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2013年10月13日

秋空と竹竿とトラウトたち。

ゆっくりと伸びてゆくフライライン、リーダー&ティペット、そしてその先に結ばれた小さなフライ・・
静寂の水面が盛り上がり、7Xティペットに結ばれた#18ミッジアダルトが吸い込まれる・・
フライを咥えたトラウトが、重々しいトルクで一気に水底へと潜り込む・・
バンブーロッドが綺麗な弧を描き、ロッドティップの先端から握り締めたコルクグリップまで、生命の躍動感が伝達する・・
やがて水中を疾走する魚体が、秋の日差しに照らされ浮き上がる・・
ランディングネットに横たわったのは、たくましいボディーの鰭ピン虹鱒だった・・



・・な~んちゃってFF釣行記風に語ってますが、ぜ~んぜんお気楽な釣り堀でのお話しですけどね~(笑)。
爽やかな秋晴れに誘われて、午後のひとときの気分転換にちょいと管理釣り場でお気に入りバンブーロッドを振りたくなったのです ♪

紅葉した山々を縫うようにワインディングロードを抜けて、ドコドコとジムニーを走らせて訪れたこの管理釣り場。一部のマニアにウケている、「あとで料金徴収にくるから、テキトーに釣ってて」的な管理人オジサンのゆる~いキャラクターもいい味出してます(笑)。
正直言って釣り場のロケーションとしてはチョイと味気なくて、ポンドのスケールも小さいのではありますが、釣れるトラウトたちのコンディションが何気にけっこう良いんですよね~。
かといって「超大物モンスター級がウヨウヨいる」みたいなわけでもないので、#3~4渓流用ライトタックルで遊ぶのに丁度良い、「現実的な大物」が釣れてくれるので楽しいんです。





今年の渓流FFシーズンにワタシを楽しませてくれたバンブーロッドたち・・ギャリソン201テーパーミッジパーフェクショニスト・・それぞれの竹竿に思い出が残せたシーズンでした。
その中でも、信州渓流FFシーズン最盛期に尺イワナを狙う「勝負竿」として、バンブーロッドビルダーtaki(zrt)さんに製作を依頼した、 Taki Rod 7'6"#4 / Paul H.Young The Perfectionist Taper Tonkin Cane Bamboo Fly Rod ・・
このバンブーロッドはホント、濃厚なヒットシーンと輝ける釣果をワタシにもたらしてくれました。
・・だけれどもその反面、まだまだワタシの技量ではそのロッドアクションを使いこなせなくて、「痛恨のバラシ」も幾度となく味わってしまったのも事実です・・(^_^;)

今シーズンは何だかんだと釣行回数も激減してしまったので、「釣り勘」みたいなものが鈍っていた自覚もあったワタシです。
そこへきて今まで使ったことのないテーパーデザイン&アクションのバンブーを手にしたので、もっとある程度の慣れが必要だったのかもしれません。
それにしたってキャスティングで振っただけで楽しいこのバンブーロッド、コイツで尺上クラス渓魚と渡り合った時のスリリングな釣り味は格別なんです!



渓流シーズンは閉幕してしまいましたが、もっともっとこのバンブーを愉しみたい、もっともっと使い慣れて自分のモノにしたいんだ!
・・そんな気持ちで管理釣り場のトラウトたちに挑みました。
クリアーで低温な水質のポンドでは、カディスのハッチが始まったようです。今シーズンも活躍した#16CDCカディスが良い仕事をしてくれます。
気持ちよく曲がるバンブーロッド。グラファイトのそれとは明らかに違う釣り味を感じますね。

だけれどもトラウトたちはそこそこスレていて、それなりにフライセレクトやアプローチなどを考えなくては釣れてはくれません・・(汗)。
・・まぁ、そこが釣りバカ的には「やるなぁ、勝負してやるぜ~!」な気分にさせてくれるので面白いのですが(笑)。
使用したティペットは6.5Xと7X・・できれば8Xが望ましいか。フライそのものもけっこうトラウトたちに見られているので、マメにローテーションしたほうが良さそうですね。

夕暮れの時間帯になり、ユスリカのハッチが始まりました。あちらこちらでポツーンとライズリングが広がります。
#20CDCユスリカアダルトに結びかえると連続ヒット~♪



パワフルなレインボーが縦横無尽に泳ぎまわります。フライリールからバッキングラインを引き出すような怪力トラウトもヒットしたりなんかして、ワタシを存分に楽しませてくれます。
しばしの夕刻のミッジングに没頭して、気がつけばけっこう肌寒くなってきたので納竿。秋晴れの高原の空に夕焼けが迫ってきました。



そんなこんなの管理釣り場でのお楽しみ釣行。
実はこの日のお客さんはワタシひとりだけでした!この連休の超行楽日和だって言うのに・・ちょっと贅沢な釣り場貸しきりを味わえたラッキーな秋の日でした。  


2013年09月30日

ブログ的ボウズに散ったラスト釣行 ^^;

ついに今年の渓流FFも禁漁を迎えちゃいますね~。ワタシも最後の悪あがきで、シーズンラスト釣行に出撃してきました!

爽やかに澄み渡った青空の下、夏とは違う樹木の色彩、柔らかい感じになってきた太陽の日差しを浴びて、季節の移ろいを感じながら山中を歩き渓を目指します。
途中ではキノコ採りの2人組みに会い色々と話をお聞きしました。これもまた秋の風情ですね。
紅葉で少しずつ彩り始めた木々を見上げながら、まだまだ奥深くの山に入ってゆきます。



ようやくお目当ての渓に到着。さっそくロッドを振り始めますが反応は薄く・・まだ時間帯が早いのか、渓魚が沈んでいるのか?
ちょっとした落ち込みのポケット状になった深みに、#12CDCカディスをキャストするとヒット~!
7寸ほどの可愛いヤツですが、色鮮やかな魚体と元気な引き味はネイティブイワナの持つ魅力ですね。



本日も同行していただいたshimaさんは、気合を入れてOSPREYザックを背負っての出撃です。
だけどその先は、進んでも進んでもイワナの反応がなく・・?瀬を走る渓魚の姿もあまりに少なすぎます・・。
「これはいくらなんでもおかしいな?」と思った矢先に先行者の足跡発見・・。
戦意喪失して、その場で早めの昼食をとり、渓を移動することにしました。

またまた山中をひた歩く釣りバカふたり・・途中でがけ崩れなどがいくつもあり、藪コギしたり高巻きしたりして前進するのみです。
ようやく2本目の川に到着・・が?!・・「ゲゲッ!!川が激変している(驚)?!」
そう、前回の台風18号の爪痕は激しく、渓の周りの木々はなぎ倒され、川原はきれいさっぱりと流されて生命感ゼロなムードが漂います・・(泣)。
「あれ?間違えてちがう川に来ちゃったんだっけ(苦笑)?」
思わずふたり顔を見合わせて苦笑いです・・。

それでもフライロッドを振ってみなくては始まりません。しばらく進むとshimaさんが徐々に釣れ始め、さらには岸壁の上からサイトでイワナを発見。そしてかなり際どい位置取りから狙いヒット~!ワタシがランディングネットを持ってイワナに駆け寄り掬ってみれば・・
お~!お見事shimaさん!尺イワナですよ~(羨)!



さすが尺イワナキラーshimaさん!このキビシイコンディションの中、尺を出しちゃうんですから、あっぱれの一言に尽きます!

ワタシもそろそろラスト釣行ブログ記事に添える写真に見合った、納得サイズの獲物を釣らなくてはなぁ(汗)。
大岩の脇に浮いていた良型イワナを発見!ワタシに狙わせてもらいました・・
・・おっ!ライズしたぞ~!やる気満々のイワナです。こりゃ釣らなくてはイケマセン!これでハズしたら、今シーズンはもうこれで渓流フライフィッシングを引退しますよワタシ(笑)!(←って言うか翌々日から禁漁なだけだろ、オイ・・)
#14CDCカディスをキャスト・・イワナがゆ~っくりと浮上してフライを咥えました!一呼吸置いてドンピシャのタイミングでアワセを入れるとガッツリとヒット~♪
9寸ほどの幅広ボディーのイワナが水面下で大暴れします。ポールヤング パーフェクショニストテーパーのバンブーロッドが気持ちよく曲がり、ソリッドブランクからコルクグリップの手元まで、引き味がビンビンと伝わってきます!



shimaさん 「おっ!けっこういいサイズじゃんか~!」
oko-rocks 「ありがとうございまっす!やっといいヤツ釣りましたよ~ん、ムフフ ♪」
・・と油断した瞬間・・フッとフライがイワナの口からはずれて・・バレました~ん(大泣)
なんてこったぁ・・「イイヤツバラ~ス病」がよりによって最後の最後に再発とは・・(-_-;)
ということで、この釣りバカoko-rocks、今シーズンはもう渓流フライフィッシングから引退することにいたしました <(_ _)>
・・でも来年の渓流シーズンが開幕したら、早々にまた現役復帰しちゃうけどね(笑)。



そんなこんなでワタシの2013年渓流フライフィッシング釣行はこれにて閉幕。
ラスト釣行は自分が釣った渓魚の写真がないという、いわゆる「ブログ的ボウズ」に散ってしまいました~(^_^;)
釣りを終えて日が暮れた山中でコーヒーを入れてもらいホッと一息。なんとなく今シーズンの釣行の思い出が甦りました・・

・・何だかんだで釣行回数は少なかったけど、内容が濃い釣りを堪能できたこともありました。
例年釣行をご一緒する何人かのFFマンには、ワタシのスケジュールの都合などで残念ながらお誘いは出来ませんでしたが、また新たなFFブロガーさんたちと出逢うこともできました。
なによりもケガや事故もなく楽しいシーズンでした。釣りバカなワタシを支えてくれた家族や仲間たち、そして山々と渓とそこに棲む生き物たちには感謝でいっぱいです。ありがとう!

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追記

ワタシのこの無残な釣果の原因は、夏にワタシが「ボウズの呪い」をかけた、ちさやんからの「呪い返し」だ・・との噂が飛び交ってます・・恐ろしや、恐ろしや・・
新たなリベンジ呪いを、ワタシもはやく編み出さなくては・・(笑)?  


2013年09月23日

初秋の源流渓魚たちを探して。

先週の台風の影響で、渓のコンディションはどうなんだろう・・?
野暮用などのため出発時間が遅くなってしまいましたが、不安と期待が入り混じるようなキモチで、もしかしたらワタシにとってこれでシーズンラストとなるかもしれない釣行に出撃です ♪
夏にはあんなにもにぎやかだったセミや鳥の鳴き声がすっかり消え去った、秋が忍び寄る静寂の森を抜けて渓に到着。

さすがに流れにはかなり増水した痕跡がありますが、水量は落ち着いていていいカンジです。
釣りはじめた最初のポイントから、早々にヤマメらしき魚影がフライにライズしますがフッキングせず・・この時期の渓魚はやっぱナーバスだよね~^_^;
ちょっとした淵から可愛いイワナが飛び出し、ポツポツと渓魚たちがバンブーロッドを曲げてくれます。
同行していただいたshimaさんがワイルドな顔つきの良いヤマメをヒット~♪
ところがランディングネットに収めてみると、ヤマメの魚体は無残なほどに傷ついていました。増水したときに岩などに打ち付けられて受けたダメージなのかな。それでもたくましく生き延びる渓魚たち・・自然環境の厳しさと生命の力強さいう真実を見せ付けられたようで感動しました。ガンバレ!お魚さんたち!

大岩の陰から流れを覗き込み、浮いていたイワナをサイトフィッシングで狙います。#16CDCカディスにゆっくりとしたモーションでの~んびりとライズ。
気持ちよくギャリソン201テーパーバンブーを曲げてくれたネイティブイワナです。



ポイント毎に釣れるイワナの体色や顔つき・プロポーションが変わり、同じ渓の魚とは思えないほど個体差が激しい・・面白いものですね。
コイツはヤマメのように尖がった口をした、鮮やかな朱斑点が印象的な魚体でした。

その後しばらくは反応が悪い区間になりましたが、岩がしっかりとした渓相になると再び魚影が戻ります。
サイズはイマイチですが、オレンジ色の腹部が綺麗なイワナや真っ黒い体色のイワナなどが釣れてきます。


       
いかにもヤマメが好みそうなストレートの瀬。ど真ん中にフライがドリフトするも無反応?ちょっとレーンから外れた脇の浅瀬にキャストすると今度はヒット~!
トリッキーなローリングファイトで交わそうとする・・ヤマメかな?



秋色の婚姻色に染まり始めたヤマメさま。恋の季節のはじまりだね。た~くさんの子孫たちを残してください!

その後はちょっと期待したいポイントがいくつか現れたのですが、どういうわけか魚影すら確認できずどこも不発が続き・・最後のポイントでshimaさんがロングキャストで綺麗な良型イワナを釣り上げて終了。
まだ新しい釣り人の足跡も残っていたので、前日に餌師が入って抜かれたかな?的ムードが満点・・台風・増水の影響よりも、根こそぎお持ち帰りされちゃうダメージのほうが、はるかに大きいよね・・(泣)。

そんなこんなで後半区間は不完全燃焼な思いも残り、ちょっと敗北感・・参りました~ <(_ _)>
・・来シーズンウデを磨いて出直しますので、またオジサンと遊んでちょ~だいね~!  


2013年08月11日

真夏のお散歩渓流トレッキング釣行で惨敗。

日本全国強烈な猛暑ですね~(激汗)。こちら信州だって、健康の危険を感じるほどの暑さですよ。
そんな暑い盛りでしたが、日中の野暮用を済ませて、夕刻からちょいと超短時間のお散歩釣行に出撃してきました。

地形地図&ロードマップを確認してジムニーを走らせて、登山道の入り口に到着したのがすでに午後4:30過ぎ・・こんな時間に入渓していったいどうする??的なムードが漂うのも事実でした(苦笑)。
ようやく水辺に到達して腕時計を覗き込めば、すでに時間はPM5:00をまわっています。釣りが出来るのは実質1時間30分ほどでしょうか・・。
駆け足で遡行して、小場所をスルーして本命らしき区間に到着。

しかしやはり真夏の渓魚たちは渋いぜ~^_^;
ポイントには十分な距離を置いてキャスティングしているつもりなのに、ササ~ッとイワナが走ります・・(苦笑)。
さすがの渇水だし気温も高いのだろうし、予想通りとはいえ正直キモチがメゲますなぁ~(ーー;)

ちょっとした深みからなんとかボウズ逃れの一尾をキャッチ。フライは#14CDCカディス。



とりあえず魚の顔は拝めたので、もしも今後時間があるときに再訪できた時のために、魚影の確認を目的に遡行を続けます。
腕時計をチラ見しながらの短時間釣行。「この先の流れはいったいどんな感じなんだろう?」的な興味のほうが強くて、小さな落ち込みなどに潜んでいた良型イワナを何度もまたいじゃいました(苦笑)。

時刻はPM6:30・・残念ながらタイムアップ。谷深い渓はすでに薄暗くなってきました。そろそろ下山しなくては危険な時間帯です・・(汗)。
釣果としてはとても貧相なものでしたが、久々に汗だくになって暗闇の山中や渓谷を彷徨うのが何だか楽しかった。
下界はうだるような暑さだろうけど、渓はまだまだ涼しくて、水なんかびっくりするほど冷たかった。



そんなこんなの真夏のお散歩渓流トレッキング釣行。釣果は惨敗でしたが、まぁこの時期はこんなもんでしょ・・と自分を慰める釣りバカoko父さんなのでした(笑)。
脱渓には予想以上に時間が掛かってしまい、ジムニーにたどり着いた頃にはもうあたりは真っ暗でした(焦)。
次回は時間制限のないときに訪れて、リベンジを果したいワタシでした・・(゜-゜)  


2013年07月22日

激渋でシビアなイワナに挑む。

そろそろ渓魚たちも、真夏の渋~くて手強いシーズンに突入だよねぇ~(汗)・・ということで shimaさんと出撃。
「釣りをする行程より、渓への道のりを歩く距離のほうが長いんじゃね~の??」的な険しい渓谷に挑もうか・・(激汗)。
水分・塩分補給のありがたみを感じる釣り場向かう山中で、長い長~い徒歩の末に渓に到着(大汗)。
「もしもここまで来て撃沈だったりなんかしちゃったら、釣りバカ的にかなり悲惨だよね(苦笑)」
・・そんな不吉な予感が、何故か一瞬アタマを過ぎってしまったワタシであった・・。

それでも久々の釣行に、ウキウキ気分で鼻息も荒く釣り上がるワタシです・・が、渋い。渋すぎる。なんちゅう激渋なイワナたちなんだ・・(激汗)?!
慎重にストーキングしてキャスティング、フライラインがスルスルと上空に延びていった瞬間に・・ダ~ッと数尾のイワナが一斉に瀬尻から走る・・!
「オイオイ、まだフライは着水もしてませんぜ・・(@_@;)」
思わずshimaさんと顔を見合わせて苦笑い。早々に戦意喪失気味に陥ってしまいそうです(笑)。
それにそれに、何だかんだでワタシの釣行は、前回よりほぼ一ヶ月ぶりである・・まんま釣り勘が鈍っている感は否めないのである・・(^_^;)・・何故なら本日だって・・

・・無邪気にライズを繰り返している良型のイワナを発見!こりゃ、もらったも同然な楽勝シーンか?・・#18マイクロカディスをキャストすればあっさりとヒット~♪・・が、フッキング後に自分の体勢を整えようと思った瞬間に・・バレました~ん(泣)
・・淵をクルージングしてライズする尺イワナにロックオン!・・だけどもたもたしてキャスティングのタイミングが合わず・・イワナは着水したフライを凝視しUターン、水底に逃げていった・・(撃沈)
・・5Xティペットに#10ヒゲナガアダルトを結び際どいポイントにキャスト~!・・ガバッ!と、とんでなくデカいイワナが躊躇なく食いついてきたけど?!・・早合わせすぎたのか?・・痛恨のすっぽ抜け(大泣)
その他にも数々の情けないシーンがありましたが、もうこれ以上は恥ずかしくて語れません (;_;)



「このまままさかの撃沈釣行で終わってしまうのか?!」の焦りがピークに達した頃に、ようやくの一尾をキャッチ。
「ボウズ逃れの貴重な一尾となるかも」と、あわてて記念写真を撮っていたワタシである ^_^;

「今日は序盤の良型イワナを逃してから、なんだかokoさん『らしくない』よね~。」
釣りのリズムみたいなものが整わず何だか気分がノリ切らないワタシのキモチを、shimaさんが見透かすかのように言い当てます(^_^;)。
やる気満々で臨んだ本日の釣行だったのに、何だかイマイチ調子が上がってこないぞ・・。


         ↑ サカナのキモチも釣りバカの心もお見通しのshimaさん

その後はshimaさんからキャスティングのレクチャーを受けて、バンブーロッドの心地よいキャストフィールを体感できるようになりモチベーションアップ!
シビアな渓魚たちに挑むようなキモチで、フライを狙ったポイントに打ち込みます。

大場所の岩盤縁スレスレをドリフトする#16CDCカディスが吸い込まれた!ロッドを立てるとギュギュッとロッドが曲げられる!
水中で時折赤いエラをカッ!と開くイワナの姿が見えます。広い淵を縦横無尽に走りまわりワタシを翻弄させます・・。
バレないようにロッドテンションを一定に保ちながらのファイト・・やがて魚体をじっくり寄せて・・ネットイン!



ネットに横たわるのは鰭ピンの29cm泣き尺イワナです(嬉)!ややスレンダーな魚体ながら、元気いっぱいにワタシと戯れてくれましたね。ありがとう!
本日何尾かの良型を釣り逃しましたが、この綺麗なイワナに逢えれば大満足なワタシです←単純だな、コイツ(笑)。



その後も渓魚の反応は渋いながらも、何だかんだで楽しい釣行です。shimaさんはこの日の数少ないライズシーン獲ったり、サイトフィッシングでモノにしたりしてさすがですね。
やがて日も傾きモンカゲやカディスなんかもチラホラとハッチを始めますが、散発で終わってしまいライズを誘発させるほどではなかったようです (-_-;)
「もしかしたら、夕刻になったらシビアな渓も激変しちゃったりなんかして~!!」・・などと甘い期待を寄せますが、現実には流れは沈黙したまま終盤を迎えます・・(-_-)

大場所の巻きに#14CDCカディスを漂わせる・・反転流にもまれる寸前でイワナがヒット~!
ギュ~ン!とロッドを曲げて物凄い引き!水底に張り付いて一時は「岩に潜られたか??」と思いましたが再び浮いてきた!
勢い余ったイワナは自分から浅瀬に打ち上げられてしまいましたが、自力で深みに戻ってもう一勝負・・強いなぁ~!
そしてじっくりと浮かせて、「こりゃデカイか~ ♪」・・と浮かれてランディングしてみれば・・こ、これは~、まさかの・・(汗)??
  


久々の「スクエバチヂ~ム病」の典型的な症状だ・・完全に尺クラスを釣ったと思ったのに、ネットで掬ったら9寸にまで縮んでサイズダウン・・(笑)??
ファイト中shimaさんに向かって「デカイの出たぁ~!」と思わず叫んじゃったのに、そんな大騒ぎするほどのものじゃなかった・・(^^ゞ
幅広で太いイワナだったからパワーが凄かったみたいですね。でもコイツも良いイワナですよ~ ♪



そんなこんなの楽しい一日もあっという間に夕暮れに。難しいコンディションながらも、ワタシにとっては多くを学んだような釣行になりました。この渓のシビアな渓魚たちを、いつの日にか攻略したいな・・そのためにはもっともっと、ワタシのFF腕前を上げなくてはなりませぬ(汗)。

本日獲り逃がしてしまったイワナたちよ!いつか釣ってやるから、もっと大物に成長して待ってろよ~(笑)!
真っ暗になりつつある渓を釣りバカオヤジふたりが行く。蛍が乱舞する山中をひたすら歩き、ヘロヘロになってようやくジムニーにたどり着き、ノンアルコールビールで乾杯ました~♪  


2013年06月24日

渇水ナーバス渓の尺上イワナ。

お気に入りのバンブーロッドを、もっともっと使いこなせるようにならなくちゃね~♪・・ということで shimaさんと出撃。
ここ数日の降雨で渓も潤ったかなぁ?・・と期待したけれど、いざ到着してみればけっこう渇水気味のナーバスなコンディションか・・(汗)。
イワナの付き場も夏モードといった感じで、かなり渋いムードの釣りを余儀なくされます。それでも小場所のようなポイントから何とかイワナを引き出してまずは一安心 (^_^)v

ワタシにとってニガテ意識があった長い淵の岩盤縁のポイントが現れた。パーフェクショニストテーパーバンブーの気持ちよいキャストフィールで、#16ピーコックパラシュートがドンピシャで着水・・ボコッ!・・いい感じでヒットです~♪



狙い通りに獲物を出せた充実感。今のところ、前回釣行のようなオーバーアクションなアワセミスやバラシが無いワタシ・・ホッ・・(笑)。
爽やかな初夏の陽気の中、心地よいバンブーフィールを存分に味わいながらも、もっともっと使いこなしてこのロッドアクションを自分のモノにしたい・・。

shimaさんは対岸の岩盤際になる渋いポイントから良型イワナを連発(羨)!こういう難しい場所を確実に攻められるかどうかが、ワタシのようなへなちょこFFオヤジと上手いFFマンの違いなんだな・・勉強になります。


              ↑ shimaさん尺クラスのネイティブイワナと次々格闘中!

ここぞ!の一級ポイントは意外に不発だったりして焦り、何気ない場所に足を踏み入れれば瀬尻からイワナが走り・・難しいなぁ~(泣)。フライへの反応も渋くて、オチビイワナにすら見切られるシーンもたびたび・・。
岩盤際のバブルラインに定位していたイワナをサイトで発見。何度かフライをキャストすると反応して浮上してきました。そして狙いを定めて・・食わせた!

     ↓ ネイティブイワナ vs okoオヤジ / デジカメムービー by shimaさん




9寸超えのなかなか良いイワナです ♪ こんなサイズに会えれば気分も上々なワタシです(笑)。
バンブーロッドの感触にも徐々に慣れてきました。キャスティングのリズムが合っていないとやや重々しく感じるのですが、振りがロッドアクションと合ってくるとむしろ軽快にキャスティングができます。
あまり力まずに、ロッドのテーパー・アクションを感じながら振ると気持ちよくラインがターンオーバーしてゆきますね~。

shimaさんが良型をサイトで掛けます。どうやらとても小さな虫を捕食しているようでした。
ワタシもフライをミッジビートルパラシュートに結び変えます。フックは#14でハックルは#12~10用のオーバーサイズを軽く3ターンのみ巻いて、ボディーシルエットは#18~20相当のミッジサイズに仕上げた必殺フライ・・かな(笑)?

大岩ぶっつけのちょっとした巻きの中心にフライが着水・・ん?消えた??ドラグで波にもまれちゃったかな?・・ロッドを立てると・・あらあら根掛かりかよ~(泣)。
・・でもおかしいな?こんな流れのど真ん中で何に引っ掛かったんだろう・・
・・グン!・・根掛かりが動いた?!
あれよあれよとロッドが絞り込まれます!・・イワナが釣れたんだ!でも動かない走らない?
・・なんだ??鯉でも釣れたか?←ここにはいねぇだろ、オイ(笑)!
水底で魚影が翻る・・やっぱりイワナだ。だけどなかなか浮いてこない・・ロッドが満月のように曲がり、グワングワンと水中のイワナが頭を振ります・・もしかしてデカいのかも!
ようやくこの時点で良いサイズと気付き、慎重なやり取りでイワナとファイトします。ヒットしたのはけっこう狭いポイントです。手前の岩に潜られないように必死でイワナの引きをいなします(汗)。

グーンとイワナが泳ぎだし、一段、二段と下流に落ちます・・が、両足で踏ん張るのがやっとの頼りない岩に乗っているワタシの立ち居地が悪く、これ以上イワナを追従できません(激汗)。
バンブーロッドのトルクでイワナのパワーを受け止めて耐えます。ようやくイワナが浮いてきました!尺上です!
それでもまだまだイワナはファイトの手を緩めません・・何度も危うく岩の下に入られそうになるのを交わします(汗)。
そして、じりじりとイワナを手元に寄せて・・ネットイン・・ありゃ、空振りしたぁ~(汗)・・
・・もう一回・・ネットイン!





ずっしりとした重みで掬ったのは、貫禄尺上イワナ34cmでした~!こりゃ嬉しい獲物です!
直前にフライを交換したため、6.5Xティペットの強度も何とか持ってくれました・・最後はかなり強引なランディングだったから、最後の最後でバレちゃうかなぁ~(汗)・・とヒヤヒヤでしたが。
前回の釣行で、まだこのバンブーロッドに使い慣れていないからかバラシの連続でした。その教訓もあったから、この尺上も苦戦しながらも無事に獲れたのかな。かなりラッキーな一尾でした ♪

その後はロングキャストが必要だったりする難易度が高いポイントをshimaさんに任せ、ワタシはそこそこキャストで攻められる地味ポイント攻めに専念します(笑)。



大きな反転流の泡溜まりになっているポイントに到着しました。ライズでもしていればいいんだけど・・。
水面上に張り出した木の下の巻きの流れが怪しい・・ピシャッ!モコッ!・・ライズが連続して始まりました。
#14 X-カディスに結びなおしてトライ・・チャプッ!・・ちっちぇえライズ・・チビイワナか(苦笑)?
だけど、ヒット直後はさほどでもない引き味でしたが、手元に寄せてくると何故か徐々に引きが強くなる??
水底で反転する魚影を確認すると・・おっ?けっこういいサイズじゃん ♪
するとワタシの浮かれた気持ちを見透かすように、イワナが一気に疾走してバンブーロッドをギュ~ンと曲げます!
今度はワタシの足場も安定しているので、こちらからイワナににじり寄り確実に・・ランディング!




でっぷりとした魚体、こいつもジャスト尺イワナです!けっこう重量があるムチムチグラマーボディーで、引きが強烈でトルクがあったのも納得できますね。

この後は尺近い良型はshimaさんのロッドだけを曲げて、ワタシにはちびっ子イワナしか相手にくれませんでした。まぁさすがに本日ワタシの幸運もここまでか・・といったところでしょうか(苦笑)。
夕刻にはプチイブニングで大場所を探ってみましたが不発。場所によっては水棲昆虫のハッチは盛んなようですが、どうにもとらえどころの無い渓流コンディションなのかもしれませんでした。
でもまぁ本日まさかの尺2匹!当然釣りバカoko父さんの気分は上々です ♪ 帰宅してからの晩酌が美味かったのは言うまでもありません・・実は呑みすぎて翌朝はやや二日酔い気味でしたがねぇ・・(苦笑)。

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そう言えば朝に車止めで出撃準備中に、横浜から単独で来たという餌釣り師のオジサンと会いました。最終的に向かう渓が違うということで、途中まで一緒に釣り談義をしながら山中を歩きました。けっこう年配の方だったようですが、頑張るなぁ~!
我々が釣りを終えてジムニーに戻ると、ウィンドのワイパーにオジサン手書きのメッセージが挟んでありました。オジサンが向かった渓もけっこうコンディションは厳しかったのではないかと予想されましたが、遠征の甲斐もあって楽しめたご様子でしたね。よかった ♪



そんなこんなの楽しかった釣行。あまりに嬉しいので最後に先ほどの尺上34cmイワナを、shimaさんの新作ランディングネットと一緒に記念写真を撮ったの図です (^^♪
↓ スリムなグリップにナローシェイプフレームの銘木ランディングネット・・こりゃカッチョいいわ~♪お疲れさまでした!



okoオヤジ 「尺を獲れたから、今シーズンの渓流FFはもうワタシ思い残すことはないよ~(笑)♪」
shimaさん 「ちょっとokoさんそのセリフ、5月の釣行のときから言ってるじゃん(笑)!」
okoオヤジ 「そ、そうでしたっけ(苦笑)?」
・・釣りバカoko-rocksはどこまでも釣りバカなのであった (^_^;)  


2013年06月12日

完璧尺上イワナvsパーフェクショニスト。

尺クラスのネイティブイワナに逢いたいよね!・・ということでshimaさんと出撃。
なんと今回はまさかのスペシャルゲストが信州に来訪!「師匠」 KIFさんの登場です!
初夏の日差しはまぶしく新緑が鮮やかな季節。ヒグラシが鳴き盛る山中を3人で数時間彷徨い、ようやく麗しき渓谷に到着しました。

釣りを開始まもなくして早々に、KIFさん良型イワナをヒット~!長年愛用されているフライロッドを完全に自分の手のように操り、力強いネイティブイワナの引きをいなしてランディング。
全国の渓流で数々の尺クラス渓魚と渡り合っている百戦錬磨の男です。次から次へものすごくタイトにポイントを攻略して、ここぞの流れから確実にイワナを引き出しますね~♪
ストーキングやアプローチなどの技術も、見ていてワタシはとても勉強になりました。さすが激戦区の渓でもまれているKIFさんです。いかなる厳しい状況の渓でも実績を上げているのがうなずけますね~。

さてさて、本日ワタシの相方は Taki Rod 7'6"#4 / Paul H.Young The Perfectionist Taper・・そう、この日のためにワタシはロッドビルダーtakiさんにこのバンブーをオーダーした、と言って過言ではないでしょう。
強靭な尺イワナを狙える渓で気持ちよく振れる、良型に負けないパワーを持つバンブーロッド。さぁ出番ですよ~!

あまりに好天ドピーカンのためか、まだ水棲昆虫のハッチもまばらな時間帯だからなのか、イワナは日陰などの渋~い場所に潜んでいるようです。うっかり足を踏み込んだ止水のようなとんでもない浅瀬から、カエルのように跳ねて逃げてゆくイワナもいました。
ふと目にとまった中型のカゲロウが水面に飛翔する穏やかな流れ。ここは出て欲しいよね・・ボコッ!素直にフライへライズしてくれたイワナでした。



いつもならワタシをじゅうぶんウハウハ気分にさせてくれる25cmほどのイワナですが、本日はこのサイズじゃまだまだ物足りない・・
・・すでに尺を手にしているshimaさんから、「KIFさんokoさん、ふたりにも尺釣ってもらわなくちゃね~!」・・と高らかに宣言されてますから(笑)。
・・まさかこの一言が、後々ワタシに重いプレッシャーとして圧し掛かってくるとは、この時点ではまだ思ってもいませんでしたが・・(苦笑)。

イワナの気配が濃厚な淵に到着。カディスやストーンフライなどの水棲昆虫のハッチも盛んになってきましたよ~♪
サイトで良型イワナが見えます!反転流から何尾かのレギュラーサイズイワナを釣りますが、まんまとフライを咥えたはずの良型は、何故かフッキングが浅くてバレたりすっぽ抜けたり・・??
8寸クラス程度はあっさり釣れるのですが、警戒心の強い良型イワナは、けっこうフライを選んで見切っている様子です。きっちりとフライパターンを合わせて、ドリフトの精度をあげないとしっかりと毛鉤を咥えてくれないようなのです。


          ↑ 噂どおり見事なFF腕前のKIFさん

そしてKIFさんはサイトフィッシング&ライズハンティングで良型連発です!「こりゃほぼ尺でしょ!」なサイズから尺上33cmイワナまで、ロッドをバットからギューンと曲げるような大物と次々格闘しています(羨)!

ワタシもそろそろサイズアップを図らなくてはなりません(汗)。怪しげなバブルラインに#14CDCカディスがドリフト・・モコッ!とライズした主は尺ありそうなイワナです!
トルクフルな引き味にパーフェクショニストテーパー バンブーロッドが気持ちよく曲げられます・・く~っ!たまらん(笑)。イワナはなかなかのパワーがあり、何度も水底の岩に潜り込みそうになります。
だけど・・そろそろランディング体制か、と背中から吊り下げたランディングネットに手を伸ばそうかと思った瞬間・・フッと毛鉤がイワナの口から外れた?!・・ガガ~ン(泣)。何でなのぉ~??


          ↑ 頼もしいガイドを務めてくれたshimaさん

さらには大岩の小さなくぼみから、まんまと引きずり出した良型イワナはアワせ切れ(泣)。反転流の泡溜まりでしてやったり!でヒットさせた推定尺のイワナも、十分にファイトをしていよいよランディング・・の瞬間に悪夢のスローモーションのように鉤が外れた・・(大泣)。
「okoさん、今日どうしちゃったの?」
ワタシとイワナのファイトを観戦していたおふたりも、さすがにバラしまくりのワタシに嘆きの言葉をかけてくれます。ホント、何でなんだろう・・(激汗)?

バラしの理由を自分なりに自己診断して、ポールヤング テーパーのバンブーロッドを使ったことがあるshimaさんのアドバイスと合わせて考察してみると・・
おそらくこのパーフェクショニスト テーパー独特のロッドアクションを、まだまだ自分のモノに出来ていないのが原因なのではないかと思います。
ふたりが傍から見ていると「okoさん、やけにオーバーアクションなアワせだな」と感じたそうです。当のワタシ本人も、アワせた瞬間のロッドグリップへの手応えが薄くて、さらに2段アワせのような事をしている自覚もあります。


         ↑ 良型イワナをバラしまくりのへなちょこokoオヤジ photo by KIFさん

つまり、実際は軽くアワせてじゅうぶんにフッキングしているはずのに、ワタシ自身がロッドから伝わるフッキングの感触に気付くのがほんの一瞬遅れるようなのです。
そのことにいちいち慌ててしまいロッドを煽るようなことをするから、最終的にアワせ切れしたり鉤が外れやすくなっている・・のではないかと。
あとは良型ヒット後のやり取りを、もっともっと時間をかけて慎重にしなくちゃいけないな・・(反省)。
そういえば以前、shimaさんにこう言われてたっけ・・
「ポールヤング テーパーは、使い慣れるまでアワせに気をつけたほうがいいよ。」
・・そのまんまの失態を、本日おふたりの前で何度も何度もご披露してしまったワタシです、まったく情けない・・(-_-;)

それでもメゲずに遡行は続きます。だけど・・
「このままじゃ、尺を獲れてないのはワタシだけ・・^^;?」
・・徐々にワタシも焦り始めてきたのは言うまでもありません(苦笑)。
やがていかにも尺イワナが潜んでいそうな淵が現れた。サイトで目を凝らして見てみれば・・
「おっ!いるいる!岩盤縁の巻きにデカイのが定位している・・ライズした!またライズ!!」
これは獲らなくてはイケマセンよ~!これでハズしたらもうワタシ本日お家に帰れません・・もしコイツを釣ることが出来なかったら、
「尺が釣れるまで居残り、独りで熊の棲む渓谷で寝袋素泊まり」
のムードが濃厚です・・(ToT)/~~~

だけど気合が空回りして、キャスティングミスしたフライがイワナの頭上にボチャッ!と着水(汗)?
「オォ~ ノォ~!ヤバッ(汗)?!」・・声にならない悲鳴をあげるワタシ(@_@;)
・・幸いイワナには警戒されていない様子・・って言うか、#14CDCカディスを完全に無視してるよ・・モコッ!フライの横でまたライズした!・・くっそ~!ナメてんのかぁ~(泣)!!
イワナは反転流のなかに浮き溜まっている、なにかとても小さな虫を選別し捕食しているようです。フライサイズを#18~20にまで落とせば確実に食ってくるだろうけど、今日のワタシはそのフックサイズじゃランディングまで持ち込める自信がありません・・。
ボリューム感があるカディスからガラリとフライチェンジして、ハックルを薄く巻いた繊細シルエットの#16ピーパラに結び直し、祈りを込めてトライ!

チュポッ!・・へっ?拍子抜けするような小さなライズ??ロッドをアワせるとイワナが一気に疾走する・・すんごいパワーです(驚)!
パーフェクショニストが満月のように曲がり、淵の深みにイワナがずんずん沈んでいきます。
「okoさん!慎重に、慎重になぁ~!」
駆け寄ってきたKIFさんが声を掛けてくださるので、
「いつもバラしてばかりやけどな、ワシかて、一応いつも慎重なつもりやねん(笑)!」
と、関西人が嫌がるインチキ関西弁で切り返してウケを狙いたいところですが、もはや今のワタシにはそんな精神的余裕などおまへんわ~(苦笑)!

何度も何度もイワナは水中に突っ込みます。水面近くまで浮かせては再び潜られ、近くまで寄せてはまた遠くまで泳がれて・・徐々に主導権をイワナに奪われている気配です・・今度はティペットが切れたりして・・なんて嫌な予感もアリアリで、もうワタシこの場で泣きたい気分だわぁ・・(汗)。
それでも踏ん張り、バンブーロッドのバットパワーで粘りながらも、適度なラインテンションを保ちながらファイトを続けて・・とても長い時間に感じた・・ようやく浮かせたイワナは・・尺上だ!
自分自身の興奮を押し殺すように、最後まで、最後まで慎重に・・ネットイン!




         ↑ クドくてスミマセン(笑)。あまりに嬉しいので3アングルから撮影(笑)。

上唇が割れているワニ顔の爬虫類みたいな貫禄たっぷりイワナ!極太で幅広の輝くボディーに、尖った尾鰭とでっかい胸鰭。
ここでも手際の良さが光るKIFさんが、メジャーを取り出しササ~ッと計測してくださって33cm!
こりゃもうワタシにとって嬉しすぎる完璧な尺上イワナです!サイズや重量などの数値なんかじゃ語れない存在感。何尾もの良型バラしを経験した悔しさを吹き飛ばしてくれるような一尾でした ♪
パーフェクショニストで闘ってよかった・・最後の最後で辛うじて勝利をつかんだような気分です。おもわずおふたりに握手を求めてしまったワタシなのでした(笑)。

イワナの記念写真を終えて淵にリリース。興奮から落ち着きを取り戻しつつあるワタシを渓谷の静寂が包み込みます。さぁこの調子でこの先も尺狙いで~!
・・と気分が浮かれながら、しばらく釣り上がったところでイワナの反応が突然途絶える・・?
どう考えたってイワナが飛び出してきそうな絶好ポイントがことごとく沈黙・・??
「え~っ?!ここで出ないのは、おかしいぜ!」
思わず首をかしげるshimaさん・・どうやらこの先の区間は先行者の存在があるようで、一気にテンションが下降する我々でした。

その後のワタシは必死こいて釣っても出るのはオチビイワナだったり、竿抜けポイントで仕留めたそこそこ良型もまたまたバラしちゃったり・・ワタシのバラし病は重症だ・・(泣)。
最後は2人のフライマンたちに追いついてしまい、後半戦はまさかの展開での終了でした・・。
それでもここぞのシーンで最後にも、シビアな状況下で良型を引きずり出したKIFさんはさすがの一言です!


           ↑ 急激にテンションダウンする信州FFオヤジのふたり

何だかんだでみんな大満足の釣行でした。フライフィッシング上級者おふたりと釣行のお供をさせていただけたことは、ワタシにとってとても大きな財産となります。
KIFさん、shimaさん、お疲れさまでした!また一緒に釣りをしましょう!
その時までに、ワタシはもっとパーフェクショニストを使い込んでもっともっと溺愛バンブーロッドにしてみますよ~!

「完璧主義者」という名の最高に気持ちよい釣り味の竹竿で、完璧な美しさの尺イワナを仕留める・・今シーズンのワタシの最大目標をまずは達成することが出来ました!そしてまた一人の素敵なフライフィッシャーと出会えました!素晴らしい一日でしたよ~♪
あぁ、それにしてもまた楽しみでもある悩みがひとつ増えちゃいました・・もっともっとパーフェクショニストでた~くさん釣りをして、も~っともっと使い慣れなくちゃなぁ・・(^^♪  


2013年06月04日

ショートバンブーロッド 6ft3in #4 藪沢スペシャル。

思いがけず急きょ平日半日釣行のチャンスを得て、ジムニーの助手席にロードマップを広げてワインディングロードをひた走る。
「そろそろあの辺りの渓はどうなんだろう?」・・のスケベ心満載で(笑)、梅雨など何処へやらの青空を目指すように山を駆け上がってゆく。

今日の相方は Taki Rod 6'3"#4 / Paul H.Young Midge Taper ・・Taki(zrt)さんのプロトタイプ的デモロッドで、作った本人も詳細なスペックを忘れちゃったとか(笑)?
参考テーパーは名作バンブーロッド ポールヤング・ミッジで、ロッドのブランクに表記された文字列から推測すると、中空(ホロー構造)ブランクに、バンブーフェルールが用いられた超軽量バンブーフライロッド・・かと思われます(トンキンかな真竹かな?)。
全長6ft3inで指定番手は#4のようですが、実際は#2~3がベストマッチする繊細なロッドアクションに感じます。

このミッジテーパーは「短い竹竿のわりに意外とショートレンジの釣りが苦手だ」・・とよく言われているそうです。でもワタシは、あえてコイツを藪沢で使ってみたかったんですよね~。
・・って言うか、もうすでに先月これで藪沢チビヤマメを釣ってますけどね・・(^_^;)

悪路を走破してたどり着いた渓。支度を済ませて深い谷底に降りて水辺に立つと、水棲昆虫などの虫っ気がムンムン!この時期らしい梅雨の合間のシーズン盛期釣り日和なのかな・・期待に胸が膨らみます。
ファーストキャストでいきなりイワナがヒット~!繊細なバンブーがギュンと曲げられます・・
・・何?このバンブーロッド!キモチいい~♪



遡行すると所々の区間で渓の流れやバックスペースが一気に狭くなり、いかにも藪沢・・といったムードになってきます。
標高や森を形成する樹木の種類・樹齢などによるものなのか、藪が覆いかぶさっていてホントに釣り辛いです・・(汗)。
こんなポイントは短い釣竿のほうが断然有利だと思っていたんだけど、だからと言ってピンピンしたグラファイトのショートフライロッドでは、ワタシのへたっぴなウデじゃキャストし辛いんですよね。

そこでこのTaki Rod ミッジテーパーならイケるんじゃないか?の思惑がありまして・・自分のフライフィッシング技量が足りなけりゃ、釣り道具の性能に頼るワタシです(苦笑)。



これくらいのプリプリサイズになると、このバンブーの曲がりっぷりがメチャ楽しい!・・でももしかして、8寸超えは寄せられないとか・・(汗)・・大丈夫でしたけど(笑)。
小さな落ち込みの怪しげな巻き。反転流と岩盤が組み合わさった、いかにも良型イワナが潜んでいそうなポイント。
・・してやったりで良いイワナを引きずり出したけど、ランディング寸前で浅瀬でイワナが暴れて毛鉤が外れた(泣)。
ちょっとガクッ!ときたけど、すぐ上流の何の変哲もない流れから同じくらいのサイズのイワナが出てくれて、モチベーションを持ち直しました。
それにしてもこのバンブーロッド、ヤバいくらいに面白いっス~♪



ちなみに本日使用したフライは#14 X-カディスのみ・・まぁ、ふだん常用しているオリジナルフライCDCカディスを、ハックル無しにしただけのフライパターンですけどね・・。
しかもおそらくイワナたちの活性がすご~く高いので、べつにこんな凝ったフライじゃなくたって、#12アダムスだとかエルクヘアカディスとかで十分爆釣できそうですけどね・・(苦笑)。
・・じゃぁなんでそんなフライを使い続けたかって?・・せっかく巻いてきたんだから使ってみたかったんだよ(笑)!



このバンブーのキャストフィールも心地よい。ピンポイントで岩盤縁ギリギリにフライを着水できるコントロールのしやすさがあるし、リーダーキャストもお手の物。
だけど小さな段差が続く流れでは、狙いが外れてひとつ上の流れのポイントにフライをキャストしてしまうことがしばしばなワタシ(汗)。
ショートレンジだと、意図したところよりも先にフライが飛んで行っちゃうんだよね~^^;←そりゃオマエがへたっぴだからだろ(笑)!
そのかわりちょっと開けた流れが出現すると、気持ちよくフライラインが伸びてゆく・・気持ちいい!
やはりロッドネームどおりに、繊細なティペットに小さなサイズのフライを結んで、静かな水面の神経質なトラウトを狙うのに向いているロッドなのかもしれない。

ビミョーな水深の怪しげな淵に到着。こんな感じなスケールのポイントは一発勝負だよね・・意外にすぐ手前のヒラキの底石にイワナが付いて居たりするから、流れの奥を意識しつつも、ちょっとでも長いナチュラルドリフトで最後まで流し切る・・モコッとフライが吸い込まれた!
ロッドを立ててアワせると、ロッドティップが一気に水面に突き刺さりそうな強烈な引き味!水底でイワナが反転する!
・・バンブーロッドはブランクの根元から満月のような曲がりっぷり・・サイコーっス~!



             ↑ さすが源流ネイティブイワナ、 いい顔してますね~

こんな藪沢ではかなり嬉しいサイズのイワナです!納得の獲物をキャッチでご満悦な釣りバカokoオヤジです(笑)。
このイワナのヒットを皮切りに、次々とイワナが飛び出すようになりました。良い時間帯や区間なのか何なのか、ほんの小さな落ち込みや岩の割れ目などの小場所も侮れないほどに、ポイント毎にそこそこ良型がフライにアタックしてきます 。
すると段々にワタシも贅沢になってきて、フライに浮上するイワナのサイズを見切って、オチビをスルーして釣り上がる余裕です・・こんな経験などワタシにとって滅多にないからなぁ~(^^ゞ

なんだかんだでこのショートバンブーロッドで、ネイティブイワナが棲む藪沢を満喫できました。どの魚もみんな元気で強かったなぁ。
竹竿の世界は奥深いよね~。あのバンブーもこのバンブーもそれぞれに個性があり魅力が詰まっています。
このミッジテーパーもかなり面白いロッドです。いつかまた釣りへそくりを貯めて、Takiさんに今度は金属フェルールのトンキン or 真竹ソリッドブランクモデル 6'3"#3 / Paul H.Young Midge Taper をオーダーしよう!・・とひそかに誓うワタシでした(笑)。




ふと腕時計を覗き込むと時間は午後2時前ですが、夕刻には帰路に着かなくてはならないのでそろそろ釣りを終えなくてはなりません。
まだまだイワナが釣れ続きそうな感じがしますが、脱渓して下山してジムニーに戻るだけでもかなりの時間を要します。後ろ髪をひかれるで思いで、初夏の日差しを浴びながら岩場を降りてゆきます。
汗だくになってヘロヘロ状態で退渓地点に到着(汗)。でもここには入渓時に熱中症予防に最適なアイテムを隠しておいたんですよね。
あるブロガーの方のマネをして、清冽な流れで冷やしておいたノンアルコールビール。マイナスイオンのシャワーより、今のワタシにとっては何よりの潤いです・・うひ~♪美味ぇ~よぉ!
・・本音はもちろん本物の缶ビールの方が恋しいですけどね(笑)。

終わってみればダブルつ抜けどころか、もしかしたらトリプルいったかも (^^♪
でも釣れた渓魚の数やサイズを抜きにしたって、この季節独特の釣りを体験できた充実感に包まれているワタシです。
やはり、素敵なバンブーロッドをパートナーにした釣行は、ますます楽しいよね~!・・ということが証明されましたね~!
このミッジテーパー、今後ワタシの釣行で、ショートバンブーロッド藪沢スペシャルとして出場する機会が多くなりそうです ^m^  


2013年05月20日

ネイティブ尺イワナに出逢った。

綺麗なネイティブ渓魚に逢いたいよね!・・と言うことでワタシの溺愛ランディングネットのビルダーshimaさんと出撃。
今シーズン地元のHRはどうもコンディションが芳しくない、というのがお互いの共通した見解。それじゃちょいと遠征して、天然渓魚たちが棲むという渓谷の探索釣行をしてみようか。
ジムニーで国道~ワインディングロード~林道をひた走り、やがてたどり着いた熊の気配も濃厚な山中で身支度を済ませて、獣道を使って深い深い谷底に降りて行きます。

「ホ、ホントにこの谷底に川なんてあるのかな・・(汗)?」
・・と、へなちょこなワタシの心に不安がよぎります。カモシカが怪訝そうにこちらをうかがっている急斜面を、ひたすら歩いて下りようやく水辺に到着。ハァハァと息を切らせながらタックルをセットしていざ釣り開始!
ファーストキャストでいきなりのヒット~!・・が油断してバラし(泣)。でも、いいねぇ、渓魚が居るねぇ~♪
次はshimaさんが早々にヒット!釣れたのは綺麗なヤマメです。バンブーロッドが綺麗な弧を描いています。続けてワタシも今度こそは!・・水底から浮上してイワナのようにフライを咥えて翻ったのはヤマメでした。

やがて気温も上昇してきたのか、ミドリカワゲラのハッチが始まりshimaさんはイエローサリー系のフライで良型ネイティブイワナをキャッチ(羨)。
次にワタシも流れの尻にフライをトレースすると、ゆっくりなモーションでライズしたのは8寸ちょいの頭が大きいヤマメでした。



とてもワイルドな顔つきのネイティブヤマメです!・・だけど何だか貧弱な引き味?・・とても痩せたヤマメなのでした。
その後に釣れたヤマメもやはりガリガリに痩せています。何故だろう?答えはその上流部の区間にありました。
・・昨年の台風のダメージなのでしょうか?渓相がメチャクチャにガレています(汗)。流れが極端に浅くなってたり、おそらく本来は長い淵であっただろう地形が切り立った岩石で埋まっていたり。
どおりでこの区間に入った途端に、水棲昆虫の姿が減ったわけです。痩せたヤマメたちにとっては、春になっても餌となるものが極端に乏しかったのでしょう。
しばらくはまるで生命感の薄い流れになり、ふたりの釣りバカオヤジも次第に気分が萎えてきます・・。


           ↑ shimaさん

それでも時折は反応があるポイントも出現するのですが、集中力が切れていたのかラインのチェックを怠り、まんまとライズしたけっこう良いヤマメにティペットを切られたりして・・(泣)。
反転流でイワナのサイトフィッシングを狙うも、イマイチ食い込みが悪くすっぽ抜けたり。気がつけば天候も急変して、風がずいぶんと冷えてきました。気温・水温が低下したのか水棲昆虫のハッチもすっかりなくなり、渓魚の活性も落ちてきたようです・・。

ガレ場の荒れた区間が終わると、再びポイント毎に渓魚が飛び出すようになってきました。だけど・・
「こんなに寒くちゃ、こりゃこの先魚のサイズはもう期待できないかもねぇ」・・と嘆くshimaさん。うむむ・・それでもポツポツ釣れはしますが、大場所でもレギュラーサイズがやっとで、本命サイズはいないのか水底に沈んでるのか??
時折ネットサイズのイワナが釣れたりすると、ややテンションも持ち直すのですが・・(苦笑)。



あきらめムードで遡行しているといよいよ雨粒が落ちてきた。ますます体感気温も下がり、われわれのテンションも下がってきた・・
・・と思ったらshimaさんが声を荒げます。
「でけぇの居る!ゆうに尺はあるよ!35cmあるかも(汗)?!」
思わずワタシも目を凝らすと、見えた!流木か何かかと思ったら尺上イワナだ!淵でゆったりとクルージングをしている・・「バシャッ!」・・ライズしやがった~(汗)!
思わずワタシはキャスティングを繰り返しますが、泳ぎ回るイワナを見失いThe Endか・・?!。
あきらめていったんその場を立ち去ろうとしたら、岩陰にいた尺上イワナにこちらの姿を見られ逃げられました・・完敗です(泣)
警戒心が高い尺クラスはやはり手強いぜ・・だけど、やっぱいいの居るんだな。それがわかっただけでも嬉しい釣りバカオヤジふたりなのでした(笑)。

「このコンディションで、あのサイズの源流ネイティブイワナを、目撃できて姿を拝めただけでもありがたい、としますか(苦笑)。」
思わずふたりとも本音を吐いてしまいます(笑)。
やがて水深のある淵に到着。ここは期待したいところですが・・正直自信はないワタシです・・。
shimaさんに美味しいポイントを譲っていただき、念のため6.5Xティペットを新しくして、本日好調だった#16CDCカディスに結び変えます。

淵の底が岩盤テーブル状になっているポイントを流れる、バブルラインにゆったりとフライがドリフトします・・すると水底からイワナが浮上してフライを吸い込むようにライズ!ロッドを立ててアワせると、ギャリソン201テーパーのバンブーロッドが絞り込まれます!ヒットしたのは良型の予感!
イワナは何度も水中に突っ込み応戦してきます。
「おお~っ?!ヤバいヤバい~!岩盤に潜り込まれるぅぅぅ~(汗)!」
・・な~んてうろたえているワタシの表情は、実は嬉しくてニヤけています(笑)。
イワナを寄せてランディングネットを構えるとまた走られ、何度目かのトライで掬おうとしたら空振りして下流に泳いでいった・・あらら?・・こりゃホ、ホントにヤバい~(激汗)?!
「バレるなよ~!」と、祈りにも似た気持ちを込めてようやく・・ネットイン!



ぶっといボディーの幅広で鰭もピンシャン、渋みのある魚体の色合いと鮮やかな黄色の腹部の色彩・・大型の源流イワナだけが持つ風格のある面構え。
「やりましたわ~!嬉しいです~!」と思わずshimaさんに握手を求めてはしゃぎまわるワタシです。完全に気持ちが舞い上がっています(笑)。
本日まさか逢えるなんて思ってもみなかった源流ネイティブ尺イワナよ、ありがとう!


    ↑ 尺を獲って調子こいてる釣りバカokoオヤジ

尺イワナの記念撮影を終えてもう一度先ほどの淵にトライ。まぁ、そんなに上手くいくとは思えないが・・バシャッ!
サイズは尺に見劣りしますが、コイツもパワフルな筋肉質イワナです。しかも魚体の鮮やかさがスゴイ!ギュンギュンと流れを疾走して、グイグイとバンブーロッドを曲げてくれます。キモチいい~♪



そんなこんなのアベック撮影・・あらあら尺が大暴れでこんな写真になっちゃいました(笑)。
その後もベテランshimaさんはサイトで良型を発見しては確実に仕留めて、ワタシにもイワナを見つけては釣らせていただきました。
途中のガレ場区間の無残な光景を見た時は内心どうなることか・・と思ってましたが、終わってみればたくさんのネイティブ渓魚と戯れることが出来ました。長い歳月をかけて、あの区間の渓魚たちもいつの日か復活してくれることでしょう。

久々に山中を彷徨うような釣行は楽しかったです。なんかね、「リアルな渓流釣り」を体感するんですよね。
体力使って冷や汗かいて険しい谷底に降りてゆく感覚、釣りを終えてヒイヒイ言いながら急斜面を登って脱渓する苦労。
山深い渓谷って台風とか大増水、積雪・なだれ・土砂崩れなどの影響やダメージをもろに受けるのです。でもそれが現実なんだよね。
そして逞しいネイティブたちは必ず甦る。すごいよ、自然の偉大さってのは!  


2013年05月12日

パーフェクショニスト入魂。

今シーズン初釣行の翌日、ワタシの渓流FF シーズン2戦目はTaki Rod 7'6"#4 / The Perfectionist Taper の短時間テスト釣行に出撃しました。
本当はこのバンブーロッドのデビューは初夏の渓流FFシーズン最盛期の頃に・・と、もくろんでいたワタシでしたが・・そ、それまで待てない!・・ガマンできませんでしたわ~(笑)!

渓のコンディションはあと一歩足りないムードですが、ロッドアクションの感触を楽しみながらキャスティングを繰り返し遡行します。
愛用している同じ4番指定(この日は#3ラインを通して使いました)のバンブーロッド ギャリソン201テーパーとは、当然別モノのアクションなので最初は戸惑いました。
それにこのバンブーを近所の空き地で試し振りしたときと、実際の釣り場でリーダーやフライをセットしてロッドを振るのとは勝手が違いますからね。
でも振り慣れてくると、ブンブンと振らなくたって力まずゆっくり振るだけで独特のトルク感でループが繰り出され、ライン~リーダー・ティペットが気持ちよくターンオーバーする感じがわかってきました・・楽しいぃ~♪

さて、肝心の釣りの方なんですが・・釣り上がれども釣り上がれども・・釣れない・・反応がない・・流れを走るサカナの姿すら確認できない・・(汗)。
なんてこった?パーフェクショニストのデビュー戦でまさかのボウズなのか・・?!
テスト釣行とは言ったって、本音は「もしかして釣れちゃうかも、うひひ」・・などとスケベ心満点で望んだのが本音です(笑)。
まいったなぁ・・「もしかしてこの渓にはサカナが棲んでいないのでは?」と、本気で思い始めてきたワタシ・・。

・・と、あきらめてかけていた頃にようやく流れのヒラキで魚影を発見。イワナが透明な流れの水底に張り付いています。
#18ミッジクリップルが結ばれていたティペットを歯で食いちぎり、#14ビーズヘッドフェザントテールニンフに結び変えてキャスト・・インジケーターがモゾモゾと不穏な動き・・ロッドを立ててアワせるとギューンとロッドが曲がる!
ヒットしたのは8寸ほどのイワナのようですが、パーフェクショニストテーパーのバンブーはメチャメチャ綺麗な弧を描いています。
・・このバンブーロッド、釣り味サイコーで気持ちイイ~♪



イワナもなかなかのファイターで、寄せても何度も水底に突っ込み泳ぎ回りました。サイズのわりに良い引きをしてくれましたね。
それにこのバンブーのテーパーデザインが、渓魚の釣り味を引き立てているのかもしれません。
キャスティングが楽しく釣っても楽しい・・パーフェクショニスト恐るべし(^.^)!

釣れたイワナの記念撮影を終えて流れにリリースすると、先ほどのポイントにもう一尾のイワナが見えます。サイズはすこし落ちるようですが、2尾目も狙えるか?!
再びキャスティングを開始しますが、今度はもっと見た目よりも深場にいるらしく思ったようにニンフを送り込めません。
何度かのトライでようやくヒット~!コイツもまた元気いっぱいにロッドを曲げてくれました。



その後はふたたび沈黙の渓。4時間ほどの釣行でこの2尾のイワナに遊んでもらっただけですが、辛うじてTaki Rod パーフェクショニストの入魂完了といたしましょう。

帰り道にはチビヤマメ狙いで藪沢に立ち寄りました。ロッドは短めのものに持ち替えてトライ。
こちらも予想通り激シブなコンディションです。釣りをし辛いいやらしいカンジに茂る藪にメゲて早々の撤退でした(苦笑)・・。
#18ユスリカアダルトで一応シーズン初ヤマメとのご対面となりましたが、今シーズン初めて目撃したライズは、狙っても獲れず敗北感のほうが強かったですけどね・・(苦笑)。



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パーフェクショニストの心地よい釣り味が忘れられず、翌日も時間が空いた夕刻にチョイとお散歩釣行に出撃しました ^^;
真夏のように気温が一気に上昇しましたが、まだまだドライでは反応が悪いのでニンフで攻めました。



この日はパーフェクショニストにベストマッチな#4ラインを通しての釣行。とてもいい感じです ♪
超短時間の釣りでしたが、なんとか写真のサイズのイワナが2尾遊んでくれました。
・・そしてさらに翌日もまさかのお散歩釣行(笑)!やはりドライでは出ずにニンフで辛うじて1尾のイワナと戯れたひと時。短時間とは言え、4日連続釣行なんてもうワタシは今シーズンはありえないよなぁ~(汗)。
それにしてもこのバンブーロッドの独特のキャストフィールと釣り味・・病みつきになりそうですわ~(笑)♪



またまた今回もニンフに救われた釣行。初夏になったらドライフライでガッポガッポ釣りたいな!
・・と大人気ない妄想が膨らむ愚かなワタシなのでした(笑)。
それにしても、楽しくて頼もしいバンブーロッドを手に入れました。今シーズンもワタシはますます釣りバカ一直線で~す(^^)v  


2013年05月07日

衰えた釣り勘を養いに。

なんだかんだで5月である・・渓流解禁以降ワタシは、釣りに行こうかと思えば野暮用が出来たり、釣りに行く気が満々になれば雪が降って戦意喪失したりして、なかなか釣行が実現しませんでしたよ・・(ーー;)
ゴールデンウィークを休暇無しで働いたので、ようやく今日は休日だ・・ついに行くぜ・・行ってやるぜ!釣りをしちゃうぜ~♪
・・と鼻息を荒くして里から山々を見上げれば・・おいおいまた新雪が降り積もってるじゃねぇか??・・いい加減にしろよぉ~!5月のGW明けだぜ~(怒)。
まぁ天気に八つ当たりしたって仕方がない(笑)。昨シーズンラスト釣行以来ぜ~んぜん釣りをしていないワタシの、衰えた釣り勘を養うために、念願の今シーズン初釣行に出撃です!

冷たい強風が吹き荒れる天候にテンションが下降するワタシですが、獣道を歩き谷底に降りると渓のほとりは辛うじてキャスティング可能なコンディションのようです。
状況からしてティペットに結ぶべきは無難にニンフなのですが、オレは結ばないぜ!5月なんだよ、ドライフライで釣るんだよ!←なにをムキになってるんだろ、このオッサンは(笑)。
#16ハーフシンクパラシュートで釣り上がれば・・あっさりとヒットした今シーズン初渓魚は可愛いイワナでした ♪



幸先よく釣れたのでこの後もポンポンと・・の思惑はハズれて次が続かない・・(汗)。フライを#18ミッジクリップルに変更してようやく何尾かキャッチ。
だけどやはりワタシの釣り勘はすっかり鈍っていて、イメージどおりの場所にフライをキャストできない・・ドリフトしているフライを見失う・・遡行する足元すらおぼつかない・・(激汗)。
しまいには、いい感じでまんまと仕留めた良いイワナが何故かバレた??・・ノットがきちんとしてなくてティペットがほどけてしまったのか??
・・シーズン初戦とはいえ、あまりになさけない自分がバンブーロッドを振り続けます・・^^;

やがて釣れたイワナがやけに冷たく感じるようになってきました。流れに手を浸せば、水温も朝より低くなってきている気もします。やはり明け方降った雪が影響しているのかな。
イワナの反応もますますシビアになってきて・・ただでさえGW中に大勢の釣り人に追われてプレッシャーをかけられたはずだろうからね、キビシイよ~(汗)。
釣れる渓魚のサイズもイマイチ。でも贅沢は言っちゃいけないよね(笑)・・とか油断してたらちょいと良いサイズをバラしたりするワタシです・・(泣)。



「ここはイワナが居てくれなくちゃなぁ~。」なポイントが現れました。偏光グラス越しに目を凝らすと・・いるいる!ランディングネットはみ出しサイズのイワナが、リラックスした感じで中層に定位しているのを発見しました!
ここはサイトフィッシング勝負です!#16スパークルダンがイワナの頭上を通過・・無視?水面を見ていない感じか??
・・先ほどまでのドライフライへのこだわりをあっさりと捨て去り(笑)、#16ビーズヘッドフェザントテールニンフに結び変えてサイトニンフィングでどうだ?!

1投目・・反応をするものの食わず?
2投目・・スルーかよ(泣)?
3投目・・ニンフを追うようなイワナの動きとともに、インジケーターが怪しげに揺れる?!
・・ギュンとロッドをあおってアワせるとヒット~!ギャリソン201テーパーのバンブーロッドを気持ちよく曲げてくれます!
・・コレだよ!この感触を味わいにフライロッドを振り続けたよ!



じっくりとファイトを味わいランディング。このサイズが出てくれれば、この時期としては大満足なワタシです。
やっぱり今日はニンフなんだ←さっきまでのドライフライへのこだわりはどこへ行ったのだ(笑)?

その後もニンフで何尾かキャッチ。この調子でポンポンと~!・・とか思ってたら、気がつけば水しぶきが凍るほどの低気温になっている(冷)。時間は午後2時頃でまだまだこれからなはずなんだけど、ますますコンディションが低下しているムードも満点なので撤退です。




残雪程度は覚悟していましたが、まさかここまでの低気温と渓魚の低活性・・。
そんなこんなのワタシのシーズン初戦のリハビリ(?)釣行。それでもなんとかツ抜けは達成したからよしとしようか (^.^)
衰えた釣り勘を養い取り戻すには、もっとたくさんの渓魚を釣らなくてはならないようです(笑)・・今シーズンもワタシの釣れない釣行は難しいなぁ・・(苦笑)。