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2008年10月03日

黄昏ゆく渓の美しき源流イワナ~後編。

先日アップした釣行ブログ記事「黄昏ゆく渓の美しき源流イワナ~前編。」・・のつづきです。

エキスパートなフライフィッシャーおふたりに御同行いただき実現したワタシの念願だった源流釣行。しかしご両人の目の前で次々とヘタクソ・失態を続けてにわかに笑顔も引き攣ってきてしまったワタシでしたが、ようやく憧れのこの渓らしい逞しいイワナをキャッチして気分は上々。
これでようやくおふたりも安心してご自身の釣りに集中できるのではないでしょうか?な~んてワタシなんかが気遣う必要もなく(笑)、呼吸もピッタリのお二人の釣り上がりテクニックの片鱗を垣間見させていただきました!

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まだまだ渓魚の反応は鈍いようですが、それはそれでこの渓を知り尽くしたご両人のことです。ここぞのポイントでは狙い澄ましてヒット!ダメとわかれば早々に見切りをつけて次のポイントに遡行。
う~む・・さすがです!としか言いようのない巧みなペース配分と的確な読み。ワタシなんて一生かかっても到達できないような領域のフライフィッシングテクニックです。
相変わらずワタシはポイント移動のたびにまず一投目を譲ってもらうのですが、どうにもこうにも失敗の連続です・・(汗)。



ポイントへのアプローチやキャスティング、狙うスポットやフライの流し方などなど・・ワタシの釣りを後方から見守るおふたりからは次々的確なアドバイスの声がかかります!
「あと1メートル先にフライを投げて~。こんどは飛ばしすぎ~。あ~!逃げちゃった、残念。」
「右の大岩の際を流してみてください。そのまま巻き返しへ我慢して流しますよ~。あれ?いないなぁ~。」

さらにはロッドの特性を全然生かせてないワタシにシビレを切らせたご友人さんが直々にキャスティングの手ほどきをしてくださいました。
お~っ?!そ、そうだったのかぁ~!我ながらへたっぴキャスティングを自覚してはいましたが(汗)、とても的確なアドバイスをいただいてグーンとしなやかなキャスティングができるようになりました!

ご友人さんがプールのフラットな流れをロングキャストで狙います。
「バコッ!」
「おっ!ヒットォ~!!」



かなりの良形がヒットしたようです!深みからゆっくりと浮上してきたのはプリプリとしたグラマーなイワナです。く~っ!シビれますなぁ~!
貫禄のある渓魚を見せつけられました。かっこいいなぁ~、羨ましいです(笑)。
この後もtakaoさんもご友人さんもいくつかのイワナを追加します。う~ん、厳しいコンディションながらさすがの一言です。



ご両人のヒットシーンを拝見してワタシも何とかこの渓のネイティブイワナが釣ることができたので、いくらか景色なども楽しめる余裕がでてきました(笑)。
それにしてもここは信じられないほどの美しき渓です。このブログ記事にデジカメ画像が掲載しきれないのがまったく残念です。
大小の淵や落ち込みを越えるたび、大きな岩盤をヘツリ抜けるたび、次々と我々の目の前に広がる絶景は圧巻です!大岩が重なる荒々しい流れ・・水墨画のように柔らかく滴り落ちる美しき滝・・トロリとした滑らかな琥珀色とエメラルド色が入り混じる渓・・たまりませんなぁ~(笑)。



遡れば遡るほど現れる数々の一級ポイント。おふたりはサイトで次々イワナを見つけ出してはワタシにフライロッドを振らせてくださいます・・が、ワタシには攻略できずに終わってばかり(泣)。
フライの直下までイワナが追ってきながらもプイっと反転・・岩盤際のアタックはフッキングせず・・不用意にポイント近くに立ち込みすぎて渓魚を追い払ってしまったり・・。
む~ん、何てダメなんだぁワタシは(苦笑)。

そして次はtakaoさんがヒットしたポイントのすぐ上流をワタシもトライしてみます。ヘタクソなワタシなりにロングキャストォ~!
水底から大きくて黒いイワナの影がワタシのフライに向かって浮上します!で、デカいっす・・(汗)!
そしてゆっくりとイワナがフライを咥えるのを確認してアワせると、ゴン!という手応えがロッドに伝わります!後方からtakaoさんの「ナイス!」の声がかかります!
ヒットォ~!!・・がしかし・・。
「ググッ!ゴンゴン!」とワタシのロッドを曲げた次の瞬間にフッ!と・・バレてしまったぁ~?!
ぎゃぎゃぁ~(泣)?!・・ざ、残念でなりません・・。かなり良形のイワナだったと思うのですが・・。
悔やんでも始まらないので次のポイントへ・・。

終了予定時刻もそろそろ迫ってきました。いくつかの難所(ワタシにはね・・。)をヘツリ到着した最終ポイント見えてきました。
ワタシのラストトライもtakaoさんの後方支援とご友人さんのポイント攻略アドバイスを受けて今度こそ!の意気込みです。
ワタシには何の変哲もないポイントに見える流れ込みなのですが実績がある場所のようです。

まずは思ったより浅いポイントの大岩の右際にフライをトレース・・沈黙。
流れの脇から巻き返しへ・・無反応。
流芯の真ん中へキャスト・・ダメか・・?!
その流れの今度は左側・・いないか・・?!
さらにその左の岩の向こうはどうだ・・?!
「バシャッ!」

出たぁ~!ヒ、ヒットォ~!
思わず興奮で一瞬弛んだフライラインの処理に戸惑うワタシ・・。でもフッキングの手応えは充分なようです!よぉ~っし!
何度も流芯に突っ込み釣り針をかわそうとするパワフルなイワナ・・い、いいぞぉ~(笑)!ナイスファイトです!
さらにネットを差し伸べた途端ふたたび力強く抵抗して深みに潜ります・・ひゃぁ~!う、嬉しい悲鳴をあげるワタシ・・(喜)。
イワナの引き味を堪能して、ようやく無念の表情を浮かべて水面に浮いてきた源流イワナさまを無事にネットイン!




やりました・・。これまたワタシの念願だったこの渓特有の美麗イワナとの出逢い。厳しい環境を生き抜いてきた証の強靭ボディーと威厳・風格を備える源流渓魚です!とても嬉しいです(喜)!
思わずデジカメは連写モードに切り替えてイワナをいたわりながらも短時間に何枚も何枚も記念写真を撮るワタシなのでした(笑)。

こんな心地よいフィナーレでシーズンを終えるなんてワタシは夢にも思っていませんでした。釣れている皆さんの中には「これくらいのイワナなんて私にはレギュラーサイズだよ」とおっしゃる方々も多いとは思いますが、ワタシにはとてもとても心に残るナイスボディーの源流イワナなのです!
たぶんワタシにとっては体長や重量などの数値とは関係なく、フライフィッシング人生で出逢ったなかで一番美しくカッコいいイワナです!嬉しいです!シビれます(笑)!

ワタシを優しく見守るご両人もまたまた安堵の表情を浮かべています。ワタシは思わず大人気なくご友人さんに向かってガッツポーズで拳を振り上げてしまいます(笑)。
そして背後から見守ってくれていたtakaoさんに思わず握手を求めてしまいました(笑)。う、嬉しいんですホントに・・(笑)。

今回の釣行はまさしくワタシにとってかけがえのない貴重な体験となりました。そしてヘタクソなワタシなりに再発見・会得したフライフィッシングの面白さ、教科書からは得られない奥深いエッセンスなどなどの習得・・まったくおふたりには感謝でいっぱいです!
そしてもちろんこんなワタシと対面してくれた美しき源流イワナと黄昏ゆく渓の流れにも来シーズンの再会を誓いながらありがとうの言葉を投げかけました。




楽しかった釣りを終えて名残惜しくもおふたりと別れてから、帰宅途中にワタシはシャンパンを購入しました(←あっ?!我が家の場合チープにスパークリングワイン・・ですけどね(笑))。
べつに良形イワナが釣れたお祝いというわけではなく(笑)、我が家の一日遅れの結婚記念日の祝杯を挙げたのでした。
このところ毎週子供たちの運動会やら各種地域の行事も続き、家族の皆にもお疲れ様そしてありがとうの言葉を投げます。なにより釣り馬鹿なワタシを渓に送り出してくれたことにも感謝でいっぱいなのでした(笑)。

晩酌を終えてほろ酔いで風呂に入り、素っ裸で今日ヘツリの途中ワタシが岩盤から足を滑らせて淵にドボン!と水没したシーンを再現すると子供たちに大うけでした(笑)。
渓流シーズンも終わり、釣れない釣り人oko-rocksからちょっと飲兵衛でおっちょこちょいないつもどおりのoko父さんに戻りつつある今日この頃のワタシ、なのだったとさ・・(笑)。


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この釣行から数日経過した今、この黄昏た美しき渓で味わったそれぞれのシーンと思い出は日を追うごとにむしろ色鮮やかにワタシのまぶたに浮かび楽しかった記憶が甦ります。
我ながらまさかこんな心地よい釣行でシーズンを終われるとは思っていなかったので、さらにその嬉しさも日々増幅されるようです。

「まったくもう、同じサカナの写真を何枚も掲載しちゃって~!」と皆さん思うでしょうが、
いつも釣れないワタシに免じてどうかカンベンしてやってください(笑)!ホント、嬉しい出逢いだったのです!この素晴らしいフィールドと渓魚たちとベテランフライフィッシャーとご一緒できたひと時が・・。  


2008年09月30日

黄昏ゆく渓の美しき源流イワナ~前編。

いよいよこちらの地方も渓流シーズン終了です。最近では連日なんだか気持ちばかりが焦ってしまい、時にせせらぎやライズの音が幻聴として聞こえてしまうワタシでした(笑)。
さらにまぶたを閉じればこれまでワタシが出逢ってきた綺麗なイワナやヤマメの姿、清らかな水の流れが次々浮かんでくるようでしたね・・。

先日の9月28日(日)、今シーズン最後となったワタシの釣行には、嬉しいことにとても心強い味方にご同行していただきました!
ナチュログ「EAST&WEST」でお馴染みの源流志向フライフィッシャー takaoさんです!

当初ワタシはこの日、今シーズン最後もちょこっとだけお目覚め朝練釣行に出撃して無残にも撃沈予定・・の覚悟でいたのですが、間際になって理解ある家内に後押しされて思いがけず釣行チャンスが巡ってきてきました!
そこで急遽takaoさんに連絡を取り、ムリをお願いしてご釣行を一緒していただきました・・って言うか、素敵な渓に連れていってもらいました(笑)。

今回はtakaoさんのブログでも度々登場されるご友人さんにも御同行いただき、ワタシとしてはますます心強いです!
この方もまたtakaoさん同様に気さくな素晴らしいフライフィッシャーでして、車内でも面白おかしくフライフィッシングやらなにやらの話題で盛り上がりました。ランディングネットのクラフトもされているようで、作品を見させてもらって思わずワタシもうっとり見入ってしました。
う~ん、やっぱりカッコイイなぁ・・ワタシが憧れるハンドメイドのネットについつい想いを馳せてしまいます。

車止めに到着して手際よく身支度を済ませていざ渓へ!釣り場に向かい歩く道中、しだいに大きく響いてくる川の流れの音が早くもワタシを興奮させています。やがて見えてくる美しき源流域の渓相・・・これだけですでにワタシの満足度はかなり上昇しています(喜)。



しばらく歩きようやく釣り場に到着するとエキスパートなご両人はごく自然に渓に溶け込むかのようにスッと手際よくロッドを振りはじめます。
ワタシはといえば・・例によってファーストキャスト前からライントラブル発生・・(汗)。いきなりヘタクソを露呈してふたりの釣り上がりペースをも乱します・・。
コンディションとしては先日のこのあたりの降雨は予想以上だったようで、水量はそこそこ落ち着いてきてはいるもののやはり平水よりはかなり多いようです。気温の上昇も曇天により期待したほどではなく水温もまだまだ低いのでしょうか。
イワナはまだまだ底にへばりついている・・そんな感じだとふたりはおっしゃってました。



予想以上の渓魚の反応の悪さに序盤の区間ではふたりも首を傾げるシーンも多く、さらに美味しいポイントを次々ワタシに譲ってくれるのですが恥ずかしいほどのミスが連続・・(汗)。さらにおふたりの釣り上がりペースを乱しているような気がして・・心苦しくなってきました・・。
う~む、ワタシの得意とする(?)いや~な釣れない流れにおふたりを巻き込んでしまったのではないか(苦)?ワタシがひとりでせっかくのナイーブな源流ネイティブイワナを追い払ってしまっているのではないでしょうか(笑)。

一級ポイントはどこも沈黙が続きます。やはりシビアなコンディションなのでしょうか?ようやく浅い瀬でイワナが水面に浮上してきてワタシのフライに反応!・・食ったか?!
ウォ~?!しかしワタシの油断大敵アワせミスで終わってしまったようです(泣)。
む~ん・・でもワタシの目に焼きつくような悩殺フライ反応シーンで興奮・・ちょっと嬉しいぞ(笑)。次ぃ~!

次のポイントでtakaoさんヒットォ~!華麗なロッドワークで綺麗なイワナを寄せています!いいなぁ、羨ましいです。



お次はご友人さんにもヒットォ~!
美しい源流イワナに極力ダメージを負わせないよう、キャッチした魚体をやさしくいたわり素早くリリース。
それにしてもご両人のロッドワークやらアプローチやら、後ろから拝見しているととても勉強になります。でもワタシは真似事すらできません(汗)。へたにマネてライントラブルが増発するばかりで情けないです・・(笑)。



サイトで次々にイワナを見つけだして何とか釣らせてくれようとするお二人の期待をことごとく粉砕して(汗)、ワタシはココぞ!のチャンスを逃し、アサせそこない、フライを見切られる・・の連続。う~ん、今日もワタシだけ撃沈で終わってしまうのか・・。
少し浅く開けたポイントに到着。倒木が沈み「いかにもイワナが居ついているポイント」といった感じです。
今度こそ!の思いでフライも初心に帰り#12エルクへアカディスに結びなおしキャスト・・パシッ!



ようやくヒットォ~!憧れの源流イワナと御対面できるのか?!サイズはそれほどでもないようなのですが、パワフルなネイティブイワナです!ギュンギュンとロッドを絞りこみ流芯に何度も突っ込みます。さらに倒木の中にも突入?!
「ああわぁ~(悲鳴)?!やめてやめて!許して!出てきてチョーダイ、イワナさまぁ~!!」ワタシの切ない願いが通じたのか、運よく倒木影から再び流れに戻ったイワナ・・ホッと一安心。そして慎重に手繰り寄せて、ネットイン!やったぁ~!嬉しいぃぃぃ~!!



厳しい環境を生き抜いてきた証の強靭なボディー、源流イワナの風格を備える美麗なる魚体です!文句無しです、完璧です!とても嬉しいです(喜)!
釣れた渓魚のサイズや数でなく、ワタシにとってとても心に残る一尾になりそうです。感動すらしました!
takaoさんもご友人さんもほっと安堵の表情を浮かべ笑顔です。ありがとうございます!!

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さて、このつづきはまた後日アップする予定です。ワタシはそれほど釣れませんでしたが、エキスパートなフライフィッシャーのおふたりとご一緒できた悦びをまだまだお伝えしなくてはなりません。

後編に続く・・。
  


2008年09月21日

朝練釣行の秋雨ヤマメ。

「ワルいoko父さんは、朝から〇〇川に行ってしまったそうです。
朝ごはんの時間までには帰ります。」

oko家の食卓テーブルにはそんな置き手紙が残されていた・・。
そう、早朝からワタシは家族に無断でちょいとお目覚め朝練釣行に出撃しましたとさ(笑)。

おとといの台風の影響は何処へやら?な晴天に恵まれた昨日。一夜明けた早朝、こちらの里には程よい曇天の釣り日和が訪れました。
あくまでスローな気分でフライフィッシングを楽しもう!今日この頃のワタシのテーマにのっとり、ジムニーでドコドコと林道を走り渓に向かいます。
到着してみればすっかり谷間は雨模様。小雨程度と見込んでいたワタシの考えは甘く、そこそこの雨脚を感じるほどでした。

ワタシは雨の中の釣りがニガテです・・(汗)。ただでさえ万年ビギナーなフライフィッシャーであるワタシは、雨中では更にヘタクソや手際の悪さを露呈してしまい釣りどころじゃなくなることがしばしば・・。
ほどよい雨は渓魚の警戒心が薄らぐチャンスではあるのですが、恥ずかしながらヘタクソがそのチャンスを打ち消してしまいそうです(笑)。



入渓して早々、適度な雨脚とシンクロするようにいくつかのライズを目撃します。でもどうやら雨が強すぎても弱すぎても美味しくないようです。ジャストな雨量のタイミングでライズが誘発されるのでしょうか。
まずはここのところ好調な#18クロ系パラシュートをキャスト。何尾かのヤマメのアタックを受けて、ピシャッ!

ヒットォ~!キュンキュンと小気味よい引きを楽しませてくれたのはキュートなヤマメでした。光沢があるようなとても綺麗な魚体で、ワタシにサイズ以上の悦びを与えてくれた一尾でした!
嬉しいながらもほっと一息なワタシでしたがその後は続きませんでした。一時はかなり雨脚も強まりライントラブルの連続もあってロクに釣り上がることができず・・(泣)。
このあたりの手際の精度を高めるのが来シーズンのワタシの課題のひとつなようです。




タイムアップ前に小ヤマメが戯れている小さなプールで再びライズと格闘・・も空しく(泣)。シビアな渓魚たちに完敗しましたけどね・・。
それでも久々にCDCマルチステージカディスなんかで水面をフラッタリングで誘うフライで思いがけず高反応!ちょっと楽しめました。もちろん釣れればもっと楽しかったのでしょうがね(笑)。



日に日に秋の足音が忍び寄っています。コドモたちの運動会やら田畑の収穫風景やら味覚の秋の情報やら・・。
のこり僅かな渓流シーズンですが、これでラストか!の思いを込めてフライロッドを振るワタシでした。

釣りを終えて帰宅してなんとかギリギリ滑り込みセーフで家族との朝食に間に合うが、温かいコーヒーと熱々のトーストを頬張る釣り馬鹿oko父さんに向けられたコドモたちの冷ややかな視線・・。
「お父さん、また釣りに行ったの?ひとりでずるいぞぉ~!」
それでも秋雨よりはずっと暖かだったのでホッとしましたとさ・・(笑)。  


2008年09月18日

静かなる渓の小イワナと戯れて。

訪れた渓には秋の気配がしだいに忍び寄っているようです。賑やかだった夏とはうってかわって蝉や鳥の鳴き声も遠のき、川の流れの音だけがサラサラと谷間に響いて、なんだかとても物静かな雰囲気が漂っていました。
禁漁までのラストスパートがあちらこちらで囁かれていますね。ワタシは本日もほんの僅かな区間ですが、ちょいと静かなる渓を遡行してみました。

入渓地点のちいさな落ち込みではイワナがのんびりと遊んでいました。この場所で渓魚を目撃するのは初めてです。ワタシと目が合ってしまったそのイワナは大慌てで深みに潜っていきましたが・・。
どうやら今日この渓には人が入っていないようです。過去にワタシがこの釣り場・区間でフライロッドを振ったときはすべて撃沈(汗)、という悲しい実績・・。サカナの姿、魚影を一度も目にしないで終わるときすらありました。
早春の解禁の頃から連日訪れる釣り人に、渓魚たちはすっかり怯えきっている・・シーズン中を通してなんだかとてもそんな感じかしていました。



丹念に落ち込みにフライをキャストして釣りあがるとやはり反応があります。透明度が高い渓なので目を凝らして見ると、ゆっくりとイワナが浮上してきてワタシのフライをくわえようとしています!
しかし直前でスルー・・。
再びキャストすると今度は「モコッ!」とフライが水面から消えました。

ヒットォ~!ついに撃沈が続いたこの渓で、ようやくサカナを釣り上げることができるのか?!相手はずいぶんとおチビなようですが(汗)慎重にやり取りをします。
な~んて、気負うほどのこともなく(笑)難なくキャッチできたのはなんとも可愛いサイズのチビイワナでした。
チビでも嬉しいぞぉ~!やっとここのイワナに逢えたのですから!



そのあと「ここぞ!」といったポイントではそこそこのサイズのイワナが反応します・・が、ヒットには至らず(泣)。
シーズン中ずっと釣り人から攻め続けられた渓魚がいくらかナーバスだということもあるのでしょうが、実際はワタシの技量不足でしょう(汗)。この禁漁間際になってワタシにはあれこれ反省材料が噴出してきてしまいました(笑)。

そしてまたまたチビですがヒットォ~!それにしても今日はいままでのここの渓魚たちの状況がウソのように反応してきます。とは言っても、結局ヘタクソなワタシに釣れてくれたのはとってもおチビなイワナたちばかりでしたが・・。
それでもたとえチビでも一尾は一尾、出逢えたことが嬉しいです。
しかしあまりに小さいイサイズが釣れてしまうと、ちょっとデジカメのレンズを向けるのが気が引けるほどですが・・(汗)。
まぁここは、あくまでワタシの個人的な釣り日記と記録なんだ!と言い聞かせて(笑)、シャッターを切り続けます。



そのあともなかなかのイワナがフライにアタックをすれどもすっぽ抜けと早アワセでフッキングミス(泣)。う~む・・この場に及んで自分のヘタクソが恨めしいほどです(笑)。
気がつけばあっという間に釣行はタイムアップです・・。いよいよこれからというときなのですが、無念にも撤退です(泣)。

でも、正直言って楽しかったです。ようやくこの渓の本来の渓魚の反応の片鱗を垣間見れたような気分になり、はやくも来シーズンが楽しみになってきました(笑)。

残りわずかとなった渓流シーズン・・。あと何回ワタシは渓のほとりに立てるのでしょうか?!
  


2008年09月11日

秋空のスレンダーイワナ。

このところこちらの里ではすっかり秋めいた涼しい風が吹いています。気がつけば身体を刺すような強烈な真夏の日差しも影を潜め、ずいぶんとやわらかになってきました。朝夕などはうっかりすれば肌寒いほどの陽気の日もありますね。

禁漁まで残されたシーズン、「スキあらば釣りに行っちゃえ!」の精神で(?)実はワタシ昨日もちょっとだけ出撃しました。
ワタシはこの9月という時期に渓に訪れた経験が意外に少ないです。さらに釣れた実績も乏しいのでさらに記憶に残っていないのかもしれませんが・・(←な~んてワタシ、そもそも「年間通して」あまり釣れていないクセに・・汗)。
わずかな時間に出撃のワタシのお散歩釣行。今回もただのお散歩で終わってしまう予感がするばかりですが・・。ダメでもともと、いっそスローな気分でジムニーを走らせます!

入渓してそうそうライズを発見して慎重にストーキング。そして柔らかなキャスティング!・・しかし沈黙・・ただただ虚しく水面を流れるワタシのフライは、しっかりとよ~く浮いています・・。キビシ~なぁ~(汗)。
結局渋~いライズにはぜ~んぜん太刀打ちできず(泣)。気を取り直してちいさな落ち込みにトライ!するといきなりパシッ!と鋭いアタックがある、がフッキングせず。再度流すも沈黙。
でも何かがフライに反応して水面下で身を翻しています。しつこく#18 パラシュートをキャストし続けると、
「バシャッ!」



ようやくヒットォ~!清冽な水の中キュンキュン走り回るのは、夏を越して泳ぎにも逞しさが増したイワナです!
ネットに収まったのはそのシャープな引き味のわりには意外なプロポーション、とてもキュートでスレンダーなイワナでした。滑らかで綺麗な魚体です。

その後もポツポツフライにアタックがあるもののフッキングしません。う~む、何なんだ?!そんなにチビなのかはたまた超デリケート渓魚なのか?!
あれこれ手を変えフライを替えて、ようやくピシャッ!と小さく飛沫が上がる!




ヒットォ~!・・ん?プルプルって感触?!釣れたのはとてもとてもおちびさんなイワナでした。#16のフライがとっても大きく見えるほどです。間違って誰かが根掛かりさせてしまったミノープラグか何かを釣ってしまったのかと一瞬ホンキで思いましたが・・(笑)。
う~ん、おそらくワタシが釣ったイワナの最小記録です。チビ渓魚大賞です・・(汗)。最近の撃沈釣行でいつもワタシを悩ましていたのは、どうやらコイツらおちびさんたちだったのですね。ようやくキャッチしてその正体が暴いてやることができましたよ(笑)。

たとえチビでもイワナはイワナ。ワタシにとっては嬉しい一尾。ダメージを与えないように手早く記念写真を撮りバイバ~イ!
そのあとは浅瀬の倒木際で繰り返しているライズに翻弄させられながらも、すっぽ抜けて敗北・・。
落ち込みでのアタリは痛恨のフッキングミス(泣)・・。ダメだなぁ~。とほほ・・。

それでも渓魚たちにもてあそばれながら、しばし楽しい時間を過せました。やっぱり渓はキモチイイです!夏よりもぐっと斜光に浮かびあがる水の流れや景色が綺麗に感じます。
秋の気配がすぐそこまで訪れている渓。心地よい青空の下の爽やかな空気の中、綺麗なイワナに逢えてヨカッタぁ~!!スローな気分でフライロッドを振ったひと時でした。  


2008年09月07日

なごみのチビヤマメで甦りロッド入魂。

久々に早起きしてちょこっと「お目覚め朝練釣行」に出撃しました。目指したのは例年はきまって春頃にワタシがチビヤマメに癒してもらっている小渓流です。
今シーズンここを訪れた回数は少なく、しかもすべて撃沈・・(汗)。さらにこの9月という季節にこのポイントに訪れたのはおそらく初めてかもしれません。
そして何より先月素人修理して渓に復帰した甦りロッド XF763改 の入魂を済ませなくては、何だかワタシのキモチが落ち着きません(笑)。せめてチビ渓魚にでも和ませてもらえると嬉しいのですが・・。



ドコドコとジムニーで悪路を走破して入渓地点の近くまで到着。準備してさぁ出発・・ちょっとここで小心者oko-rocksは思わず熊鈴をダブル装備にしてジャラジャラと振り鳴らします(汗)。
さすがに真夏を越した籔沢は鬱蒼としていて、なにかがこちらの様子を伺っているような錯覚に陥ります。水辺に出るまではなんだかビビり気味なワタシです(笑)。

しかしポイントに到着すればやはり釣り○鹿、知らず知らずに眼光が鋭くなるのを自覚します(笑)。
まずはラインのクセをとるくらいのキモチでファーストキャスト。
「パシャッ!」
おっとぉ~?!いきなりのご挨拶はすっぽ抜け・・(汗)。うっかりしてましたと反省しながら水面を凝視すると、すぐ足元にほったらかして流れているフライに果敢にアタック!
・・これまたアワせミスでヒットはせず(泣)。油断大敵ですね・・。

う~む、やはり早朝ってのはそれなりに活性が高いのか・・って、そんなに早い時間帯でもないのですが。
気を取り直して#18 ピーコックパラシュートをゆったりした流れに乗せる。そしてドラグがかかる寸前に、
「パシャッ!」
今度こそ確実にフッキングしました!小さくても嬉しい今シーズンこの渓での初獲物は綺麗なチビヤマメでした!




この甦りロッドに再入魂できてワタシの気分は上々です(笑)。残り時間もまだまだありますし、この先まだまだ楽しめるのでは?の期待が高まりますが・・。
その直後でもロッドを振りかぶったワタシのすぐ足元でライズを発見!半信半疑でフライを流すと「パシャッ!」
おおっ!い、いいじゃないですか!楽しいぞぉ~(笑)。

しかしまたまたサイズ的には小さかったので難なく引き抜いてネットの口まで寄せたら・・宙を舞ってやはりバレました(泣)。おちびさんでもなめてかかるとこういう失態を犯してしまいます・・反省。



それでも幸先よく渓魚の手応えを感じて意気揚々と上流へ。がしかし、この小規模な流れは昨夜の雨でかなりの増水を感じます。
さらに籔やら木々やら雑草やら蜘蛛の巣やら・・。ヘタクソなワタシに次々試練を与えているように、釣り辛い区間が続きます。
こうなると完全にワタシはお手上げ状態で(汗)、籔ヒットやライントラブルの連続で結局ロクにロッドを振ることもなく、フライを流すことすらままならなくなり、早々にこの区間を退散です。ノーフィッシュ&ノーアタック・・。
あぁ~(泣)!まったく自分のヘタクソには今更ながらにうんざりします(泣)。

ラストチャンスではとても小さなプール状の流れにトライです。フライを流すと身を翻して派手なジャンプアタックをするヤマメの登場です!しかしなかなかヒットには至らず・・。
そのヤマメは何度も何度もキャストしたフライに反応しますが、食い込みません。むむぅ~。おちびながらに神経質そうだなぁ(汗)。

プードル~CDCライツロイヤル~ピーコックパラシュートへと何度もフライローテーションさせますが、今一歩フライを咥えません。ムズカシイなぁ~。
そして終了予定時間となり、往生際悪く再度#18ピーコックパラシュートを結び執念のラストキャストで、
「バシャッ!」
ヒットォ~!これまたやや小さなサイズですが嬉しい出会いです!何とか無事にロッド入魂となりました。これで何だかホッと一息のワタシなのでした(笑)。



帰宅すると休日の遅い朝食に何とか間に合いました。今日も一日子供たちを中心とした笑いや泣きべそ、色々な無邪気な一日を過ごしました。
子供の誕生日の記念では、コドモたちがバースデーケーキのデコレーションをしました。でも、す、スゴイことになっています(汗)。何だか雪崩をおこした雪山に色とりどりのフルーツがトッピングされて・・。
でもお味のほうは抜群で、家族みんなで満喫できました!  


2008年08月27日

フライロッドをフリフリもふたたび撃沈。

先日ワタシによる素人修理ながら何とか渓に復帰したフライロッド TIEMCO EUFLEX XF833 #3 改め XF763 #3カスタム(?)。どうやらワタシが期待していた以上に実釣にも耐えられそうなので、またまたこのロッドの感触を楽しみたくなり本日もチョビっとだけ渓に出撃です。
あわよくば再入魂か?!な~んてはかない夢も見ちゃいましたが現実はそんなにアマくはなく撃沈でした(笑)。それでも短時間ながら存分にフライロッドが振れて、禁漁まで残されたシーズンに向けたキャスティング練習が楽しめました。

このロッドは発売当時雑誌広告などでは「とてもしなやかで誰でも心地よく、思い通りに振れるフライロッド」みたいなキャッチフレーズで紹介されていたモデルだった記憶がありますが、ワタシの修理&改造(?)の結果当然そんなイメージとはかけ離れたアクションになりました。
何とか繊細なティップの先端部分は残されてバットは無事だったのですが、その間のキモとなるおよそ十数センチが欠損したのですからロッドの性格がガラリと変貌して当たり前です。しかも、繰り返し言いますがあくまでワタシの思いつき素人修繕ですから・・(汗)。
さて、その変化したロッドアクションの確認も最重要目的として渓に立ちましたが・・。



ほんのちょっとの区間ですが釣り上がってみると、狙ったポイントでは予想以上に反応があるもののフッキングしません。魚種は確認できませんでしたがサカナ自体も超おちびさんのようです。小さなサイズのフライすらくわえることもできないようなおちょぼ口のチビウグイなどかもしれません。
本命ポイントからこんなおちびさんたちの反応しかないようじゃ、本日も期待は薄いですね・・(汗)。
そしてどのポイントでも同様にフライにアタックはあれどもノーヒットに終わる。む~ん、キビシイなぁ~参りました・・(泣)。そして肝心の復活ロッドのキャスティング感覚はというと。



やはり先日の超短時間の手ごたえは間違いなかったようです。そこそこ振れます。釣れないワタシなんかの次元の低いレベルでは何の問題も感じられません(笑)。

そして気を良くして調子に乗って、前後左右上下に木々が覆い被さるワタシの超ニガテな籔沢区間にも少しだけトライしてみました。

ヘタクソなワタシはこのロッド本来の全長8ft3in.の頃は「ワンキャスト&ワン籔ヒット」でしたが、修理後長さが縮んで7ft6in.になるとそんなトラブルも「3キャスト&ワン枝ヒット」にまで軽減されました(笑)。(←赤面モノの超低レベルテクニックだぜ・・。)
少しでもロッドの長さが変わると、使い勝手はずいぶん変化するものです。ロッドアクションもブッシュ際にシュポッ!とフライを打ち込めるカンジでなかなかいいものです!操作感はより軽快になった気もしますし、なかなかワタシなりに使えるロッドになりました!←またまた都合の良い思い込みだなぁ(笑)。

それでももちろんこのロッドに、たとえ超おちびさん渓魚でもいいから「再度入魂」したいです!はたして禁漁までにそれは実現するのであろうか・・?!  


2008年08月06日

雨上がりのグラマーヤマメ。

前回の「お散歩リハビリ釣行」以来、捻挫の痛みも日に日に癒えてきています。そしてまたもや釣り馬○なワタシ故、本日もしぶとくジムニーと共にチョビッと渓に出撃です!
例によってワタシのお散歩釣行は昼過ぎの超中途半端な時間帯なのでまたまた期待は薄いのですが、それでも行けるときに行かなくてはならないワタシなのです!(←な、なんだその意味不明な使命感は(汗))

夏休み、プール、お祭り、花火、カブトムシ・・。我が家では子供たちを中心に真夏の風物詩が連日繰り広げられております。
夏休みとは無縁の職業に就くoko父さんとしては、仕事で疲れた時だって子供たちの笑顔や泣きべそ、些細なチャレンジ・失敗談にだって何だか癒されています。

な~んて、オトナとしてもっともらしいコト言っちゃってますが、当然釣り馬○なワタシは「スキあらば釣りに行っちゃえ!」の精神が根深いです(笑)。
本日も思いがけず巡ってきた実質60分ほどのお散歩釣行チャンスに息弾ませて、フライロッドを握り締めて渓に立ちました!

昨晩の一時はかなりの大雨が降ったであろう森と渓。これもまたワタシにとってむしろ狙い通りといえます。
この時期どこの渓も渇水と連日釣り人に攻め続けられたプレッシャーでコンディションは厳しいはずです。それならばせめて降雨などで少しでも釣り場の状況が好転した頃に訪れてみたいと思っていた願ったりのタイミングでした。
雨上がりに少しでもスレッカラシ渓魚たちのナイーブなキモチが緩和されていれば良いのですが・・。



入渓すると曇天で雰囲気はまずまずです。昨夜の激しい降雨のためか程よく水量が増えているようです。
最初のポイントではシャローにうっかり足を踏み入れてしまい、ササーッとチビ渓魚を追い払ってしまいました・・失敗です、イカンイカン・・(汗)。

次のポイントは倒木が沈み岸際に木々が張り出している止水に近いような浅い流れです。そしてキャストした#16ピーコックパラシュートがふわり水面に着水するとどこからともなくユラユラと大きな渓魚の影が忍び寄りました!
「う~む、しかし今日もどうせまたフライの直前でプイッと嫌われてしまうのか?!」
今まで何度も眺めてきた無念の光景が今回も再び・・なのでしょうか?!いまやワタシもすっかり疑いのまなざしで凝視するようになってしまいました・・(汗)。

ところが予想外に渓魚はまるで疑いの気持ちなどないように、ワタシのフライに近付いて躊躇なく食いついてきました(汗)!!
「バシャッ!」
「えっ!まさかぁ~?!わわわぁ、はぎゃぎゃぁ~(油断汗)!」

ひ、ヒットォ~!!
ゴン!というフッキングの手応えがロッドグリップに伝わります!直後に水中でローリングして頭を振り抵抗する渓魚がワタシの目に飛び込んできます・・か、かなりいい形のヤマメです!
#3のショートグラスロッドがグングン曲がります!フッキングの感触はいい感じです。7Xのティペットなので強引なやり取りはできませんが、慎重に扱えば何とかなりそうです。

しかしヒットした場所は倒木や沈み岩がたくさんある浅瀬。油断して障害物に邪魔をされてバラす・・そんな嫌なイメージがワタシの脳裏に浮かびます(汗)。
ところが幸運にもヤマメはその逆方向の開けた深みへ瞬時にジェットランしてくれました!ら、ラッキーです!
力強くワタシのフライロッドを何度も絞り込みファイトするヤマメさま。めまいがしそうなほど嬉しいひと時です(笑)。

やがてゆっくりと浮かせたヤマメを無事にネットイン!
やったぁ~(喜)!!

ココロの底より嬉しいです・・このポイントでは過去にも幾度となく涙を飲んできたワタシです。何度も何度もフライを見切られたり、木の枝に邪魔されてアワセミスをしたり、痛恨のバラシを喫したり・・。
ずっしりとした重みでネットに納まるグラマーヤマメを眺めながら、そんな悔しかったシーンが次々に蘇りました。
ついに今日このポイントのグラマー渓魚に、リベンジ完了!です!!



嬉しいです。綺麗です。精悍な顔立ちの幅広グラマー渓魚。惚れ惚れするようなヤマメさまです。
釣れている皆さんにはレギュラーサイズのヤマメかもしれませんが、いつも釣れないワタシにとっては貴重な貴重なグラマーヤマメなのです!
それにしてもワタシのお気楽お散歩釣行で出逢える渓魚としては、大きな誤算の獲物でした。これがあるから渓に通うことはやめられませんねぇ(笑)。

しかしそのあと万年ビギナーなoko-rocksはベストのポケットからさりげなくメジャーを取り出したものの、興奮のあまりうっかり計測せずに美麗ヤマメをリリースしてしまったとさ・・(笑)。




この一尾ですっかり運を使い果たしたのか、限定一匹の幸運だったのか・・そのあとのポイントではチビ渓魚の反応やフライへのアタックはあるもののヒットせず。
それでも今日のこの釣行にはすっかり満足な私なのでした(笑)。

次回いつこの渓を訪れることができるかは未定ですが、またまた勤務や諸事情でおそらくしばし「釣り夏眠」を余儀なくされるワタシです。
それでもコツコツとフライでも巻き巻きしながら、いつか訪れる釣行チャンスを待ち続けます・・。

せめて夏の終わり~秋の禁漁前に一尾くらい・・綺麗な渓魚と逢いたいなぁ~!と想いを馳せていますよぉ~(笑)。  


2008年07月31日

お散歩リハビリ釣行。

実はワタシ先日の晩に暗がりの階段でうっかり足を踏み外して捻挫してしまいまして・・(汗)。翌朝整骨院で診てもらうと、
先生 「2週間くらい通ってもらわなくちゃね。」
oko-rocks 「ま、マジっすかぁ~(泣)。」
思わずドヨ~ンとした気分になってしまいました・・。が、幸い治療の効果もあってほんの数日でまずまず回復はしてきましたよ!

最近ワタシが釣りに行かなかったのはこの捻挫だけが理由ではないのですが、まぁ、これもまたワタシなりのクールダウンの時期ということで・・おとなしく夜な夜なフライ巻き巻きなんかしてました(笑)。



さて、皆さんは気分転換などにふだん巻かないフライパターンなんかをタイイングしちゃうとついつい早く実戦で試してみたくなりませんか?!
釣り馬○なワタシなんかはその傾向が顕著でして、家族や整骨院の先生にはナイショですが(←このブログ記事アップした時点でバレバレでしょうがぁ!)・・今日は早速ちょいとリハビリがてら久々のお散歩釣行出撃です。

とは言ってもワタシには例によってかなりキツイ時間と出撃エリアの制限があり、更にまさかムリして捻挫を悪化させたなんてことになったら論外なので、向かった先はやはり入渓の安易な、その代わり釣れる期待の薄い激戦区間、60分一本勝負の渓でした。
本当はこんな身体のコンディションなのでフライロッドなんて持たずに夏の終わり~秋頃に向けての近郊の釣り場を探索しようかと目論んでいたのですが、巻いたフライを眺めているうちに・・どうしても渓の流れにキャストして浮かべたくなってしまいました(笑)。

さらに、実は最近まで自分で気がつかないフリをしていましたが・・この夏ワタシのジムニーのエアコンが効かないようです(激汗)?!
むむ・・く、苦しいぞぉ~!
修理に出す小遣いもなし暇もなし・・この酷暑の中炎天下でもウィンド全開で疾走しているジムニーJA11はワタシです・・(笑)。

釣り場への道中の蒸し暑さもなかなかでした・・やはりこれも「お散歩修行リハビリ釣行」の一環なのでしょうか・・。何だかすでに釣り以前に精神的に鍛えられたような気がします(笑)。




渓に到着して手際よくタックルをセット。そしてラインの巻き癖でも取るつもりでチャラ瀬にファーストキャスト。するといきなり水面十数センチも飛び上がるチビヤマメのド派手なフライアタック!

フッキングはしませんでしたが、何だか今日の渓魚はやる気があるのでは?と予感させるシーンでした。そしてその先に視線を移すとそこにはユラリとなかなかのイワナがクルージングしています!
すかさずフライをキャストしますが、そのイワナは着水したワタシのフライのまわりをぐるぐる回って観察しています・・(苦)。
ふたたびフライを打ち直しても同じくフライをしげしげ凝視状態・・スレていますねぇ~。やる気はあってもナーバスなようです・・(汗)。

次の落ち込みはけっこう実績があるポイントです。静かにストーキングして近づくと・・あらあら、ササーッと魚影が走ってしまいます・・。貴重なターゲットを逃してしまったかな(泣)?!
う~む、今日のサカナは思った以上に浅瀬に出ているのね。ん・・?!と言うことはもしかして本日この区間には釣り人が訪れていない、という幸運な日だということなのでしょうか。
気を取り直して昨晩お試しで巻いてみた #16テレストリアルパラシュートをキャストォ~!
「パシャッ!」



ヒットォ~!!フッキングの手応えも十分、ようやくワタシが撃沈症候群の重い病から抜け出せるためのきっかけとなる待望の一尾に出会えるのか?!
7フィートのショートグラスロッドが心地よく曲がっています。ギュンギュンと流れの中を走り回るのはまずまずのプロポーションのイワナです!
けっして大物ではありませんが、こんなワタシのお気楽なお散歩リハビリ釣行で逢える渓魚としては上出来な美麗イワナですよぉ~(喜)!

久々にワタシのネットに収まったサカナに思わず目を細めてリハビリ釣行としては満足です。時間もまだ釣り初めて30分も経っていないのですが、足をいたわり今日はここらで帰りましょうか・・とも思いましたが、ワタシの釣り馬○魂はそこで終わるわけにもいかないようです(笑)。

やはり今日は魚影をよく見かけます。しかしながらついつい焦ってしまうワタシが不用意にポイントに近づきすぎてサカナを脅かしてしまっているようなのが反省点ですな・・。
その上の浅い瀬にフライをキャストするとちいさなモーションのアタックが。さらにその数メートル上の岩陰にフライを流すとピシャッ!とちいさな渓魚がヒット!
小さくても嬉しい引き味を楽しませてくれるのはヤマメかな・・がしかし・・ワタシがもたもたしているとバレてしまいました(泣)。

それでも今日はちょいと楽しい時間が過ごせました。この先ワタシは勤務や諸事情で真夏の本格釣行実現は難しいですが、また捻挫が回復したらせめてものお散歩釣行に出撃したいですよぉ~(笑)!

ひんやりとした渓の空気に包まれて独りぽつんと渓に佇むワタシ・・。
最近ではすっかり撃沈記録更新が続いていてココロにぽっかりと風穴があいたような傷心フライフィッシャーなワタシでしたが、
釣れない釣り人 oko-rocks ・・本日の釣行でなんとか撃沈症候群より一歩回復の見込みアリ・・でしょうか(笑)。  


2008年07月21日

撃沈症候群?!

朝からはりきって渓に出撃しました。今日はいつものワタシのお決まりお散歩釣行や朝練釣行のように60分とか90分とか(まれに30分・・)ではなく、何とか午前中は楽しめるいくらか時間にゆとりのある釣り上がりです。
正直言って今回のこの釣行、ワタシなりにかなり期待してましたし自信もあったのですが・・無残にも撃沈3連敗(先週の釣り堀遊びを含めれば4連敗!)となってしまいました(泣)。



「あの渓は真夏になったら釣れねぇぜ。」
この渓に精通する知り合いのテンカラ師にそんな話を過去に何度も聞かされているワタシですが、
「そ、それでも何とかなるんじゃないか(汗)?!」
そんな甘い考えを抱いての出撃でした。

釣り場に到着すればすでにあちらこちらの駐車スペースにはクルマが多数・・釣り人の気配がかなり濃厚です。や、やはりキビシイのでしょうか。
釣りはじめると予想通り沈黙が続きます・・。気をつけてついつい見逃してしまいそうな小さなポイントほど丹念に攻めてみますが反応はありません・・(汗)。
「えええぇ~っ?!そ、そんなぁ~?!ここも出ないんですかぁ~(泣)?!」
本日一番期待していた序盤の区間ではついに渓魚のフライアタックは一度も無く、水中を走る魚影の一つも目撃することなく終わってしまいました・・。

思った以上の厳しさです。すでにワタシは撃沈の虚しいゴングが鳴り響いた気分になってしまいました。それでもまだこれからだと奮起してフライをキャストし続けますが・・。



しばらく遡行するとようやく2回ほどワタシのフライへの渓魚の反応を目視することができました・・
が、かなりスプーキーな感じです(汗)。いずれの渓魚も水底から浮上して大胆に身体をさらけだしても、フライを咥えずに流れにもまれながら姿をくらまします。
水温などのコンディション的にも美味しくない時間帯だということもあるのでしょうが、日頃から釣り人に攻め続けられている渓特有の雰囲気なのでしょうか・・。

ワタシなりに集中力を途切れさせることなくポイントを叩き続けましたが終了予定時間が迫ってきました。
試しに細く分流する流れをみつけて探ってみると、ようやくイワナの姿がちらほらと確認できます。でも当然かなり神経質な状態で、かなり気をつかってストーキングしたつもりでもサササーッと逃げ去ってしまいます。

そしてその直後とてもとても小さなポイントで#12エルクへアカディスにようやく本日初のヒットぉ~!!

心地よいネイティブイワナの引き味です!嬉しいです!やはり今日はこんな釣り人が相手にしないような場所に居ついているイワナしかワタシと遊んでくれないようです(汗)。
しかし・・ワタシがホッと安堵の表情を浮かべた途端に無情にもバレてしまいました・・(痛恨)。
「ががが~ん(泣)!!」

思わずしばし呆然としてしまいました。本日唯一手にできそうだった渓魚を逃した・・。
またまた連敗更新です・・こうなると完全にワタシ撃沈症候群です(汗)。

気を取り直して最後まで小さな落ち込みも丹念に攻めましたが不発でした・・。真夏の青空を見上げながらティペットを歯で食いちぎり、本日もワタシは完敗とあいなりましたとさ・・とほほ(涙)。

それでも釣果は残念なものになってしましましたが、久々にそこそこの区間を遡行できて開けた渓でノビノビとフライロッドを振れて、美しい山々の風景に身を置けて、負け惜しみではなく気持ちの良い時間を過すことができました。
・・まぁもちろん、釣れていればもっと気分がヨカッタですけどね(笑)。

ようやく気温も上昇し始めて昆虫達の動きも活発になってきたようです。これからの時間帯がいよいよ面白いのでしょうけれど・・後ろ髪を惹かれる思いでワタシは渓をあとにしました。



さていよいよ全国的に梅雨明けとなりました。帰宅して子供たちと近所の川原で無邪気に昆虫採集。なんとか撃沈逃れで(笑)蝶々などを何匹か捕まえることができてホッとしました(笑)。

夏本番が到来です。う~む・・次回いつワタシは釣りに出撃できるのでしょうか・・(汗)。  
タグ :撃沈釣行


2008年07月06日

癒しのチビイワナ。

昨日は全国各所で猛暑日となりました。こちらもさすがにこの夏一番の暑さで寝苦しい夜となり、一夜明けた朝も里には身体にまとわりつくような湿気が残っていました。
ワタシは今日は珍しく早朝からのちょい釣りに出撃しました。先日のお散歩釣行60分一本勝負で好感触を得て気分を良くしてのプチ釣行、
朝練釣行90分プラス延長ロスタイムアリ!!です(笑)。
今朝はいつものお散歩釣行より若干時間にゆとりがあります(←あまり変わらね~ぞ、オイ!)。
朝の静寂の渓ではたして楽しめるのでしょうか?!



結論から言ってワタシの考えは完全にアマかったです(笑)。釣り場に到着すればすでに2台の先行者(汗)。
ちょうど出撃準備をしている県外ナンバーの餌釣り師とあれこれお話をすると、

県外ナンバー氏 「それじゃキミはここをホームグランドにしてるの?」
oko-rocks 「い、いや・・ホームって程じゃないですけど・・(なかなか釣りに行けなくて・・たまに来るといつもボを喰らって・・)お散歩がてら来ることもありますけどね・・ハハハ・・(渇汗)。
県外ナンバー氏 「それじゃ行ってきますね!そこらから入ってちょっと上流目指します。」
oko-rocks 「お気をつけてぇ~行ってらっしゃ~い!あたしゃコソコソそのへんでフライロッドでも振ってお茶を濁してます・・(汗)。」

というわけで今日も小心者な弱腰フライフィッシャー oko-rocks はこの渓の上流部に足を伸ばすことなく、期待の薄い入渓地点周辺でフライロッドをフリフリです。
予想通りキビシイ区間です・・(汗)。#14のアント系パラシュートにはとてつもなくシャープなアタック!・・しかも渓魚のサイズはシシャモ級以下でフライをうまく咥えられないのかな?



またまた今日も早々に弱気になってしまい集中力が途切れそうです。しかし前回の教訓を生かして再びトライです!
水面を漂うワタシのフライ。
「渓魚は必ずコイツを見ているのだ!」
そう信じてキャスティングとドリフトに集中します・・あっ?!かなり低レベルなテクニックですけどね、ワタシの場合(汗)。
「いかにも」的なポイントの反応は鈍いので瀬の中のほんの小さな弛みにキャスト・・

「パシャッ!」
おっと~?!こんな素直なポイントがかえって好結果をもたらすのか?!意外だったぞ~!
今日も撃沈を観念してあきらめかけた矢先の幸運ヒット!嬉しいです(笑)!
サイズはあまり大きくないですが心地よいファイトを楽しませてくれるイワナさま。ちょっぴりホッとしました(笑)。

一尾渓魚を手にすると何だかゆとりが生まれるのか、「次も釣れるのでは?!」と妙な自信が芽生えます。
おそらくは集中力が増してキャスティングやドリフト、的確なフライセレクトなど、色々な行動の精度が高まるのかな?と釣れないワタシなりに自己分析してみました。




次の落ち込みでヒットしたのはとてもおチビなイワナでした。でもキュンキュンと引き味を楽しませてくれる癒し渓魚です。嬉しいよ!
そのあとも連続してヒット!・・がネットイン寸前で痛恨のバラし・・。油断してました。反省ですな(泣)。
気を取り直して再びキャスト!
またまた素直なライズフォームでピシッ!とフライに食いつきました。今日はサイズにこそ恵まれませんでしたがまずます楽しめ癒されました。

さて、今日もまた延長ロスタイムに突入か?と思われましたが、この上流の絶好ポイントを目の前にして何故か「ギュルルル・・。」と腹痛に襲われて断念。慣れない早起きと寝不足がたたったのかもしれませんね(汗)。




釣りを終えて朝のうちに帰宅すると、ちょうど子供たちの起床の時間でした。
「お父さん、おはよう。ふぁぁ~あ(眠)。」
朝から釣りをして遊んできたワタシは、しらじらしくコーヒーを飲みながらいつになく寛大な雰囲気で、
「やぁ、おはよう!」
まるで完全犯罪をキメて「誰にもバレていないぜ!」な~んてほくそ笑んでいる悪党みたいな oko父さんなのでした(笑)。

その後は水遊びやらプチピクニックごっこやら、oko父さんは眠気に襲われながらも真夏のお遊びを満喫する子供たちに 目を細めていたとさ・・(笑)。  


2008年07月02日

艶やか梅雨ヤマメに逢いたい。

連日アップされる皆さんの釣行ブログを閲覧して、羨ましく思いながら焼酎をグビグビしながら夜な夜なフライを巻いているワタシです。
次々に公開されるネイティブイワナと美しき渓の画像は圧巻です。誰かワタシの釣り馬○魂だけでもベストのポケットに詰め込んで渓に連れて行ってください(笑)!!

そういえばワタシまだ今シーズンヤマメさまにお会いしてないなぁ。うむむ・・。そう思えば思うほどに、梅雨ヤマメに逢いたい~!
う~ん、ワタシも我慢の限界です。梅雨の晴れ間の好天に恵まれた勢いに乗ってドコドコとジムニーを走らせて、久々にお散歩釣行60分一本勝負に出掛けました。



訪れた渓は昨シーズンは入渓地点周辺でもキャス練釣行でそこそこ楽しめたのですが、今シーズンはあまり良い感触を得られません。流れは浅くなり渓魚の気配が薄いのです。
しかも連日釣り人に攻められた渓魚はナーバスで、かなり慎重にストーキングしたつもりでもサササーッと逃げてゆき、着水したフライには水面直下で非常に丁寧に観察してくださいます・・(汗)。

ライズもあまり見られずワタシのフライは虚しく水面を漂うばかり。今日も敗北か・・。
う~ん・・。残り時間も僅かなのですが、せっかくなので少し上流に釣り上がってみましょうか。
今日の目的は渓魚と逢う以外にもうひとつあります。久々に妻のフライロッド&リールの感触を味わってみたかったのです。

かれこれ10年ほど前に妻と新宿のフライショップをはしごして揃えたタックル。ロッドはFREESTONE FV 833 #3 とHARDY FEATHERWEIGHT リール。

当然その頃の正直言ってワタシのオススメ・・っていうか正直言ってワタシが欲しかったタックルですが(笑)、正直言って大好きなロッドです。
正直言ってその後すぐにワタシはこのロッドの上位モデルを購入しました・・がしかし、正直言ってその上位モデルはヘタクソなワタシには使いこなせないマニアックなアクションのロッドでお手上げ・・正直言って数年後とあるフライフィッシャーに譲渡しましたけどね・・(汗)。

本日は現在も大切にお気に入りタックルとして所持している家内のロッドとリールをジムニーに積み込み 無断持ち出し釣行です!
妻 「↑べつに誰も咎めていないじゃないの。でも使用料金を一回の釣行につき¥100(税込価格)を支払ってねぇ~!ハート
oko-rocks 「え、エェ~ッ?!ち、ちょっとぉ~(汗)!ブロークンハート



清冽な水の流れはとても気持ちが良いです。きらめく太陽の光と樹木の緑が映りこむ水面はうっとりとするほど綺麗です。
木々に覆われて薄暗い落ち込みは涼しげで渓魚の気配も感じられます。いいカンジだと思うのですが。
通常ならどう考えても渓魚が潜むと思われる落ち込みにフライをキャスト・・すると・・。

「パシッ!」
しなやかなアクションのロッドを立ててアワせるとキュンキュンと心地の良い引き味!トリッキーでスピードのあるファイトで落ち込みの深みや瀬をはしりまわるのは、ヤマメです!!おお~っ!なんとも出来過ぎな展開です!嬉しいぞぉ~!



プリプリとしたグラマーヤマメです。物憂げな目つきがまた妖艶な、幅広砲弾魚体で斑紋がとてもクッキリとして綺麗です!いいぞぉ~!!

さて、残り時間もほんの僅かになりました。幸運にもお望みどおりにヤマメに逢えたのでそろそろ脱渓しましょうか。
しかしここで釣り馬○魂の悪魔のささやきが・・。

釣り馬○魂 「ロスタイム、やっちゃえば~。ヒヒヒ。」
oko-rocks 「そ、そんな大人気ないことできるわけが・・い、行っちゃいますか(汗)!」

再びさきほどの落ち込みに舞い戻りキャストォ~!!
「パクン!」
ヒットォ~!反転した魚体シルエットとファイトの感じは・・イワナだ!サイズはたいしたことないはずなのにギュンギュンとロッドを絞る猛烈なファイターです!
果敢にも水底の岩に潜り込もうと試みたりシャローを疾走したり。しなやかなロッドが綺麗に弧を描いています。
無事にネットインしたイワナ。これまた美しい魚体です。



もうダメだ。帰らなくちゃ・・がしかし、か、身体が勝手に先ほどのポイントに向かってしまうぅ~(←しらじらしいぞ、オイ!)コントロール不能状態です(笑)。
本当にこれでラストキャストだ!とりゃぁ~!

「モコッ!」
おおっ!ビシッとアワせると、こんどはそこそこグッドサイズ。これまたイワナの重厚感のあるファイトです!
透き通る水の中を力強く泳ぎ回ります。ロッドティップがイワナが泳ぐ方向に突き刺さりそうなくらいです。



ずっしりとした重みを感じさせてネットに収まったイワナ。嬉しいです!!

久々の釣行、終了間際からロスタイム十数分の濃密な時間を満喫できました。お散歩でお気に入りロッドの感触も存分に確かめることができました。
う~ん、やっぱり来てみてヨカッタ!

  


2008年06月19日

麗しの夏イワナに逢いたい~後編。

先日アップした釣行記「麗しの夏イワナに逢いたい~前編」のつづきです。

ドピーカンの晴天や渇水、連日訪れたであろう釣り人たちの猛攻の影響なのか、今一歩ナーバスになっているネイティブイワナたちをドンピシャとは針掛かりさせられないワタシ。

いやいや、所詮ワタシのテクニックが未熟だということだろう・・それでも気がつけばいつも釣れないワタシのわりには楽めているのですから。充実したひと時です!

のん気に昼頃から釣り始め夢中になりすぎてお弁当を食べるのも忘れてました(汗)。気が付けばすっかり日が傾き夕方になっています。
遅い昼食で家内に作ってもらったおにぎりを頬張りながらも視線はついつい水面に広がるライズリングを凝視しちゃってます(笑)。



さてさて、後半戦の開始です。予定より大幅に釣り上がりペースが遅れているので(汗)サクサクと先に進みましょうか!
これより上流部はワタシは初めて訪れる区間です。とてもワクワクしてきました。

・・がしかし?!再び渓を遡り始めた途端に、完全武装の餌釣り師がぞろぞろ3人も降りてくるじゃありませんか(汗)。

oko-rocks 「ど、どうでしたかぁ~?」
釣り師A 「ん・・?まぁ・・な。」
釣り師B、C 「おめぇ、これから釣るのかぁ?俺達あまり(釣り)探ってねぇから楽しんでおいでや。」
oko-rocks 「ありがとうございます!」

どうやら釣り師たちの話しぶりからあまり芳しくなかった様子が伺えます。むむ・・キビシイかな?
遡って渓相を眺めて思いましたが、これより上流は浅い瀬と小さな落ち込みが続く区間で、餌釣りにはちょっと不向きだったのかもしれません。




釣り上がり早々倒木が覆い被さるほんの小さな落ち込みが気になり、#10のブッシーにタイイングしたエルクへアカディスをキャスト・・すると「バシャッ!」

イワナの典型的ともいえるポイントから狙い通りに出ました!しかもパワフルでスピードのある渓魚です!
ワタシは必死の形相で(汗)ロッドを操作してイワナのファイトを交わします。何度も落ち込みに潜られながらもようやくネットイン!やった~!

ズッシリとした重みでネットに入ったのは、何ともマッチョ体型で鰭が大きくうちわのように広がり厚みがあるイワナでした。どうりで強烈な引き味だったわけです!嬉しい~!!



この次の落ち込みもその次も、先ほどと同じような倒木影の落ち込みからイワナが連発!おおっ~!!た、楽しいです(笑)!
本日これまで使用したフライは、大小の落ち込みの釣り上がりにエルクへアカディス、ライズ狙いや穏やかな流れにはパラダン。いずれもサイズは#12~10でヘタクソなワタシでも扱いやすいフライパターンです。
それでもやる気のある渓魚はそこそこ攻略できました。

さらに遡ると超フラットなプールが続き何とも神秘的ですらある光景に出会いました。ゆったりと水面に広がるライズリング・・めまいがしそうなほど美しいです。

ゆったりとパラダンをキャストすると・・「バシャッ!」
次の水底の大岩の上で遊ぶイワナもエルクヘアで・・「ガボッ!」
また次のポイントでもサイトで岩盤の際を泳ぐイワナを見つけて・・「パシッ!」っとヒット!




そんな調子のルンルン気分で遡行してゆくワタシ・・。
が、このプール~大淵の区間を抜けた途端に真新しい釣り人の足跡を発見?!い、いつの間に追い抜かれたのだろう?!
その上流を遡るとやはり足跡が続いています・・。う~む。そろそろ時刻も6時をまわり辺りが薄暗くなってきました。
よし!ここは潔く先ほどの大淵でイブニングとキメ込もう!!

実はワタシフライフィッシング歴十数年のキャリアがありながらも実績・実釣経験が極端に乏しく、なんとこれがイブニング初体験!!(い、言っちゃった・・。)なのです(汗)。
海の防波堤釣りや湖・管理釣り場での夕マズメなどの釣り経験はありますが、こんなツキノワグマ生息地源流域でのこの時間帯の釣りなんて記憶にありません。

そういえば今朝諸事情で釣行の出発が遅れたワタシに家内が、
「今日は出発が出遅れたからイブニング勝負に賭ければ?」(←アンタ何者?!)
な~んてサラリと言ってたけど・・。え~い!!い、行っちゃいますよぉ~(汗)!イブニングライズ狙いに(笑)!

先ほど目星をつけておいたポイントの10メートルほど下流で張り出した大岩の影に隠れるように立ち、渓魚のライズフォームを観察します。
サイトしていると「ピシャッ!」とライズするのはおチビイワナなようで、そのすぐ脇の水面直下で「モヤッ~」と何かを捕食しているヤツが気になります。
すかさず#10のパラダンを流すとやはりその真下でモヤモヤっと反応がありますが、フライに食いついてはきません。

そこで6Xティペットへさらに6.5Xのティペットを継ぎ足し、結んだフライは#14プードル。
こんなシチュエーションで出番があるかな?な~んて思いボックスにストックしていたフライです。

極力静かなモーションでロングキャスト・・すると着水したプードルが「モワッ!」と水面から消え去った?!
すかさずロッドを立てると水中でゴンゴンと頭を振り身体をくねらして抵抗する渓魚の手ごたえがロッドに伝わります・・ヒットォ~!!



強烈なファイトです!リーダー&ティペットは水面に突き刺ささり今にも糸鳴りがしそうなほどです。ロッドパワーのあるSCOTT G2がグニャリと曲げられています。
「きゃぁ~(喜)!」・・と思わずワタシ嬉しい悲鳴をあげてしまいます。
水底に張り付くような重々しいファイトを続けるネイティブイワナ。縦横無尽に淵を泳ぎまわり抵抗をやめません。
ようやく何度か水面に鼻面を見せた魚体を促し無事ネットイン!やったぁ~!

なかなか貫禄・風格のあるネイティブイワナです。うれしい出逢いだぞぉ~(喜)!!
このあともこのポイントから立て続けに2尾ほどプードルで仕留めました。イイ感じです!



いよいよ暗くなってきました。単独釣行での源流イブニングです、無茶は禁物。そろそろ帰り支度をしなくては。
願いをこめて好調プードルをラストキャスト。・・「モワッ!」・・ヒット!

本日最後のイワナもパワフルです!これまた水底の岩場に抱きついてでもしたかのよう、いつまでも水面に浮いてきません(汗)・・何というネイティブイワナの底力なのでしょう・・。
何度も何度もワタシのフライロッドを絞り込みます・・その度にワタシの嬉しい悲鳴が静かな渓にこだまするようです(笑)。

無事にネットに納まったのは、またまた超筋肉質の鰭ピン美麗イワナでした!あぁ・・ため息が止まりません(笑)。

まだまだいくらでも釣れてしまいそうな予感が濃厚なのですが、さすがにそろそろ危険回避のため脱渓しなくてはなりません。後ろ髪を引かれる・・まさしくそんな感じです(汗)。



すっかり暗くなった渓のほとりでニンマリとしてデジカメで記念撮影(笑)。あぁ・・このままこの場所で寝袋に包まってネイティブイワナたちに囲まれて泊まっていきたい気分です(笑)。

またいつかこの渓に訪れてみたいです。その日までこの釣行の余韻を楽しみながら次回のチャンスまで入念に準備をするとしましょうか!!

ありがとう!ステキな渓とネイティブ渓魚たちよ!!

  


2008年06月16日

麗しの夏イワナに逢いたい~前編。

今は梅雨時のはずなのですが最近こちらの地方は爽やかな晴天が続いています。連日広がる青空の輝き、初夏の日差しはまぶしいほどです。
あぁ、春の頃より逞しさを増した渓魚たちに会いに行きたいなぁ・・なぁ~んてカッコつけて黄昏たって・・実はワタシ今シーズン手にした渓魚は先月の「熊鈴入魂釣行」で辛くも釣り上げたイワナたったの一尾だけ(汗)。ナチュログメンバー史上最も釣れてないへぼフライフィッシャーなのです!

連日連夜皆さんの釣行レポ、エキスパートな方々が良形渓魚を手にした記事なんか読んでしまうと、ワタシは思わず羨ましくてクラクラめまいがしそうなほどです(汗)。




さて、本日ほぼ一ヶ月ぶりに渓に立つことができました。
ようやく実現した久々の釣行でさぞかしジムニーのステアリングを握るワタシのキモチは興奮状態か?!と心配していたのですが、実際は思いのほかスローな気分で釣り場に向かうことができました。



いつものワタシは釣り場に訪れるとまず不安材料ばかりが気になってしまいます(汗)。
シビアな釣り場コンディションなのではないか?先行者の存在が多いのでは?釣り人にいじめられた渓魚はスレッカラシ状態なのでは・・?!
え~い!今日はそんな邪念を捨ててキモチの上ではスローな気分でフライフィッシング!楽しもうじゃないですか!

のんびり出掛けて昼近くになってようやく到着した渓。今日は平日ということもあり釣り人の姿も疎らなようですが、この頃の晴天続きで先週末にはさぞかし多くの釣り人が訪れたことでしょう。




ここぞというポイントでは必ず渓魚の反応があります・・が、なかなかフッキングしません(汗)。しっかりとくわえ込まなかったりフライの直前まで浮上しながらも一瞥してみたり・・。
やはり連日釣り人から攻められて渓魚たちはシビアなコンディションだということなのでしょうか。
さらにこの梅雨時にしては雨量も少ないようで渇水気味です。そんなことも影響しているのでしょうか?



それでもワタシはネイティブイワナの心地よい引き味をそこそこ堪能して御満悦です(笑)。
まるで今シーズンなかなか釣りに出掛けられなかった悔しさを払拭するように、次々まずまずのイワナを手にすることができました(悦)!




さてさて、無我夢中で遊んでいたらさすがにお腹がすきました(笑)。今日この渓に快く送り出してくれた家内が釣り馬鹿なワタシにお弁当を作ってくれました(感謝!)。
いつもはコンビにのおにぎりなのですが、手作り弁当でまたまたパワーアップで釣りへの集中力が増しましたなぁ(笑)!



休憩の後はいよいよ後半戦です!

がしかし・・この記事を書きながらビール&焼酎をいただいてたら酔いがまわってしまいました(笑)。
続きは後日アップしま~す!皆さんおやすみなさい~(・・zzz)。
  


2008年05月09日

熊鈴入魂釣行。

奥様A 「ねぇねぇ奥さん、OKO家の旦那さんまた今日も車に釣竿積んで出掛けたわよ~。お仕事どうしたのかしら。」
奥様B 「そうそう、私も見たわよ。ずぶ濡れの長靴みたいなズボンを持ってたわ。『ボウズは嫌だよ俺・・』なんてわけのわからない事つぶやいてたわね。暑くなってきたからね、どうかしちゃったのかしら?」
奥様A 「お子様もまだ小さいのにねぇ。可愛そうに。」
奥様B 「嫌ねぇ。釣り馬鹿っていうんでしょ?ああ言うのって。御家族も大変よねぇ~。」
奥様A・B 「嫌ぁ~ねぇ~。釣り馬鹿ってぇ~。」



な~んて近所の奥様方にささやかれていたかどうかは知りませんが(笑)。実は前日(5月7日)の撃沈釣行に続いて、5月8日に釣行連戦に行っちゃいました。
でも決してワタシは連日の仕事や育児に疲れてヤケになった・・ワケではないです(笑)。たまたま仕事が連休になっただけですよ。

訪れた渓はまだまだ残雪がたっぷりあるツキノワグマの生息地。小心者oko-rocksは二連鈴の南部熊鈴に加えてもうひとつ熊鈴を腰から下げて、三連鈴で熊避け入魂です(汗)。

午前10時30分頃にジムニーを下車。釣り場までの道程を必要以上に熊鈴を振り鳴らしててくてくと歩きます。
そして草むらでナニやらガサガサ音がするだびに、
「うぉ~うっぷ?!はぎゃ△○熊?違う■**(汗)だべ・・?!」
とビビりまくるワタシでした(笑)。

道中は大型の野生動物の足跡を多数目撃しました。ほとんど人間が訪れた形跡もなく、ふと我に返ったワタシは、
「この季節の大自然真っ只中にこんなのんきなワタシがいてもいいのでしょうか・・(汗)?!」
そんなことを思いながら腰からぶら下がった熊鈴を手でじゃらじゃらと振り鳴らします。それでも結果としてクマに逢うことなく無事帰宅できたので、熊鈴入魂・・としておきましょうかね(笑)。

目指す釣り場までは一時間ほど歩きました。
昨日の釣行での歩き疲れが隠せないワタシにさらにブーツの靴擦れにも見舞われて苦しい道程です。

肝心の釣りはというと・・またまた開始早々に撃沈ムードです(苦)。
目の前に広がる渓の風景は昨日訪れた「撃沈の渓」の爽やかな新緑の景色とは打って変わり、冬~早春の山岳渓流の雰囲気に逆戻りです。

予想していた以上に寒いんですね・・水温を計ったら5℃以下でした(画像ではもう少し高く表示されていますが)。
う~ん・・あいにくの曇り空が寒々しさをさらに助長させます(寒)。

これじゃぁサカナも水棲昆虫も人間も活性が上がらないのでは・・と感じてまずはニンフをティペットをに結びます。
でも・・ニガテなんですよねワタシ、ニンフフィッシング・・とくにルースニングってのが(汗)。もちろん過去にも何度か試したことがあるのですが、ヘタクソなためまったく釣れる気がしません。

ワタシにとってニンフで手にできた渓魚の数は数えるほどです(汗)。瞬時にニンフで釣れたそれぞれのイワナやヤマメの顔がすべて目に浮かぶくらいですから・・(笑)。それくらい・・実績ないです・・。



しかしやはりフライをいくら流してみても無反応・・。大型のウェットフライも試してみますが空しく水面直下を流れるだけです。
う~ん・・狙いどころがわかりません・・。

遡行してポイントを探ると岩盤が川に張り出した場所の巻き返しが緩流地帯になっています。
目を凝らして見てみると・・イワナがいました!
しかもこの低水温のコンディションながら数尾が活発に泳ぎ回っていて、やる気を感じます。ここは潔くドライフライに切り替えてチャレンジです。

#16パラダンを流すと一発で反応してフライにアタックがありますが咥えません。サイズを落としたり#20くらいのCDCフライをキャストしたりしますが沈黙。
#14エルクへアカディスを流すと今度は咥えました!!・・が、ヘタクソなワタシはフッキングさせられません(泣)。

活性がベストコンディションじゃないイワナがしっかりフライを咥えられない・・とも考えられますが、どうやらワタシのアワセのタイミングが早いのかなとも思います。
しばらく粘りましたがこのポイントでは敗戦でした(苦)。

しかしこれで今日の釣行の対策イメージが湧いてきました。狙いは「超緩い流れ」なようです。次のポイントでは倒木の陰にイワナがフラフラと泳いでいます。岩陰に隠れてやはり#14エルクへアカディスでタッピングするとパシャ!・・が、やはりフッキングせず。
サイズを落としてフライを結びなおしさあキャスト!・・しかしイワナはもうそこには居ません・・。我ながらだんだん情けなくなってきました・・(泣)。

それにしてもこの雪解けの季節にこんな本格山岳渓流を訪れたのは実はワタシ初めてです。
平水の頃の倍はあろうかと思われる水量がゴーゴーッと轟音をたてて流れるのを目の当たりにすると、正直クマの存在以上にビビります(汗)。

さらにまだまだ残雪が想像以上に多い場所もあり、不用意に水辺に近付くとズボッと腰辺りまで雪の中に沈んでしまいます。うっかり残雪ごと大淵に転落したら大変危険なので慎重に足元を確かめながら行動します。
しかしだんだん残雪と地形、渓の流れが厳しい区間になりなかなか水辺に近寄れません。ただただ雪の中を歩いていて、まるで雪中トレッキングのようです(汗)。

若干渓が開けた区間になり、流れ緩やかなポイントを発見しました。
近付くとやはり増水のため水没した樹木の間に数尾のイワナを発見しました。

とくにイワナが水面を意識しているようにも思えないので再び#12ビーズヘッドヘアーズイヤーニンフをアウトリガーでキャストするとゴツゴツッとアタリがロッドに伝わります!!
おおっ?!ミャク釣りでイケるのか?!昔々ワタシの餌釣り師匠Hさんに伝授され得意だったちょうちん釣り、フライ用語ではリーダーキャストですか、で何度か攻めてみると間違いなく手応えがあります。しかしやはりここでもしっかりとはフライを咥えないようです。

フライパターンやサイズ、ショットなどを変更してあれこれ試すと必ずククッとアタリがあるのですがヒットには至りません。時間もどんどん過ぎていき夕刻になりました。
気温も低下してウェーダーブーツ内の汗が冷えて寒さが増します。

いよいよ歯がガクカクなるほど身体が冷えてしまいました。もう次のポイントに向かう気力も体力もありません。
手持ちのニンフフライも使い切りました。どれも必ず抜群の手応えやアタリを感じるのですが、やはりアワせが上手くいかずフッキングしません・・(泣)。
やけくそになってウェットフライを流し込んだりしますがやはりダメ。もう諦めました。

ワタシの目の前を「三連敗」というブログタイトルが浮遊し始めました(笑)。

もう今日はお仕舞いにしようとフライが結ばれたティペットを歯で食いちぎりますが・・往生際悪く最後にもう一度#16ビーズヘッドフェザントテールを結びインジケーターもつけずにリーダーキャスト・・すると・・。

「ギュン!」とアタリと同時に立てたロッドのティップがしなります!ヒットぉ~?!
元気に走り回るイワナです!竿先からは7Xのティペットが伸びているだけなので慎重にやり取りをします。バレるなよぉ~!!

ワタシは必死の形相で(笑)無事にイワナをネットイン!!嬉しいです!昨年真夏の釣行以来出遭えたネイティブイワナさまです!

思えばこの一尾に出会うまで、実に長い道程でした(涙ウルウル)。昨年の初夏を堺に諸事情で釣行機会が減少。オフシーズンには気分転換に管理釣り場で遊ぼうと何度も目論みましたが、やはり何かしら諸事情があったり風邪をこじらせたりして全ての釣行日程がボツ・・。
今年になって渓流シーズンが到来してもなかなか釣りに行けず。何とかして出掛ければ無残にも撃沈。

今日も撃沈を覚悟した直後のラストキャストでのヒット。釣れた渓魚の数やサイズではなく、純粋に嬉しかった一尾でした!  


2008年05月07日

撃沈予感的中の初釣行。

GW中に多くの皆さんはフライフィッシングを満喫されたようですが、その間ワタシは勤務が続き合間には結婚式出席のため横浜へ遠征。多忙のためフライタイイングすら間々なりませんでした。



そしてようやく今日になって念願の今シーズン初釣行に出掛けました。しかし連日の晴天続きでどこの渓も連休中は釣り人で満員御礼だったことでしょうね。
ワタシが向かった渓のサカナたちも間違いなく釣り人の姿に怯えている状態であるのは必至です。

釣れない釣り人oko-rocksはココロのなかで早くも「撃沈」を予感ながらも、渓に向けてジムニーのステアリングを握ります(笑)。

正確には完敗に終わった先日の「キャス錬お散歩釣行」がワタシの今シーズン初釣行ではありましたが、ゆっくり時間をかけて釣り上がれるのは今シーズン初戦です。

出発直前にあれこれネットで情報収集してみると、う~ん・・なかなかキビシイ部分もありそうです(汗)。
エキスパートな方々はそれでも尺イワナなんかをキャッチしちゃってますが、ナチュログ史上最もヘタクソなフライフィッシャーを自負するoko-rocksです(ホンキでそう思います)。
時間無制限でありながら釣り上がれども釣り上がれども惨めに敗北・・というワタシらしい実績を残してこそ初釣行記となることでしょうね(汗)。

そして結果から先に報告しますと、予感的中で撃沈でした・・(涙)。



ドコドコと林道を走破して訪れた釣り場。そそくさと身支度を済ませてはやるキモチを抑えながら上流に向かいます。
訪れた渓は昨シーズンお散歩釣行で何度か遊んだフィールドです。ただいつもは入渓地点周辺やほんのおさわり区間ほどの遡行しかできませんでした。
今日こそはなかなか足を伸ばせなかった上流部を散策!を目論見ます。

新緑が始まった渓の美しさに見とれてしばしデジカメでパチパチ撮影。あぁ~・・来てヨカッタなぁ~!綺麗で心和む景色です。

わき道に入ればおそらく山菜なども多く出ているのでしょうけど、はやくも釣りモードに切り替わったワタシは渓魚に飢えて若干目が血走り気味(汗)。魚影しか目に入らないoko-rocksには美味しそうな山菜は見えません(笑)。

しかししばらく釣り上がっても予想通りとは言えワタシのフライになかなか好感触が得られません。さらに今日も先行者の気配が濃厚で、渓魚の反応がシビアなのはワタシのヘタクソなフライフィッシングだけが理由なのではないようです。

それでも「次の落ち込みはどうだ?!・・あの小さな淵に魚影は?!・・大岩のエグレが好ポイント!」などと念仏を唱えるようにブツブツつぶやきながらoko-rocksは釣り上がります(笑)。

しかし前回の釣行といい今日といい、やっぱりワタシはヘタクソだなぁ~(汗)。相変わらずワタシはライントラブルやキャストミスで釣りになりません。それでも今日は一応時間の制約がないのでまだゆとりがありますが、我ながら呆れるほどです(汗)。
フライを流す時間よりもラインやティペット?リーダーのからみをほぐしたり、籔に引っかかったフライを回収したりする時間の方が長いです(笑)。

一時間半ほど釣り上がりましたが渓魚はワタシのフライに無反応。サカナは居るようなのですが、やはりナーバスなのでしょうか。
と思いながらフライロッドを振りかぶると・・すぐ上流に先行していた餌釣り師が・・。

むむ・・。そういえば林道に駐車してあったこの釣り師が乗ってきたらしい車のマフラーは冷えひえでした。かなり早い時間から入渓していたと推測されます。

そしてこの釣り師の予想釣り上がりペースとワタシが入渓した時間を踏まえて計算すると・・かなり丹念にポイントを攻めたのではないでしょうか。
ワタシがポイントを釣り上がる途中に見かけた「妙に新しく感じるなぁ?」と思った足跡・踏跡はこの釣り師のものでしょうか。

やはりキビシイ今日の私の初釣行になりそうです。
いっそのこと違う渓で仕切り直ししようかとも思いましたが、やはりどうしてもこの渓の上流部の様子がみたくなり先行者とのインターバルをあけて再び釣り上がりました。

気が付けばとっくに午後になりましたが相変わらずワタシのフライを咥えるイワナは現れません。
時間ばかりが過ぎて焦りを感じていると上流から先ほどの餌釣り師が降りてきました。お話を聞くと、

「キープサイズだけで6匹でましたね。」
「・・だけでってことは・・(汗)。いいなぁ~。この上流もまだまだ続くのですか?」
「そうですね。でもこの時間からじゃ最上流部への到達はムリですよ。」
「・・また次回トライします・・。」

ワタシには釣れなくても皆さん釣っていますね(笑)。

さらに釣り上がるとようやくワタシのフライに本日初のアタック・・がフッキングしません・・(泣)。な、何故だぁ~?!
しばし遡行するもいよいよ普段のトレーニング不足がたたり足が攣ってしまいました(汗)。時間はまだまだゆとりがあるのですが、今日はここまでにしておこう。

防水デジカメで何枚か水中を撮影してみました。
現場ではよくわかりませんでしたが、自宅のPCで画像を確認すると片隅にイワナが写っていました。
釣りを終えて下山する途中流れを覗き込むと、先ほどまであまり確認できなかった渓魚が徐々に姿をあらわし始めました。
どうやら徐々に活性が戻ってきたのでしょうか。でももうワタシは帰ります(泣)。

な~んて言っちゃって、そのあとも下流のプールのライズ狙いでしばし粘りましたが・・痛恨の2度のすっぽ抜けで・・本日も完敗とあいなりましたとさ(笑)。

どなたか・・こんな釣れないワタシにレクチャーしてくれませんかね・・(汗)。なにかこう、根本的な何かが間違っている気がします、私のフライフィッシングテクニックが(笑)。
ホンキで悩んでます。
  
タグ :撃沈釣行


2008年04月29日

キャスティング練習~お散歩釣行。

今日は日本晴れの空が広がり、いよいよまぶしいくらいの季節到来を感じさせました。
ワタシは思いがけず渓で過せそうな時間が少々(・・って言ったって小一時間程度ですが)捻出できて、ジムニーにタックルを放り込み林道をドコドコ走ります。



今日の目的はズバリ昨年の初冬にネットオークションで格安入手したフライリールとフライラインのフィールドデビューです。
もともと昨シーズン晩秋の釣行で不完全燃焼で終わり燻っていたワタシの管理釣り場釣行用にと揃えたアイテム。しかしその出番は諸事情により次々にボツとなり続けていました(汗)。

RSTのフライリール コヒノールのブロンズカラー#1とウルトラ3フライライン WF-4F。今回組んでみたロッドはTiemco Euflex XF 833 #3です。
ロッドの指定番手の上のラインを通すのは中~高番手のフライタックルではワタシ経験がありました。指定ラインの1~2番手上の湖用WFシンキングラインの先端数メートルをカットしてランニングラインと接続してシューティングシステム風に使うというもので、遠投という目的を考えればとても合理的な方法です。
でも渓流用の低番手タックルで指定番手以外のラインを通すということは長年試してみたかったのですがなかなか実現できませんでした。

今日は祭日で天候に恵まれて何処もかしこも釣り人だらけです。
当然どのポイントも朝から攻め続けられていて、とても釣れる釣れないという次元のコンディションではないと容易に想像できます(汗)。

ここはワタシ本日は素直にキャスティング練習とタックルの感触を確かめることに専念しますか。

渓のほとりの林道でジムニーを下車したワタシは焦るキモチを抑えながら水辺に向かいます。久々に体感する美しき渓の流れ。淡い色彩の芽吹きがさらにワタシのキモチを高揚させます。
周囲の景色を味わいながら、まぶしそうにシラジラしく空を見上げてもどかしい手つきでワタシはティペットにフライを結びます・・が、しかし?!

「や?!やっちまった(苦)必殺!!ガイドにラインを通し忘れるの術。(汗)・・!」

うむむ・・(苦)。まるでお笑いネタのようですが、ホンキでやってしまいましたぞいワタシ(笑)。早くもアタマの中がクシャクシャしてきました・・イカンイカン。



気を取り直してフライを結びいざ!今シーズン初キャスティング~!!うぉ~っと?!いきなりのバックスペース初ヒットだぁ~(汗)?!
何てヘタクソなんだワタシ・・(汗)。我ながら想像を絶するぞ!
そりゃそうと昨年も結構楽しませてもらったこのポイントなのですがやはり今日は渓魚の気配がありません。ライズはもちろんいくら目を凝らして見てみてもサカナの姿が確認できません・・。う~む・・苦戦ですなぁ~。

実質およそ5~60分程度しかロッドを振れる時間が無い今日の釣行。いそいそと腕時計の針を気にしながらの釣り上がり、ワタシのカラダが妙に汗ばむのはポカポカ陽気によるものだけではないようです。
分刻みの時間に焦るキモチが次々と悪循環を誘います(汗)。

完全にワンキャスト&ワン籔ヒット状態・・ロッドを振る時間よりもライントラブルを修復する時間の方が圧倒的に長くなってきます。当然集中力が衰退してしまい、ようやくフライにヤマメのアタックがあるものの・・ロッドティップが籔に引っかかり合わせられずバレました(汗)。

そして無情にも瞬く間に時間は過ぎ去りタイムアップ。予想通りとは言え完敗で終わりました。
でも当初の目的であるライン&リール&ロッドの感触を確かめることは実現できたので満足しました。期待した以上の収穫でした。
次回のリベンジ釣行に向けてほんの一歩ですが前進です・・と釣れなかった事実を開き直ります(笑)。

我がジムニーJA11は久々の林道走行を満喫できたようで嬉しそうな顔をしています。

やっぱり渓に身を置くこと自体がうれしいですね。もちろん一尾でも渓魚の顔が拝めれば幸いでしたけど、贅沢は言わずに今日の釣行を楽しみました。

で、肝心のタックルレビューはというと・・。

予想以上にしっくりとくるカンジで、今シーズンにワタシが使い込みそうな予感があります。今後の釣行がますます楽しみになってきましたぞ~!!
今日は色々と感触を思い出した事柄も多く、まずは楽しめた釣行になりました。