2009年04月29日
泣き尺ヤマメに笑う~ Kawatombo Net 入魂!
もうすぐ5月のベストシーズンです。いよいよ芽吹きの新緑が里から山谷まで一気に駆け上ったとか、水が温み渓魚の活性がグ~ンと上がったとか、続々とブログ記事がアップされていますね。
この連休にも多くのフライフィッシャーの皆さんが釣行予定でいらっしゃると思います。まぁ、黄金週間の休暇とは無縁の職業に就くワタシは休みなく働き、例によって皆さんの出撃レポを連日夜な夜な羨ましく眺めるだけですが・・(笑)。
というわけで(?)、本日も性懲りもなくワタシはジムニーと一緒に渓へちょっとだけ60分一本勝負のお散歩釣行に出撃です。
そういえばこのところの撃沈続きでKawatombo Net NO.38の入魂もまだ済んでいないのだなぁ・・(汗)。
ゴールデンウィーク中は何処も釣り人だらけになることでしょうから、悪あがきで釣り場がまだ空いている今のうちにフライロッドをフリフリしましょうか・・。
***********************************************
先日は標高の高い場所がうっすら雪化粧となるほどの冷え込みと寒い降雨でした。渓はいくらか増水しているようですが濁りなどまるでなく、水色も心なしか寒々しさがなくなりイいい感じ。水棲昆虫のハッチもポツポツ見られます。
ポイントを探ってゆくと、上を樹木の枝が茂るフラットで浅い流れにライズを発見!姿勢を低く慎重にストーキングして近づき#16スパークルダンをキャスト。
すると何ともあっさりとフライにライズ!ヒット~!
ロッドを心地よく曲げて元気にファイトをしてくれるのは、ワタシのお気楽な釣行で出逢える渓魚としてはなかなか上玉の良型ヤマメちゃんです!
Kawatombo Netで掬う記念すべき最初の渓魚です!慎重に手繰り寄せて・・ネットイン!

嬉しいです!ネット入魂です!感無量です!とてもワタシを楽しませてくれた一尾でした。デジカメ撮影後にリリースするとシュパッ!と快足で流れに戻っていきました。またお逢いしましょうねぇ~!
ふ~、なんだか今日は思いがけず早々に満足感を味わいました。やはり魚体が入ったランディングネットはとても美しくてかっこいいですね(笑)!
あといくつかのこの上流のポイントを叩いて帰ろうかと思ったら、先ほどヒットした辺りの流れで再びライズを発見!
む~ん、もう一度狙えるか?!
何度かキャストするが沈黙・・「やはりそう上手くはいかないか・・。」と、フライをピックアップしようと思った瞬間にド派手なライズ・・ガバシャン!
「うえっ?!が・・@+@がばしゃん・・て※△※で、でた?!」
完全に油断していたワタシは思わず慌ててワケのわからない語彙を発していますが(汗)、ヒ、ヒット~!。
ゴンゴン!と重々しい引きをするのはこれまたワタシにとっては贅沢なサイズのイワナです!しかし愚かなワタシは弛んでいたフライラインが足元に絡みつき、ラインを手繰り寄せようとする指先は空振りばかりしてつかめず、なんともへっぴり腰状態で必死にランディングネットをイワナに差し伸べます・・(汗)。
そしてようやく緩やかな流れに誘導したイワナをネットイン!

まんまると太った美形イワナです!相変わらずサイズ計測がヘタクソなワタシは上手くメジャーを魚体に当てられませんが、およそ26㎝前後でしょうか。ちょっと幸運がワタシに降りてきているようです(笑)。
ネットにズッシリとした重みを感じる渓魚はなんとも嬉しいものです。そしてイワナも映えますね~!Kawatombo Net NO.38 は!!
「お~っ!このペースだったら残りの僅かな時間でも、うまくいけばもう一尾くらい渓魚の顔を拝めるかも?」
なんだかワタシは鼻息が荒くなってきました(笑)。しかし・・次のポイントではスーッと水底から浮上してフライを咥えたヤマメを焦って早アワセですっぽ抜け・・(泣)。
その上流のいくつかのポイントは意外にも不発・・。ま、まぁこんなものでしょう・・ワタシの場合・・。先ほどの二尾が出来すぎだったようですからね・・(汗)。
とか言いながら、気がつけば先ほどの釣れたポイントに再び舞い戻っているワタシがいました(笑)。しかし残念ながらそこで終了時間となりました・・
・・が、往生際悪く延長ロスタイムに突入してまたまた発見したライズめがけて、上流からダウンクロス気味にフライをキャスト~(笑)!
一回目・・予想以上に複雑な流れですぐにドラッグが掛かってしまう・・。
二回目・・フライを流しきる直前に水面直下でモワッと渓魚が反転・・クッ・・見切られたか・・(泣)。
三回目・・リーダー&ティペットにまぐれで上手いことスラックが入った!ナチュラルにフライがドリフトする・・出るか?!・・バシャッ!ヒット~!!
激しくも重々しくパワフルにローリングファイトするのは、こんなお散歩釣行で出逢えるとは思わなかったかなりの良型ヤマメです!水面で暴れられないよう右に左にロッドを倒して応戦するワタシ・・。こんな場面で痛恨のバラシを喫したシーンは過去に嫌というほど体験しているのです・・(汗)。
ヤマメにプレッシャーを掛けて徐々に危険ゾーンの浅い流れから深みにおびき出します。何度も水中に突っ込まれますが、Kawatombo Netのフレームに魚体が触れ「あわわわわ・・(汗)!」と焦るものの、するりと無事に・・ネットイン!

ち、ちょっと興奮しているワタシです。すでにロスタイム5分経過で慌ててデジカメ撮影を試みますが、焦りからか思ったように上手く撮れず・・(苦)。
そしてメジャーを魚体に不器用ながら当ててみると・・ん?28~9㎝?泣き尺っていうヤツか?
「わお~っ!」とワタシは思わず感激のあまりその場で雄叫びを上げてしまいました(笑)。素晴らしいヤマメでした!嬉しいです~(喜)!!
しかし「泣き尺」って釣り用語はワタシには不向きですね(笑)。
「泣き尺・・残念ながら尺足らず・・惜しくも30センチメートル未満・・あと1センチなのに・・」
とかいうお話はよく聞きますが、尺近い良型の渓魚に出逢えた幸運を何で「泣き~」などと言うのか釣れないワタシには理解できません。
良型渓魚を釣ることなど稀であるワタシは、泣き尺で素直に笑い喜びますよ~(笑)!
この連休にも多くのフライフィッシャーの皆さんが釣行予定でいらっしゃると思います。まぁ、黄金週間の休暇とは無縁の職業に就くワタシは休みなく働き、例によって皆さんの出撃レポを連日夜な夜な羨ましく眺めるだけですが・・(笑)。
というわけで(?)、本日も性懲りもなくワタシはジムニーと一緒に渓へちょっとだけ60分一本勝負のお散歩釣行に出撃です。
そういえばこのところの撃沈続きでKawatombo Net NO.38の入魂もまだ済んでいないのだなぁ・・(汗)。
ゴールデンウィーク中は何処も釣り人だらけになることでしょうから、悪あがきで釣り場がまだ空いている今のうちにフライロッドをフリフリしましょうか・・。
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先日は標高の高い場所がうっすら雪化粧となるほどの冷え込みと寒い降雨でした。渓はいくらか増水しているようですが濁りなどまるでなく、水色も心なしか寒々しさがなくなりイいい感じ。水棲昆虫のハッチもポツポツ見られます。
ポイントを探ってゆくと、上を樹木の枝が茂るフラットで浅い流れにライズを発見!姿勢を低く慎重にストーキングして近づき#16スパークルダンをキャスト。
すると何ともあっさりとフライにライズ!ヒット~!
ロッドを心地よく曲げて元気にファイトをしてくれるのは、ワタシのお気楽な釣行で出逢える渓魚としてはなかなか上玉の良型ヤマメちゃんです!
Kawatombo Netで掬う記念すべき最初の渓魚です!慎重に手繰り寄せて・・ネットイン!

嬉しいです!ネット入魂です!感無量です!とてもワタシを楽しませてくれた一尾でした。デジカメ撮影後にリリースするとシュパッ!と快足で流れに戻っていきました。またお逢いしましょうねぇ~!
ふ~、なんだか今日は思いがけず早々に満足感を味わいました。やはり魚体が入ったランディングネットはとても美しくてかっこいいですね(笑)!
あといくつかのこの上流のポイントを叩いて帰ろうかと思ったら、先ほどヒットした辺りの流れで再びライズを発見!
む~ん、もう一度狙えるか?!
何度かキャストするが沈黙・・「やはりそう上手くはいかないか・・。」と、フライをピックアップしようと思った瞬間にド派手なライズ・・ガバシャン!
「うえっ?!が・・@+@がばしゃん・・て※△※で、でた?!」
完全に油断していたワタシは思わず慌ててワケのわからない語彙を発していますが(汗)、ヒ、ヒット~!。
ゴンゴン!と重々しい引きをするのはこれまたワタシにとっては贅沢なサイズのイワナです!しかし愚かなワタシは弛んでいたフライラインが足元に絡みつき、ラインを手繰り寄せようとする指先は空振りばかりしてつかめず、なんともへっぴり腰状態で必死にランディングネットをイワナに差し伸べます・・(汗)。
そしてようやく緩やかな流れに誘導したイワナをネットイン!

まんまると太った美形イワナです!相変わらずサイズ計測がヘタクソなワタシは上手くメジャーを魚体に当てられませんが、およそ26㎝前後でしょうか。ちょっと幸運がワタシに降りてきているようです(笑)。
ネットにズッシリとした重みを感じる渓魚はなんとも嬉しいものです。そしてイワナも映えますね~!Kawatombo Net NO.38 は!!
「お~っ!このペースだったら残りの僅かな時間でも、うまくいけばもう一尾くらい渓魚の顔を拝めるかも?」
なんだかワタシは鼻息が荒くなってきました(笑)。しかし・・次のポイントではスーッと水底から浮上してフライを咥えたヤマメを焦って早アワセですっぽ抜け・・(泣)。
その上流のいくつかのポイントは意外にも不発・・。ま、まぁこんなものでしょう・・ワタシの場合・・。先ほどの二尾が出来すぎだったようですからね・・(汗)。
とか言いながら、気がつけば先ほどの釣れたポイントに再び舞い戻っているワタシがいました(笑)。しかし残念ながらそこで終了時間となりました・・
・・が、往生際悪く延長ロスタイムに突入してまたまた発見したライズめがけて、上流からダウンクロス気味にフライをキャスト~(笑)!
一回目・・予想以上に複雑な流れですぐにドラッグが掛かってしまう・・。
二回目・・フライを流しきる直前に水面直下でモワッと渓魚が反転・・クッ・・見切られたか・・(泣)。
三回目・・リーダー&ティペットに
激しくも重々しくパワフルにローリングファイトするのは、こんなお散歩釣行で出逢えるとは思わなかったかなりの良型ヤマメです!水面で暴れられないよう右に左にロッドを倒して応戦するワタシ・・。こんな場面で痛恨のバラシを喫したシーンは過去に嫌というほど体験しているのです・・(汗)。
ヤマメにプレッシャーを掛けて徐々に危険ゾーンの浅い流れから深みにおびき出します。何度も水中に突っ込まれますが、Kawatombo Netのフレームに魚体が触れ「あわわわわ・・(汗)!」と焦るものの、するりと無事に・・ネットイン!

ち、ちょっと興奮しているワタシです。すでにロスタイム5分経過で慌ててデジカメ撮影を試みますが、焦りからか思ったように上手く撮れず・・(苦)。
そしてメジャーを魚体に不器用ながら当ててみると・・ん?28~9㎝?泣き尺っていうヤツか?
「わお~っ!」とワタシは思わず感激のあまりその場で雄叫びを上げてしまいました(笑)。素晴らしいヤマメでした!嬉しいです~(喜)!!
しかし「泣き尺」って釣り用語はワタシには不向きですね(笑)。
「泣き尺・・残念ながら尺足らず・・惜しくも30センチメートル未満・・あと1センチなのに・・」
とかいうお話はよく聞きますが、尺近い良型の渓魚に出逢えた幸運を何で「泣き~」などと言うのか釣れないワタシには理解できません。
良型渓魚を釣ることなど稀であるワタシは、泣き尺で素直に笑い喜びますよ~(笑)!

2009年04月23日
ジムニーJA11 久々に林道を走る。
久々にジムニーでドコドコ林道を走り、今シーズンまだ出掛けてなかった渓の偵察に行ってきました。釣りのほうはと言うと・・ムリして何とか30分ほどフライロッドを振るも虚しく撃沈でしたけどね・・(泣)。
まぁいくらなんでもこの超短時間じゃダメでもともとと覚悟はしているんですけど、どうしても渓の様子を見に行きたかったんですよね(笑)。
例年この季節この渓でのフライフィッシングは意外に苦戦しているワタシです・・(汗)。
「里はいよいよポカポカの春爛漫だし、これなら渓だってきっと好コンディションでは?」
・・な~んて期待して、毎年裏切られている事実をまんまと毎年忘れているワタシです(笑)。

お気楽なワタシが出掛ける釣り場ですからそんなに険しい場所ではないのですが、やはりジムニーのようなコンパクトな四駆車の走りはとても頼りになります。
細い林道を走り、道をふさぐ大きな落石を避けて、山から染み出る水で車体は泥んこになり、小路に覆い被さる木々をくぐり抜けて到着。
さらにフライロッドを手にしてテクテクと歩いて・・水辺に出た時にはすでに終了時間が気になり始めて腕時計とにらめっこ状態・・(汗)。
ライズも魚影も見えないし水棲昆虫のハッチもユスリカがちょこっとだけ・・。やっぱりまだなんだよなぁ~。
早々に退却で今まで入ったことのなかった区間もちょっとだけ立ち寄りポイント確認。今後に期待です。


***********************************************
桜の見頃も終わりとなったこちらの里です。桜前線はさらに北上して「あの渓谷のヤマザクラもそろそろ見頃かな?」な~んて余計な心配(?)をしているワタシです(笑)。
そういえば先日に家族で訪れた隣町の河川敷。意外にもそのフィールドはお花見真っ盛りで、さらに芽吹きの新緑花の開花、そして菜の花も満開で最高の気分でした。
久々にしばしスローで心地よい時間を過せました。
とくに色鮮やかな菜の花を見つめていると、甘い香りに誘われた蜂や昆虫などが多く発見できます。すると・・釣り馬鹿oko父さんとしては・・もうお分かりですよね(笑)。
「テレストリアルかぁ~。」
今シーズンまだ盛春のフライフィッシングすら体験していないのに、ちょっと気が早すぎるワタシでした(笑)。
まぁいくらなんでもこの超短時間じゃダメでもともとと覚悟はしているんですけど、どうしても渓の様子を見に行きたかったんですよね(笑)。
例年この季節この渓でのフライフィッシングは意外に苦戦しているワタシです・・(汗)。
「里はいよいよポカポカの春爛漫だし、これなら渓だってきっと好コンディションでは?」
・・な~んて期待して、毎年裏切られている事実をまんまと毎年忘れているワタシです(笑)。

お気楽なワタシが出掛ける釣り場ですからそんなに険しい場所ではないのですが、やはりジムニーのようなコンパクトな四駆車の走りはとても頼りになります。
細い林道を走り、道をふさぐ大きな落石を避けて、山から染み出る水で車体は泥んこになり、小路に覆い被さる木々をくぐり抜けて到着。
さらにフライロッドを手にしてテクテクと歩いて・・水辺に出た時にはすでに終了時間が気になり始めて腕時計とにらめっこ状態・・(汗)。
ライズも魚影も見えないし水棲昆虫のハッチもユスリカがちょこっとだけ・・。やっぱりまだなんだよなぁ~。
早々に退却で今まで入ったことのなかった区間もちょっとだけ立ち寄りポイント確認。今後に期待です。


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桜の見頃も終わりとなったこちらの里です。桜前線はさらに北上して「あの渓谷のヤマザクラもそろそろ見頃かな?」な~んて余計な心配(?)をしているワタシです(笑)。
そういえば先日に家族で訪れた隣町の河川敷。意外にもそのフィールドはお花見真っ盛りで、さらに芽吹きの新緑花の開花、そして菜の花も満開で最高の気分でした。
久々にしばしスローで心地よい時間を過せました。
とくに色鮮やかな菜の花を見つめていると、甘い香りに誘われた蜂や昆虫などが多く発見できます。すると・・釣り馬鹿oko父さんとしては・・もうお分かりですよね(笑)。
「テレストリアルかぁ~。」
今シーズンまだ盛春のフライフィッシングすら体験していないのに、ちょっと気が早すぎるワタシでした(笑)。
2009年04月18日
チープだけど便利!自作タイイングツールスタンド。
今シーズンのワタシは例年と比較すれば結構こつこつマジメにフライタイイングをしているつもりです。(←ワタシなりにね・・)
今までは釣行でフライをロストしたり分解してしまったりして、やっと補充の意味でタイイングするという感じでした。でも最近は今まで巻いたり挑戦したことのない「食わず嫌いフライ」も合間をみてタイイングしているため、バイスに向かって椅子に座る時間が以前よりもぐ~っと増えました。
ワタシにはタイイング専用デスクなどありませんので、フライを巻くのはリビングテーブルの片隅がタイイングスペースになります。
そして気がつけばタイイングツール小物もアレコレ増えていまして、マメに整理整頓しなくてはすぐにゴチャゴチャとしてしまいます・・(汗)。
ツールスタンドも十数年前にL.L.Bean吉祥寺で購入したモノをいまだに愛用していますが、こうツールが増えるとキツいですね。
子供たち 「この鼻毛切りハサミみたいの何本もあるけど、ひとつじゃいけないの?」
oko父さん 「そ、それは毛鉤を巻く専用のシザーズです!それぞれ微妙に用途を分けて使ってるの!」
家内 「もうちょっと整理整頓すれば?!ゴチャゴチャしてるじゃない!」
oko父さん 「・・・。」
そこで見かねた妻が日曜大工の端材となっていた木材を手頃な大きさに切り出して、電動ドリルでいくつかのサイズの穴を開けて、パパッとタイイングツールスタンドを製作してくれました。
ワタシは・・ドリルで穴を開ける時に木材を押さえつける係でした・・(←普通こういった作業の役割は男女逆じゃないのか?!)・・(汗)。

出来上がりはこんなチープでシンプルなモノですが、なかなかどうして実用的で便利です。おかげで整理整頓の手際が良くなりました。
家内は調子に乗って、
「こういうスタンドを銘木で作ってみたいね!」
なんて言いますが、ワタシにはこのチープさが良さでもあるのです(笑)。
あとはマテリアルの整理整頓が課題・・なにか良い方法ないかな・・(汗)。
今までは釣行でフライをロストしたり分解してしまったりして、やっと補充の意味でタイイングするという感じでした。でも最近は今まで巻いたり挑戦したことのない「食わず嫌いフライ」も合間をみてタイイングしているため、バイスに向かって椅子に座る時間が以前よりもぐ~っと増えました。
ワタシにはタイイング専用デスクなどありませんので、フライを巻くのはリビングテーブルの片隅がタイイングスペースになります。
そして気がつけばタイイングツール小物もアレコレ増えていまして、マメに整理整頓しなくてはすぐにゴチャゴチャとしてしまいます・・(汗)。
ツールスタンドも十数年前にL.L.Bean吉祥寺で購入したモノをいまだに愛用していますが、こうツールが増えるとキツいですね。
子供たち 「この鼻毛切りハサミみたいの何本もあるけど、ひとつじゃいけないの?」
oko父さん 「そ、それは毛鉤を巻く専用のシザーズです!それぞれ微妙に用途を分けて使ってるの!」
家内 「もうちょっと整理整頓すれば?!ゴチャゴチャしてるじゃない!」
oko父さん 「・・・。」
そこで見かねた妻が日曜大工の端材となっていた木材を手頃な大きさに切り出して、電動ドリルでいくつかのサイズの穴を開けて、パパッとタイイングツールスタンドを製作してくれました。
ワタシは・・ドリルで穴を開ける時に木材を押さえつける係でした・・(←普通こういった作業の役割は男女逆じゃないのか?!)・・(汗)。

出来上がりはこんなチープでシンプルなモノですが、なかなかどうして実用的で便利です。おかげで整理整頓の手際が良くなりました。
家内は調子に乗って、
「こういうスタンドを銘木で作ってみたいね!」
なんて言いますが、ワタシにはこのチープさが良さでもあるのです(笑)。
あとはマテリアルの整理整頓が課題・・なにか良い方法ないかな・・(汗)。
2009年04月13日
逸品クラフトが魅せる悦び。
先日ワタシのブログ記事で初公開したKawatombo Net No.38 カーブネットⅢ。
憧れの逸品ハンドクラフト、世界でひとつだけ、自分のためのオリジナルランディングネットを手にした悦びで、日々何時にも妙にニンマリしてしまうワタシです(笑)。
そしてあまりの嬉しさに思わず喜びの気持ちを短編小説風に書き綴ったわけですが、実際にはあんなハードボイルド調にネットとご対面したわけではないんですけどね・・(笑)。

「琥珀色のアルコール」をロックグラスにそそぐシーン・・カッコよく「バーボンウィスキー」などと洒落込みたいところですが、現実にワタシが日常的にグビグビ飲み干していているのは焼酎ウーロンハイというオヤジ飲み物です(笑)。
気障にタバコの煙を燻らせるシーンだって、実際には4年前に煙草をやめたワタシなのです・・。
ただ、感動のあまりに現実と妄想が融合してとめどもなく膨らんでしまい、それぞれのシーンを誇張したフィクションとして記事をアップしてしまいました・・(笑)。
でも受け取ったネットを手にとり眺めているうちに、興奮のあまりこのネットを実際の渓で使用したビジュアル的イメージが一気にワタシの頭のながで爆発的増殖をしたのはホントです(汗)。
素晴らしいネットです!期待していた以上の出来栄えどころの騒ぎじゃありません!釣り馬鹿を感動させる逸品クラフトネットです!
***********************************************
「川蜻蛉の舞う渓にて」でおなじみの Kawatombo Kenさんのブログ記事、『ネットプレゼント企画!短編 釣小説大賞』の優勝商品として紹介された 試作品カーブネットⅢ。
ブログ記事にアップされた、当時まだ製作途中であったそのネットのデジカメ画像を見てワタシは思わず一目惚れしました。
何だか艶かしい曲線を描く独特なフォルムのランディングネット。それまでワタシはランディングネットにはまったくこだわりや興味がなく、ましてハンドメイドのタックルなど万年ビギナーのワタシが所持するなんておこがましい事と思っていました。
でもそのかっこよさにワタシは完全にノックアウトされました・・(汗)。
優勝すればプレゼントしてもらえるかもしれないというスケベ心以前に、「ほ、欲しい・・。手づくりカーブネットかぁ・・。」といった気持ちがワタシの中で溢れ出して止みませんでした。
そしてこの試作品カーブネットⅢの存在が、ワタシにとって人生初となる「短編 釣小説」を書かせてしまったくらいですからね・・(笑)。
その後このプレゼント企画の優勝は見事 まつやんさんが獲得しましたが、ワタシ自身も小説を書くなどということの楽しさも垣間見ることができて楽しめました。
それ以来すっかりハンドメイド カーブネットに興味を抱いてしまったワタシ・・。ショップのサイトを徘徊したり釣具店のネットコーナーを物色したり・・。
でも「これだ!」と思えるものがなく、やはりここはKawatombo Kenさんに製作依頼をするしかない!・・ということで申し込みました。

Kawatombo Kenさんには製作初期段階の頃から何かとワタシのわがままな注文・要望を押し付けてしまいました。そしてそのつど快く応対していただき、そしてこの素晴らしき美麗なる逸品カーブネットが完成いたしました!
この場をお借りしてあらためて感謝いたします!ありがとうございました!
ワタシは今シーズンより毎回このネットを携えて渓に出撃です!いつか入魂します!徹底的に使い込みます!
フレームに使い古した小キズが増えるほどに、ネットが日焼けして色褪せるくらいに(←決して粗雑に扱うっていう意味じゃないですよ!)、ワタシだけのランディングネットとしてす~っと大切に愛用していきますよ~!
あ~ぁ・・・それにしてもなんともカッコイイ出来栄えのランディングネットです・・。うっとりため息が漏れるワタシです(笑)。
以下 Kawatombo Kenさんのブログ記事より引用
グリップ: カーリーメープル
フレーム(外側より):
レースウッド
メープル
花梨タイガー板目
スギバール(内張り)
ネット: クレモナ糸4号、ダークグリーン
ヒートン、リング: Goldカラー
仕上げ: オイルフィニッシュ
オーナー: oko-rocks
***********************************************
「とか言いながらネットが水に浸かったデジカメ画像があるってことは、もうこのネット持って釣りに行ったの?」
・・そうおっしゃる皆様・・。
そう・・お察しの通りでございます・・。どうしてもネット進水式がしたくてムリムリにお散歩釣行60分出撃して・・予想通り撃沈でしたけどね・・(笑)。
今後ワタシは諸事情でしばらくお散歩釣行すら行けなくなりそうなので、念願のネット入魂はまだまだ先にお預けなのですが、今シーズン益々釣行が楽しみになってきましたよ~!!
憧れの逸品ハンドクラフト、世界でひとつだけ、自分のためのオリジナルランディングネットを手にした悦びで、日々何時にも妙にニンマリしてしまうワタシです(笑)。
そしてあまりの嬉しさに思わず喜びの気持ちを短編小説風に書き綴ったわけですが、実際にはあんなハードボイルド調にネットとご対面したわけではないんですけどね・・(笑)。

「琥珀色のアルコール」をロックグラスにそそぐシーン・・カッコよく「バーボンウィスキー」などと洒落込みたいところですが、現実にワタシが日常的にグビグビ飲み干していているのは焼酎ウーロンハイというオヤジ飲み物です(笑)。
気障にタバコの煙を燻らせるシーンだって、実際には4年前に煙草をやめたワタシなのです・・。
ただ、感動のあまりに現実と妄想が融合してとめどもなく膨らんでしまい、それぞれのシーンを誇張したフィクションとして記事をアップしてしまいました・・(笑)。
でも受け取ったネットを手にとり眺めているうちに、興奮のあまりこのネットを実際の渓で使用したビジュアル的イメージが一気にワタシの頭のながで爆発的増殖をしたのはホントです(汗)。
素晴らしいネットです!期待していた以上の出来栄えどころの騒ぎじゃありません!釣り馬鹿を感動させる逸品クラフトネットです!
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「川蜻蛉の舞う渓にて」でおなじみの Kawatombo Kenさんのブログ記事、『ネットプレゼント企画!短編 釣小説大賞』の優勝商品として紹介された 試作品カーブネットⅢ。
ブログ記事にアップされた、当時まだ製作途中であったそのネットのデジカメ画像を見てワタシは思わず一目惚れしました。
何だか艶かしい曲線を描く独特なフォルムのランディングネット。それまでワタシはランディングネットにはまったくこだわりや興味がなく、ましてハンドメイドのタックルなど万年ビギナーのワタシが所持するなんておこがましい事と思っていました。
でもそのかっこよさにワタシは完全にノックアウトされました・・(汗)。
優勝すればプレゼントしてもらえるかもしれないというスケベ心以前に、「ほ、欲しい・・。手づくりカーブネットかぁ・・。」といった気持ちがワタシの中で溢れ出して止みませんでした。
そしてこの試作品カーブネットⅢの存在が、ワタシにとって人生初となる「短編 釣小説」を書かせてしまったくらいですからね・・(笑)。
その後このプレゼント企画の優勝は見事 まつやんさんが獲得しましたが、ワタシ自身も小説を書くなどということの楽しさも垣間見ることができて楽しめました。
それ以来すっかりハンドメイド カーブネットに興味を抱いてしまったワタシ・・。ショップのサイトを徘徊したり釣具店のネットコーナーを物色したり・・。
でも「これだ!」と思えるものがなく、やはりここはKawatombo Kenさんに製作依頼をするしかない!・・ということで申し込みました。

Kawatombo Kenさんには製作初期段階の頃から何かとワタシのわがままな注文・要望を押し付けてしまいました。そしてそのつど快く応対していただき、そしてこの素晴らしき美麗なる逸品カーブネットが完成いたしました!
この場をお借りしてあらためて感謝いたします!ありがとうございました!
ワタシは今シーズンより毎回このネットを携えて渓に出撃です!いつか入魂します!徹底的に使い込みます!
フレームに使い古した小キズが増えるほどに、ネットが日焼けして色褪せるくらいに(←決して粗雑に扱うっていう意味じゃないですよ!)、ワタシだけのランディングネットとしてす~っと大切に愛用していきますよ~!
あ~ぁ・・・それにしてもなんともカッコイイ出来栄えのランディングネットです・・。うっとりため息が漏れるワタシです(笑)。
以下 Kawatombo Kenさんのブログ記事より引用
グリップ: カーリーメープル
フレーム(外側より):
レースウッド
メープル
花梨タイガー板目
スギバール(内張り)
ネット: クレモナ糸4号、ダークグリーン
ヒートン、リング: Goldカラー
仕上げ: オイルフィニッシュ
オーナー: oko-rocks
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「とか言いながらネットが水に浸かったデジカメ画像があるってことは、もうこのネット持って釣りに行ったの?」
・・そうおっしゃる皆様・・。
そう・・お察しの通りでございます・・。どうしてもネット進水式がしたくてムリムリにお散歩釣行60分出撃して・・予想通り撃沈でしたけどね・・(笑)。
今後ワタシは諸事情でしばらくお散歩釣行すら行けなくなりそうなので、念願のネット入魂はまだまだ先にお預けなのですが、今シーズン益々釣行が楽しみになってきましたよ~!!
2009年04月11日
Kawatombo Net No.38 カーブネットⅢ
深夜に仕事から帰宅した男はおもむろに冷蔵庫に向かい、製氷機からロックアイスをわしづかみにしてグラスの中に放り込んだ。
日常的な疲労感からつい動作が粗雑になるのを自覚しながら、ロックグラスに琥珀色のアルコールを注ぐ。一日を終えた彼にとって癒しの時間だ。
彼は古びたオイルライターで火をつけた煙草のけむりに目を細めると、ふとリビングのテーブルに置かれた小包に気がついた。静かな夜の気配の中、グラスの氷がコトリと音をたてる。
男は一度深呼吸をして椅子に腰掛けると、自らを焦らすかのようにゆっくりと包装を解き開け始めた。
男には包みの中身が推測できていた。おそらく中に入っているのはあるクラフトマンに製作を依頼していたハンドメイドのランディングネットだろう。
そして梱包から美しい木目のグリップの一部分が姿を現した。彼は嬉しさでため息を漏らしながらさらにネット本体を取り出し、室内灯の柔らかな明りにかざして見つめていた。
そのハンドメイドのランディングネットを手にして、彼はその美麗さに心を打たれた。目はネットのパーツの隅々にまるで嘗め回すかのように視点が移っていった。
グリップを握った手のひらともう片方の指先は官能的なまでにネットのフレームを這い、その木のぬくもりと質感にまたため息を漏らした。

杢の輝きは深さと鮮やかさを合わせ持ち、惹きこむようなきらめきで彼を魅了した。そしてそのランディングネットをそっとテーブルの上に置き再び指先で触れると、たちまち彼の目の前にはまるでSFXの映像のように現実にはそこにあるはずのない情景・・美しき渓の景色が広がっていった。
・・色鮮やかな底石が敷き詰められた、清冽で豊かな水の流れ。
・・大小の落ち込みに弾ける水飛沫やプールに映りこむ、広葉樹原生林の柔らかな新緑の装い。
・・木漏れ日のきらめきの合間にのぞく、青く眩しく広がった大空。
・・フライロッドの先端からしなやかに流れに向かって伸びてゆく、色鮮やかなフライライン。




・・さらには小鳥のさえずりや蝉の鳴き声、心地よい瀬の流れの音まで聞こえてきてしまう。
・・もしかしたら渓流の爽やかな空気をも感じていたのかもしれない・・。
「こ、これはいったいどういうことだ?何なんだ?!」
彼は目の前に広がる幻影から強引に逃れるかのように、ズキズキと脳天が痛みを感じるほどに頭を振り、ようやく我に返り視点が定まりかけた。
・・息遣いは荒くなり額はほのかに汗ばんでいる。心臓は激しくドクドクと鼓動していた。
そして徐々に冷静さを取り戻すと、握っていたグリップに固着してしまったかのような左指の一本一本を、反対の手を使いまるでゆっくりと剥がすかのようにこじ開けた・・。
「このランディングネットが俺にあの幻を見させたのか・・。」
しかし彼には先ほどの不可思議な現象に困惑しながらも、何故かもう一度その幻覚のようなものを見たいという欲望があふれ出していた。
そして抑えられなくなった感情の赴くままにふたたびネットに触れた途端、今度は彼の指先から身体までもが、徐々に広がる幻影の景色に溶け出していった・・。
・・現実にはまだ肌寒さのある早春であるはずだが、幻の中ではすっかり初夏のフライフィッシング最盛期だ。
・・水棲昆虫のおびただしいハッチがあちらこちらで涌きあがり、あちらこちらで魅惑のライズリングが広がっていた。
・・足元の流れを源流イワナの黒い影がスッと何尾も泳ぎ去ってゆく・・。
「パパーン!ファーン!」
偶然窓の外から聞こえた緊急自動車のサイレンと自動車のクラクションの音で、男は再び現実に引き戻された。
しかし男はすっかり幻影の虜になってしまっていた。またも無意識にランディングネットに手が伸びてしまい、夜更けまで何度も何度もある種の快楽に似た妄想を見続けていた。
そして彼は確信した・・
「・・このランディングネットには・・紛れもなく、恐るべき強大な釣り馬鹿の魂が宿っている・・。」
そしてこのネットを手にしてしまった彼には、今後さらなる釣り馬鹿に豹変するという、呪縛の運命が待ち受けていたのだった。
***********************************************
「川蜻蛉の舞う渓にて」Kawatombo Kenさんクラフト、Kawatombo Net No.38 カーブネットⅢ
完成記念短編小説。
日常的な疲労感からつい動作が粗雑になるのを自覚しながら、ロックグラスに琥珀色のアルコールを注ぐ。一日を終えた彼にとって癒しの時間だ。
彼は古びたオイルライターで火をつけた煙草のけむりに目を細めると、ふとリビングのテーブルに置かれた小包に気がついた。静かな夜の気配の中、グラスの氷がコトリと音をたてる。
男は一度深呼吸をして椅子に腰掛けると、自らを焦らすかのようにゆっくりと包装を解き開け始めた。
男には包みの中身が推測できていた。おそらく中に入っているのはあるクラフトマンに製作を依頼していたハンドメイドのランディングネットだろう。
そして梱包から美しい木目のグリップの一部分が姿を現した。彼は嬉しさでため息を漏らしながらさらにネット本体を取り出し、室内灯の柔らかな明りにかざして見つめていた。
そのハンドメイドのランディングネットを手にして、彼はその美麗さに心を打たれた。目はネットのパーツの隅々にまるで嘗め回すかのように視点が移っていった。
グリップを握った手のひらともう片方の指先は官能的なまでにネットのフレームを這い、その木のぬくもりと質感にまたため息を漏らした。

杢の輝きは深さと鮮やかさを合わせ持ち、惹きこむようなきらめきで彼を魅了した。そしてそのランディングネットをそっとテーブルの上に置き再び指先で触れると、たちまち彼の目の前にはまるでSFXの映像のように現実にはそこにあるはずのない情景・・美しき渓の景色が広がっていった。
・・色鮮やかな底石が敷き詰められた、清冽で豊かな水の流れ。
・・大小の落ち込みに弾ける水飛沫やプールに映りこむ、広葉樹原生林の柔らかな新緑の装い。
・・木漏れ日のきらめきの合間にのぞく、青く眩しく広がった大空。
・・フライロッドの先端からしなやかに流れに向かって伸びてゆく、色鮮やかなフライライン。




・・さらには小鳥のさえずりや蝉の鳴き声、心地よい瀬の流れの音まで聞こえてきてしまう。
・・もしかしたら渓流の爽やかな空気をも感じていたのかもしれない・・。
「こ、これはいったいどういうことだ?何なんだ?!」
彼は目の前に広がる幻影から強引に逃れるかのように、ズキズキと脳天が痛みを感じるほどに頭を振り、ようやく我に返り視点が定まりかけた。
・・息遣いは荒くなり額はほのかに汗ばんでいる。心臓は激しくドクドクと鼓動していた。
そして徐々に冷静さを取り戻すと、握っていたグリップに固着してしまったかのような左指の一本一本を、反対の手を使いまるでゆっくりと剥がすかのようにこじ開けた・・。
「このランディングネットが俺にあの幻を見させたのか・・。」
しかし彼には先ほどの不可思議な現象に困惑しながらも、何故かもう一度その幻覚のようなものを見たいという欲望があふれ出していた。
そして抑えられなくなった感情の赴くままにふたたびネットに触れた途端、今度は彼の指先から身体までもが、徐々に広がる幻影の景色に溶け出していった・・。
・・現実にはまだ肌寒さのある早春であるはずだが、幻の中ではすっかり初夏のフライフィッシング最盛期だ。
・・水棲昆虫のおびただしいハッチがあちらこちらで涌きあがり、あちらこちらで魅惑のライズリングが広がっていた。
・・足元の流れを源流イワナの黒い影がスッと何尾も泳ぎ去ってゆく・・。
「パパーン!ファーン!」
偶然窓の外から聞こえた緊急自動車のサイレンと自動車のクラクションの音で、男は再び現実に引き戻された。
しかし男はすっかり幻影の虜になってしまっていた。またも無意識にランディングネットに手が伸びてしまい、夜更けまで何度も何度もある種の快楽に似た妄想を見続けていた。
そして彼は確信した・・
「・・このランディングネットには・・紛れもなく、恐るべき強大な釣り馬鹿の魂が宿っている・・。」
そしてこのネットを手にしてしまった彼には、今後さらなる釣り馬鹿に豹変するという、呪縛の運命が待ち受けていたのだった。
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「川蜻蛉の舞う渓にて」Kawatombo Kenさんクラフト、Kawatombo Net No.38 カーブネットⅢ
完成記念短編小説。
2009年04月08日
キャス練釣行の御褒美ヤマメ。
こちらの地方にもようやく春めいた穏やかな陽気が訪れました。そうなると当然ワタシはカラダがうずうずキモチがそわそわ・・う~む、フライロッドが振りたい・・キャスティング練習でもしたい・・。
・・そして気がついたときにはすでにジムニーにタックルが搭載されており、ワタシはドコドコと林道を走っていました・・(笑)。
今シーズン最初のワタシの「お散歩釣行60分一本勝負?!」・・実質せいぜい3~40分フライロッドが振れればいいところの超短時間の釣行出撃です。
しかし到着した渓にはまだまだ川岸や日陰に残雪があり、水温計で測らずとも手を水に浸せば・・冷てぇ~!
ライズも水棲昆虫のハッチも見られず、水色も心なしか寒々としている感じは否めません。やはり無難にニンフか・・とも思いましたが、ここは潔くキャス練でもしましょうかね・・(汗)。
今シーズンは本日初めて訪れたこの渓ですが、過去に盛春の頃にはけっこう楽しませてもらったこともあります。
なのでやっぱりどこかで「運よく間違って釣れちゃえば嬉しいんだけどなぁ~。」な~んてスケベなこと考えながらフライロッドを振っている、邪念だらけのワタシなのでした(笑)。だけど現実には虚しく水面を漂うワタシの#20ミッジピューパです・・(汗)。
今日はリーダーやティペットを弛ませるキャスティングやリーチキャスト、カーブキャストを試してみたかったのですが、ワタシの技術ではぜ~んぜんイメージ通りにいかず、そんなときにかぎって綺麗でパーフェクトなターンオーバーをしちゃったりして・・(汗)。
う~む・・ヘタクソのあまり胸が痛む・・く、苦しいぞ~!
小さな落ち込みにミッジからフライチェンジした#16スパークルダンが着水。2回目、3回目のキャスト・・そして4~5回目のドリフトで小さなモーションのライズが・・ヒット~!

キュンキュンと清冽な水の中をはしりまわるのは、とってもキュートなヤマメちゃんでした!今シーズン地元エリアの渓での初渓魚です。ちいさくても嬉しいぞ~!
ちょっとサカナの顔を見たら気分が穏やかになってまたまたキャス練に専念。ふとちいさな淵の巻き返しの底を覗きこむと、水底にへばりつくようにイワナたちが身体を休めていました。
この辺りの春本番のドライフライの季節はまだまだ先のようですね・・。
それでも今日はドライフライ、それもミッジじゃなく#16なんていう扱いやすいフライでヤマメを仕留められて気分がいいです。
だめでもともとでキャス練に訪れた釣り馬鹿なワタシに、フライフィッシングの神様がちいさな御褒美でもくれたのでしょうか(笑)。


もっともっと水が温み水棲昆虫や渓魚が活発になるシーズンが待ち遠しいです。そして今シーズンもワタシのお散歩釣行が始まりました。
最近ちょっと御機嫌ななめになることもあるワタシの相棒ジムニー。
ずいぶん車体が古びてきて調子の悪い箇所も出始めていますが、やっぱり頼りにしてますよ~!
・・そして気がついたときにはすでにジムニーにタックルが搭載されており、ワタシはドコドコと林道を走っていました・・(笑)。
今シーズン最初のワタシの「お散歩釣行60分一本勝負?!」・・実質せいぜい3~40分フライロッドが振れればいいところの超短時間の釣行出撃です。
しかし到着した渓にはまだまだ川岸や日陰に残雪があり、水温計で測らずとも手を水に浸せば・・冷てぇ~!
ライズも水棲昆虫のハッチも見られず、水色も心なしか寒々としている感じは否めません。やはり無難にニンフか・・とも思いましたが、ここは潔くキャス練でもしましょうかね・・(汗)。
今シーズンは本日初めて訪れたこの渓ですが、過去に盛春の頃にはけっこう楽しませてもらったこともあります。
なのでやっぱりどこかで「運よく間違って釣れちゃえば嬉しいんだけどなぁ~。」な~んてスケベなこと考えながらフライロッドを振っている、邪念だらけのワタシなのでした(笑)。だけど現実には虚しく水面を漂うワタシの#20ミッジピューパです・・(汗)。
今日はリーダーやティペットを弛ませるキャスティングやリーチキャスト、カーブキャストを試してみたかったのですが、ワタシの技術ではぜ~んぜんイメージ通りにいかず、そんなときにかぎって綺麗でパーフェクトなターンオーバーをしちゃったりして・・(汗)。
う~む・・ヘタクソのあまり胸が痛む・・く、苦しいぞ~!
小さな落ち込みにミッジからフライチェンジした#16スパークルダンが着水。2回目、3回目のキャスト・・そして4~5回目のドリフトで小さなモーションのライズが・・ヒット~!

キュンキュンと清冽な水の中をはしりまわるのは、とってもキュートなヤマメちゃんでした!今シーズン地元エリアの渓での初渓魚です。ちいさくても嬉しいぞ~!
ちょっとサカナの顔を見たら気分が穏やかになってまたまたキャス練に専念。ふとちいさな淵の巻き返しの底を覗きこむと、水底にへばりつくようにイワナたちが身体を休めていました。
この辺りの春本番のドライフライの季節はまだまだ先のようですね・・。
それでも今日はドライフライ、それもミッジじゃなく#16なんていう扱いやすいフライでヤマメを仕留められて気分がいいです。
だめでもともとでキャス練に訪れた釣り馬鹿なワタシに、フライフィッシングの神様がちいさな御褒美でもくれたのでしょうか(笑)。


もっともっと水が温み水棲昆虫や渓魚が活発になるシーズンが待ち遠しいです。そして今シーズンもワタシのお散歩釣行が始まりました。
最近ちょっと御機嫌ななめになることもあるワタシの相棒ジムニー。
ずいぶん車体が古びてきて調子の悪い箇所も出始めていますが、やっぱり頼りにしてますよ~!
2009年04月03日
食わず嫌いフライ~スパークルダンの実力・・の巻。
思えばワタシには今まで何故かあまり巻いたことのなかったフライ、挑戦したけど上手くタイイングできなかったフライ、ワタシの低いレベルではコンセプトが理解できなかったフライ・・そう、ワタシにとっての「食わず嫌いフライ」ってのがいくつかあります・・。
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先日の蒲田川リベンジ釣行の数日前になって、例によって夜な夜な慌てふためきフライタイイングに勤しんでいたワタシ・・。
まずは無難に定番フライのCDCダンでもストックするかと思いつつ、ふと手に取ったフライパターン集をパラパラめくるワタシの目に飛び込んできたフライ・・
・・「スパークルダン」・・羽化するメイフライがシャックを引きずっている状態を模したフライ・・ライズを釣る実践的フライ・・神経質でスレた渓魚によく効くスプリングクリーク・パターン・・ふむふむ・・。
「次回の蒲田川出撃フライはコレだ!」
ワタシはいつだって思い込みが唐突で激しいのです・・(笑)。
スパークルダンというフライの存在はかなり昔から知ってはいました。フライ関連の書物を読み漁り想像ばかり膨らませていた15年以上も前に、雑誌などで紹介された記事を読んで「なるほどなぁ~」と感心した記憶があります。
ただ、マッチ・ザ・ハッチでライズハンターの切り札のようなフライってのは、ワタシなどには使いこなせないような思い込みがありました。
「脱皮殻が水面直下に沈む姿勢で流下する」・・そんな理想的な使い方をワタシなんかのレベルでどんな条件下でも実現できるのかな?・・ってのが正直なところでした。
しかし3月上旬の蒲田川初陣釣行で警戒心のメチャ強い渓魚に翻弄された経験から、やはりこんな繊細なフライパターンが活躍するのでは・・との思いが深まりましたね(笑)。
そうと思えばまずは巻いてみよう!

・・しかしさっそく小さな壁にブチ当たります・・。シャックとなるテイル材に良く使われているズィーロン(じーろん?)ってのがないぞ(汗)!
う~む困った・・。タイイング書などではマテリアルは何でも良いとも書かれてはいるが、やはりここは是非ともこだわりたいパーツです。しかしワタシがよく利用する釣具量販店には置いてないし、フライ専門ショップに出向く時間はないし、ましてネット通販じゃ間に合わないし・・。
ここは禁断の「開かずの釣り道具小箱」を漁ってみようか・・(汗)。
するとゴワゴワとした使い残ししか入っていないシールズファーの小袋を発見!う~む、かれこれ十数年前のシロモノだ・・。いったい当時のワタシは何の目的でこのマテリアルを入手したのか?まったく記憶がございません・・(笑)。
そのシールズファーを手にとってみると、おっ!意外にいいじゃないですか!水に馴染みそうで不思議な透明感もあっていいカンジです!
ようやく釣行直前になって何本かのスパークルダンを巻きました。カーブフックに半沈みを意識して巻いたパターンと、浮力重視で軽量ファインワイヤーに巻かれた2種類のスパークルダン。
そして結果は思惑通りバッチリでした!そしてそれぞれのタイプを使ううちにフロータントの使い分けや、シャックだけ唾液やシンク剤を含ませて沈ませるなどの浮かせ方のコツのようなものも、ぼんやりとですがなんとなく判ってきました。
激戦区蒲田川で実績をあげたこのフライは、今後ワタシの春用フライボックスの先発メンバー登録に踊りでる予感があるくらいです(笑)。

まったくワタシの食わず嫌いフライだったスパークルダン。でも一説にはCDCダンの2本のテールを几帳面に振り分けるのがワタシの性に合わないため、曖昧なテールのスパークルダンがお好み・・という噂もありますが(笑)。
いずれにしろすっかりお気に入りフライになりましたよ。
それにしてもフライフィッシングもタイイングも、やってみればみるだけ勉強になって楽しいですね!
う~ん・・今シーズンのワタシのフライバリエーションがまたひとつ増えたようで嬉しいですよ~(笑)!
しかし昨日あたりからまたまた冬のような寒さと降雪が訪れているこちらの地方です・・(泣)。渓に春よ!はやくこ~い(笑)!
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先日の蒲田川リベンジ釣行の数日前になって、例によって夜な夜な慌てふためきフライタイイングに勤しんでいたワタシ・・。
まずは無難に定番フライのCDCダンでもストックするかと思いつつ、ふと手に取ったフライパターン集をパラパラめくるワタシの目に飛び込んできたフライ・・
・・「スパークルダン」・・羽化するメイフライがシャックを引きずっている状態を模したフライ・・ライズを釣る実践的フライ・・神経質でスレた渓魚によく効くスプリングクリーク・パターン・・ふむふむ・・。
「次回の蒲田川出撃フライはコレだ!」
ワタシはいつだって思い込みが唐突で激しいのです・・(笑)。
スパークルダンというフライの存在はかなり昔から知ってはいました。フライ関連の書物を読み漁り想像ばかり膨らませていた15年以上も前に、雑誌などで紹介された記事を読んで「なるほどなぁ~」と感心した記憶があります。
ただ、マッチ・ザ・ハッチでライズハンターの切り札のようなフライってのは、ワタシなどには使いこなせないような思い込みがありました。
「脱皮殻が水面直下に沈む姿勢で流下する」・・そんな理想的な使い方をワタシなんかのレベルでどんな条件下でも実現できるのかな?・・ってのが正直なところでした。
しかし3月上旬の蒲田川初陣釣行で警戒心のメチャ強い渓魚に翻弄された経験から、やはりこんな繊細なフライパターンが活躍するのでは・・との思いが深まりましたね(笑)。
そうと思えばまずは巻いてみよう!

・・しかしさっそく小さな壁にブチ当たります・・。シャックとなるテイル材に良く使われているズィーロン(じーろん?)ってのがないぞ(汗)!
う~む困った・・。タイイング書などではマテリアルは何でも良いとも書かれてはいるが、やはりここは是非ともこだわりたいパーツです。しかしワタシがよく利用する釣具量販店には置いてないし、フライ専門ショップに出向く時間はないし、ましてネット通販じゃ間に合わないし・・。
ここは禁断の「開かずの釣り道具小箱」を漁ってみようか・・(汗)。
するとゴワゴワとした使い残ししか入っていないシールズファーの小袋を発見!う~む、かれこれ十数年前のシロモノだ・・。いったい当時のワタシは何の目的でこのマテリアルを入手したのか?まったく記憶がございません・・(笑)。
そのシールズファーを手にとってみると、おっ!意外にいいじゃないですか!水に馴染みそうで不思議な透明感もあっていいカンジです!
ようやく釣行直前になって何本かのスパークルダンを巻きました。カーブフックに半沈みを意識して巻いたパターンと、浮力重視で軽量ファインワイヤーに巻かれた2種類のスパークルダン。
そして結果は思惑通りバッチリでした!そしてそれぞれのタイプを使ううちにフロータントの使い分けや、シャックだけ唾液やシンク剤を含ませて沈ませるなどの浮かせ方のコツのようなものも、ぼんやりとですがなんとなく判ってきました。
激戦区蒲田川で実績をあげたこのフライは、今後ワタシの春用フライボックスの先発メンバー登録に踊りでる予感があるくらいです(笑)。

まったくワタシの食わず嫌いフライだったスパークルダン。でも一説にはCDCダンの2本のテールを几帳面に振り分けるのがワタシの性に合わないため、曖昧なテールのスパークルダンがお好み・・という噂もありますが(笑)。
いずれにしろすっかりお気に入りフライになりましたよ。
それにしてもフライフィッシングもタイイングも、やってみればみるだけ勉強になって楽しいですね!
う~ん・・今シーズンのワタシのフライバリエーションがまたひとつ増えたようで嬉しいですよ~(笑)!
しかし昨日あたりからまたまた冬のような寒さと降雪が訪れているこちらの地方です・・(泣)。渓に春よ!はやくこ~い(笑)!