浅くてバラシも連発・・。

規模は小さいけどいかにもイワナが好みそうなムードの淵に到着。反転流の泡に#14CDCカディスを浮かべるとバシッ!とライズ。
ヒットした魚体は一気に深みに潜り、複雑な水流の中に突入して逃げ惑います。フライロッドのティップが水面に突き刺さるように大きく曲がり、メチャメチャ楽しいです ♪
やがて水面に浮いてきたのはなかなかの良型イワナでした。



9寸までは届かないと思いますが、たぶん26cmくらいの筋肉ムキムキなネイティブイワナ。7寸程度がアベレージサイズのこの小渓流としては、お気楽なお散歩釣行で出会えた嬉しい魚体です ♪

しかし誰も居ない夕闇が徐々に迫り来る谷底で、デジカメで記念写真を撮影しているのん気な自分から、フッと我に返るワタシ・・時間的にちょっとヤバいかも・・?
イワナをそっとリリースして、脱渓ポイントを目指しながら急ぎ足で釣り上がります(汗)。



その後は有望なポイントだけ叩いて探ってみましたが、イイ感じのポイントからはそこそこサイズしか出ませんでした。
上空はまだ明るさがありますが森の中はずいぶんと暗くなってきました。腕時計を覗きこむとpm6:45頃で、そろそろ終わりにしようと大岩をよじ登り脱渓。
苦戦しながらも何とか5尾のネイティブイワナと戯れましたが、夕暮れの渓流釣りも風情があっていいものです・・単独では正直ちょっと恐いけどネ・・(苦笑)。



谷底から這い上がり森の中を歩いていると、目の前を大きな鹿が跳ねて走り去りました・・び、ビックリしたなぁ~もう・・(汗)。ワタシが腰から提げてジリンジリンと鳴らしていた熊鈴の音に驚いたのでしょうか。
本日も熊鈴とジムニーとバンブーロッドが活躍してくれたお散歩釣行でした。渓とイワナにも感謝です!

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なんちゃって山ガールは小学校の林間学校に出撃。いいなぁ、oko父さんも初夏のお山で楽しく過したいなぁ~(羨)。
大きなリュックを重そうに背負う娘が、何だか微笑ましかった親バカoko父さんなのでした(笑)。頑張って行ってらっしゃ~い!



モチヅキ 南部熊鈴
モチヅキ 南部熊鈴

ワタシ愛用の熊鈴はコレ!
深みのある音色で質感も良し。頼れるアイテムのひとつです。  


2012年06月18日

男前だよ尺イワナ。

こちら北信州もフライフィッシングのベストシーズンが到来、そろそろイワナたちも躍動するかな・・と言うことで、takaoさんと釣行をご一緒させていただきました。

里では梅雨の小雨程度かなと思っていたら、山間部に入り釣り場に到着するとザーザー降りになってきてきました。
入渓するとけっこう流れには濁りが入っていて、底石も見えない状況でオロオロと戸惑うワタシ・・(汗)。
それでもtakaoさんはベテランの技量で釣れてます。遠目にも良型とわかるイワナをランディング・・さすがだなぁ。

その後雨も上がり青空がのぞいてきましたが、濁りは増すばかりです。「まだまだ時間はたっぷりあるから、慌てずのんびり行きましょう」とtakaoさんになだめられて早めに休憩タイム。
すると徐々に水が澄んできて、長い淵でライズを発見!#12ソラックスダンをライズがあったバブルレーンに流せば・・沈黙・・もう一回・・沈黙・・あと3回・・沈黙・・ダメか・・(泣)。
何歩か接近して悪あがきでもう一度トライ・・バシャッ!


     ライズに翻弄される釣りバカoko-rocks / photo by takaoさん ↑

なんとか獲ったりイワナのライズ・・ホッと一息です。大きくはないけど引き味が良くて、この渓のイワナは強いんだな。
その後も小場所からイワナが飛び出したりしたけどすっぽ抜け2連発しちゃったり、岩盤縁のほんの小さな巻きから、まんまといいイワナを出したらあわせ切れしたり・・(泣)。

広い淵の反転流でライズがあります。すかさずキャスティングすると2回ほど同じイワナが浮上して、ワタシのフライを凝視して水底に戻ってしまいます・・。
それでもしつこくキャストを繰り返すと、今度はゆっくりとフライを吸い込みました・・ヒット~!



何度もスプークしたくせに、食うとなったら意外なほどスローにフライを咥えたなぁ。こいつも元気いっぱいのイワナです。何度もロッドを曲げ疾走する、持久力のある魚体なんですね。
フッキング後に一気に下流へ走ったりして、ワタシも小走りで後ずさりしてロッドテンションを保ちながらのファイト。
先週の籔沢釣行も味わい深いものですが、スケールの大きな開けた渓でのびのびフライロッドを振って、大胆なロッドワークが出来るのも楽しい釣りですね。


 ↑ ふと視線を向けるといつもロッドが曲がっているtakaoさん

分流で二手に分かれワタシは左に。しかしその先で流れを渡り戻れなくなりそうで心細くなってきたワタシ・・(苦笑)。
・・とは言ったって、なんとか渡れそうな浅瀬を探しながらも、しっかりフライはキャスティングしながらの遡行です。ほどよい水深のストレート、意外とこんな流れでイワナが出ちゃったりして・・なスケベ心ありありです(笑)。

ようやくその上流でtakaoさんと無事に合流できそうな地点が確認できてひと安心。やれやれとばかりにフライをキャストしたら、突如水底からガバッ!とイワナが飛びだしました!
#14CDCカディスをひったくるように襲い掛かかったと思ったら、2回ほど水面で跳ねて身を翻します。直後にロッドティップが水面に突き刺さりそうなほど、一気にバンブーロッドをギュ~ンと曲げて水底に潜りました。

一時は「岩の下に潜られたか?!」と思えるほどに水底で動かなくなりましたが、ロッドをためて様子を見るとジリジリと泳ぎだします。
ところがワタシの足元から低木が生えていて、伸びた枝にラインとロッドが引っ掛からないよう焦るワタシ・・まだまだイワナはファイトの手を緩めません・・(汗)。
「尺あるね~♪」
対岸から観戦していた、数え切れない尺イワナと格闘した経験の持ち主であるtakaoさんから声が掛かります。やがてじわりじわりとイワナを浮かせて・・ネットイン!




バンブーロッドのバット部分に自分で印した「尺」のメジャーリングラップとジャストサイズ!
いい面構えの、なかなかの男前な尺イワナです!
いいぞ~!しびれましたわ~ん ♪
本日内心は良型の期待を持って臨んでいたワタシでしたが、まさか自分に尺が出ると思わなかったのでしばし放心状態なワタシです。嬉しくてなんだかキモチがポカ~ンとしているのを自覚します(笑)。



その後ワタシには何尾かのチビイワナしか釣れませんでしたが、小さくても綺麗なネイティブ魚体には癒されました。
山々の新緑はまぶしく。木漏れ日が綺麗で、雨上がりの夕日も心地よかった、最後まで満足満足な釣行でした。

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山を降りる途中、携帯のエリア圏内に入ると子供たちから3通のメールが入ってました。
そう、この日は「父の日」で、あれこれとお祝いのメッセージが送信されていたのでした。
まぁ言うまでもなく、一日釣り三昧させてもらったのがoko父さんとしては何よりの父の日プレゼントでしたが・・(笑)。
帰宅して缶ビールをプシュッと空けた途端、子供たちから素敵な「アヒル釣りタックルセット」もプレゼントしてもらいました。ありがとう(笑)!
oko父さん 「ところで、このアヒル、尺・・ある?」
子供たち 「あるわけね~だろ!」

  


2012年06月10日

籔沢トレッキング釣行で梅雨入りイワナ。

どうやらこちら信州も梅雨入りしたようです。ここ最近は何だか雨が少なかったような気がしたので、ようやく渓にもほどよい潤いがもたらされるかな・・。

朝から町内会の野暮用を済ませると思いがけず時間が空いて、家族から「釣りにでも行ってくれば~♪」とのありがたい御褒美をいただきました(笑)。
自宅からウェーダー類を装備してジムニーに乗り込み、急きょ5時間ほどの
「籔沢トレッキング釣行」に出撃です!

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入渓すると昨年夏の台風の爪あとがあちらこちらに残されています。美味しかった淵が埋まっていたり流れが変わっていたり、ガレている箇所も多くてまるで別の川に来たみたい・・渓魚たちは無事だったのだろうか・・。
釣り上がり始めると急に雨が降りだしますが、やり過ごして雨脚が弱くなると反転流からイワナが飛び出しました。
渓魚の活性は悪くないようです。フライへの出方も素直で、イワナ釣りらしいおおらかな反応が楽しめます。

とっても怪しげな淵の巻きが現れました。「居れば絶対ガボッ!っと出るよなぁ~」・・な雰囲気満点です。
ところが#12ピーコックパラシュートを漂わせるとピシッ!っと予想外に小さなライズ・・。「なんだよ、この本命ポイントでオチビさんですか~?」とアワセるとヒット~!
「水底を這うようなファイトだけど、そこそこサイズなら軽~く水面に抜いちゃおうかな・・。」
・・と思った途端にバンブーロッドをギュン!と曲げました。そしてあれよあれよと引きがトルクフルに倍増し続けます・・(汗)。
ヒットした流れの手前に流木があるので交わさなくちゃな・・と思ったら一気にそこに向かって引き込みます・・ロッドは満月のように曲げられています!
慌てて獲物ににじり寄り、なんとかロッドのパワーで渓魚を浮かせると・・。



やがて水面近くに上がってきたのは、この小渓流では願ってもみなかった、琥珀色ボディーに鰭も大きくて面構えもカッコイイなかなかの良型イワナです ♪
朱斑点も鮮やかで黄色みを帯びた腹部はネイティブイワナの証・・これは嬉しい出会いです!
まだまだ余力があるイワナは何度も水底に潜ります。ワタシは慎重にランディングネットを構えて、確実にネットイン!・・よっしゃぁ~♪
↓ こんな巻きのど真ん中から出ました。



この渓での納得レギュラーサイズはだいたいこんな感じです ↑
これだって渓のスケールからしてそこそこの釣り味が楽しめるんですけどね。さすがにトップ画像のサイズになるとかなりの醍醐味があったヒットシーンでした。すでに本日の満足感が100%に上昇したワタシです(笑)。

その後もコンスタントに釣れますが、段々と釣りバカ欲が出てきてサイトで小さなイワナを見つけてもスルーです。
・・とか言って余裕をぶっこいていると、ここぞのポイントで反応がなくて焦ります・・(笑)。



一級ポイントの手前に居るチビイワナを釣って下流にリリース、すかさず次に本命の淵にフライをキャスト~!
・・両サイドの木の枝にフライが引っかかり撃沈です・・(苦笑)。
・・ヤブ沢釣行ではまだまだワタシ修行が足りませんわぁ~。

大型の水棲昆虫もふんだんに出てきて釣れるムードもますます上昇。淵尻で#12ソラックスダンに襲い掛かったイワナはなかなかのファイターで、キリモミ・トリッキーの猛烈な泳ぎで応戦してくれました。



ミドリカワゲラも飛翔を始めてワタシのフライも絶好調です。イワナたちはどれもガップリと鉤を飲み込んで、活性の高さを物語っているようですね。
盛期のイワナは引きも強くて楽しいです。とは言っても、きちんとフライをドリフトさせなくてはヒット率は上がりません・・ナメたらいけませんね~。



小場所だからといって油断するとけっこう良いイワナが出たりします。
↓ こんなごみが溜まった場所で、フライが木の枝に引っかかる寸前にヒット!




大岩の影でガガンボなんかが大量発生していると、たいていそんな場所にはイワナが着いています。
とんでもない浅瀬からもそこそこサイズが出たりして・・そんなに大きくはないけど、ロッドが気持ちよく曲がって楽しいっす!



ちょっとした水深があると、釣れるイワナもややサイズアップ。ワタシのフライの真横でライズして、2回目のトライでヒット~!
これまた体感的にも良型で、かなり強烈な引き味を楽しませてくれました。嬉しいねぇ、キミたちに逢えるとオジサンは気分がいいよ~(笑)♪



そんなこんなの籔沢トレッキング釣行。時折雨が振ってきてやや肌寒い陽気でしたが、久々の釣り上がりに心地よい汗を流した釣りバカoko-rocksでした。
午後3時。まだまだこれからの時間帯が美味しそうで、この先も行程は残されていますがここらでタイムアップ。南部熊鈴をジリンジリンと鳴らして渓を降りてゆきます。



本日ワタシと無邪気に戯れてくれたネイティブイワナは16尾ほどでしょうか。実は昨年の台風の影響や餌師によるダメージを心配していましたが、渓魚はたくましく生きのびています。
苔生した大岩で時々休憩しながら、山と渓谷の神々に感謝して脱渓しました。  


2012年06月05日

ライツロイヤルのメモリー。

バイスにフライフックを挟み、ふとタイイングマテリアルが詰まった引き出しを開けると、様々なフェザー類などが目に飛び込んできます。それらマテリアルの組み合わせで、季節ごとに巻きたいフライのイメージが浮かびます。
最近は夏向けのフライを、時間があるときにコツコツとタイイングしています。するとそれらのフライで釣りをしたシーンが次々と思い出されますなぁ・・
・・釣れなかったりバラしたりした悔しいシーンも数多く思い起こされますが・・(苦笑)。



CDCライツロイヤル・・渓流フライフィッシングを学び始めた頃、EHCとともにワタシにとっての主力フライでした。
当時ワタシは東京在住で、渓流釣りといえば5月と8月の年2回、職場の仲間と東北 岩手に釣行するのが恒例でした。まったくのフライ初心者であった釣れない釣りバカoko-rocks を,優しく受け入れてくれるような懐が深い岩手の渓谷には、ホントに心が癒されたものです。

フックサイズを#18~#10まで、ライツロイヤル一色でフライボックスを埋めて出撃したこともありました。心優しい岩手のヤマメやイワナたちは、そんなワンパターンのフライでも十分にワタシと遊んでくれました。
ある年の8月の渇水期での激シブな渓でのひとコマ。三陸海岸に程近い小渓流で、渓魚が流下するアブや赤トンボの死骸にライズした直後のヒットシーン。
次々とフライを見切ってくれたヤマメを、#10ライツロイヤルで仕留めたのは思いで深い釣りでした。




昔々、カナダのブリティッシュコロンビア州で釣り&キャンプしたときも、ライツロイヤルがヒットフライになったことがありました。
テントの中で明け方に目覚めてしまい寝袋から這い出すと、湖面で無数のブラックカディスが乱舞して、トラウトたちが狂ったようにライズを繰り返しています。
慌ててフライタックルを準備して、とりあえずサイズやシルエットが似たフライを・・と思い#14ライツロイヤルを結びキャストします。
するとサイズ的にはそれほどではありませんでしたが、銀ピカに輝くネイティブトラウトが次々に連続ヒット!
30分ほどのライズハンティングを味わうと、いつの間にかカディスの姿は消え去り、パッタリとライズも止み終日湖面は沈黙しました。



ワタシにとって「これでなくちゃ釣れない」・・と言ったフライではないけれど、「不思議と最後にこれで釣れちゃう」・・という思い出や思い入れが注入されるライツロイヤル。
今シーズンもフライボックスの中で出番を待ちます・・。

フック : MARUTO c41SE #16~12
ウィング : CDC(ナチュラルタン)
ボディー : ピーコック
バンド: グースクイル(オリジナルダイド / オレンジ)
ソラックス : アイスダブ ピーコック
ハックル : ブラウン

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先日はオチビの日曜参観日でした。初夏を思わせる陽気に子供たちの笑顔が弾けていましたよ~。
雷雨が去った夜には今シーズン初花火遊び。子供と花火って似合いますよね。いよいよ夏の足音が近づいてきました。




参観日の親子競技の玉入れで、紅白の玉を投げるワタシのフォームがフライキャスティングとどこか似てしまうのは何故なんだろう・・(笑)。

そのイメージを持って(?)キャス練がてら渓へお散歩釣行45分・・#3バンブーロッドにWF-4Fラインを通してお試しするとけっこうイイカンジ ♪
30分ほど釣り上がり、1尾バラシ、1尾スプークで、最後になんとかチビッ子イワナを1尾キャッチ・・(汗)。大型の水棲昆虫も出てきて雰囲気もいいのですが、残念タイムアップで美味しそうなポイントは攻められず。時間が足りないっす・・(苦笑)。
フライは#16ピーコックパラシュート・・えっ?ライツロイヤルはどうしたんだって?
入れておいたフライボックスごと、持って行くの忘れました~ん(笑)。