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2007年07月22日

懐かしき渓にて・・前編。

この週末は地元の夏祭りでした。最近様々なメディアでは日本各地の梅雨明け、お祭り、花火大会、子供の夏休み・・そんなキーワードやニュースを目にすることが増えましたね。
都市とは一味違う夏祭り、田舎町ならではのほのぼのとした地域住民たちのひとときの安らぎだとか、無邪気な子供達の笑顔とそれを愛しむ年配者の喜びの表情だとかがなんとも嬉しく感じられます。
そんな夏風情を満喫できる季節がいよいよ到来ですな。

懐かしき渓にて・・前編。

最近は渓の釣り上がりをしたくて私はどうにもこうにもムズムズ・・。ついに限界点に達して、実は今日いつも寝坊な私としては珍しく、早朝からお目覚め釣行をしてきました。
小雨気味で夜もまだ明け切らぬ時間帯、目覚まし時計にたたき起こされあれこれ準備して眠気眼でジムニーに飛び乗る私・・。そして6~7年ぶりに訪れたのは私にとって懐かしき渓。何だか妙に感慨深い朝になりました。

この釣り場も連日釣り人に攻められ続けているのは十分承知しています。しかしどうしてもこの渓でこの夏一度はノビノビとフライロッドを振って釣り上がってみたくて・・釣れるかどうかの期待はかなり薄いんですけどね(汗)。

しかし入渓直後に、以前とまったく流れが変わってしまった渓を目の前にして愕然とします・・それなりに覚悟はしていたことなのだけれど。
砂に埋もれ浅くなった流れ・・消え去った大淵・・魚の気配が薄れた渓・・。思わず一瞬ロッドにラインを通すことにすらためらうほどです。それでもフライフィッシャーにとってはこの梅雨の降雨で程よい濁りも入り、適度な水位にはなっているとも思われせめてものチャンスでもあります。まずはトライですな。

釣行予定していたのはとても短い行程なので、区間下流の堰堤から釣り始めます。昔は豊かな水を湛える巨大なプールだったこのポイントも完全に岩石で埋まっています。
今やプールどころか水溜りですらなくなったチョロチョロの流れにフライをキャスト。しかしどう見たって渓魚の付いている流れではありません。
その次、またその次のポイントも以前とは様変わりしています・・。小さなイワナがよく飛び出したポイントも沈黙のまま。

懐かしき渓にて・・前編。次の流れ込みのポイントもかなりスケールが小さくなってます。昔は真夏のうだるような暑い朝に、ここの深みでユラユラと幻のような大物スレッカラシ渓魚の姿をよく見たものです。しかしいまはそんな面影もありません。
気を取り直してフライをキャストすると鋭い反応があります。数回のチェイスの後にフライを銜えたのはスピードのあるトリッキーなファイトの渓魚、ヤマメです。

さほど大きな魚体ではありませんが、斑紋の模様が変わった菱形の個体で珍しいのでデジカメに画像を納めようとしましたが、例によって釣れない私の悪い癖が・・。
モタモタとヤマメを落ち着かせる場所を模索して、うっかりリリースネットを水没させた一瞬に・・元気なヤマメさまが飛び出して(泣)。それでも浅瀬に逃げ込んだので素手で追い込みましたが、傷つけたくもないので躊躇したらピシュッ!と音を立てたかのように素早く渓に戻っていきました・・サヨウナラ。

思いがけずヤマメを手にして気分も高揚してきました(笑)。そのポイントの上流は超シャローでフラットな流れで小さな渓魚が数尾走るのが見えます。もしかしてチョット期待できそうかな・・。

懐かしき渓にて・・前編。しかし期待とは裏腹に上流部のポイントはことごとく変貌していました。「渓の楽園」といった形容を思わずしたくなるような美しかった大淵は跡形もなく無くなっています・・。
昔はうっかり覗き込めば大小さまざまなイワナたちが群れをなして逃げ惑ったプール続きの落ち込みも消え去っています・・。いったいこの渓に何があったのでしょうか・・。

ウェストポーチからペットボトルのドリンクを取り出し、しばし呆然と渓を見つめながら渇いた喉を潤す私・・。
そんな私の戸惑いを増幅させるように深い霧がこの渓に舞い降りてきました・・。


タイトルに「前編」とつけたからには、当然後日「後編」をアップする予定でいます。しかし正直言ってその後ガラッと渓の雰囲気が良くなって爆釣したとか、麗しい大物渓魚を釣ったわけではありません・・(笑)。この後はノーヒットでした(泣)。
あまりの渓の変化に困惑した釣れない私のキモチを後ほどアップしましょうかな・・と思いまして(笑)。




タグ :ヤマメ釣行

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この記事へのコメント
こんにちは

やはり去年と一昨年の台風、大雨災害の影響が大きいのでしょうかね。
川の上流部に大きな堰堤とかが何基かあると以外にも土砂の流出が
緩やかに抑えれて、大きく渓相が変わることが少ないのですが・・・
私は渓流にでてまだ1年目なので、昔の川の渓相って経験はないのですが
今年に行った思い出のある川は、いつまでも同じ形で残っていて欲しいと思います。
Posted by hajihadu at 2007年07月23日 14:00
こんばんは、hajihaduさん!

思い出のある川はいつまでも・・その通りですよね。でも大自然のパワーはすさまじく、こんな山間の小渓なんてたちまちに流れを変えてしまうことでしょう。渓相が変化しても納得はします。
ただどこもかしこも浅い流れに激変してしまったことに戸惑いました。そんな釣れない私の心境も「後編」にてアップします・・かな(笑)?!
Posted by oko-rocks at 2007年07月23日 21:54
 
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