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2009年05月08日

デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。

渓へむかう道中・・ジムニーのステアリングを握っているとき・・ウェーディングシューズの紐を締め上げているとき・・熊鈴の音が谷間に響いているとき・・。
懐メロポップソング「デイドリーム ビリーバー」が耳から離れず、気がつけばワタシはフライロッドを片手に口ずさんでいました。

ワタシがお気に入りなのはオリジナルである米国のグループ「モンキーズ」のバージョンよりも、先日ついに帰らぬ永遠の反逆児ロックンローラーとなり、もう二度と生ではその歌声を聴くことができなくなってしまった忌野清志郎が率いた幻のロックバンド、「タイマーズ」のデイドリーム ビリーバーです。
ワタシはこの曲にとても思い入れがあります・・。



甘く切ない歌声とメロディー・・デイドリーム ビリーバーってどういう意味なんだろう?・・白昼夢にふける人?・・夢想家・・?淡い夢ばかり追っている愚かな釣り人・・?
♪ ずっと夢を見て 安心していた 僕は Day Dream Beiliever
  そんで 彼女はクイーン・・♪

釣り馬鹿なワタシにとって憧れの「渓のクイーン」はグラマーなヤマメだったり、逞しい源流イワナだったりします・・(笑)。

「あの麗しの渓の愛しきイワナに逢いたいなぁ・・。」
オフシーズン中からず~っとそんな妄想にふけっていたワタシは、まさしくデイドリーム ビリーバーなのでしょうか・・。

***********************************************

久々の単独釣行です(60分釣行じゃないよ)。子供のお弁当に便乗して家内に作ってもらったおにぎりと水筒を持って、熊鈴を携えて、安全を第一に万全の装備で、無理のない行程で。
よ~し!キヨシローのリズム&ブルースを口ずさみながら、スローでリラックスした気分で行ってみましょう ♪

・・とは言ってもまんまゴールデンウィーク明けの日程です・・。連休中はさぞかし大勢の釣り人が大挙して押し寄せたはずなので、何処の渓もとことんまで攻められてコンディションが厳しいのは必至です・・(汗)。
まぁここは撃沈覚悟の潔さで、キャスト&ドリフト練習でフライロッドを振るのが前提の源流イワナ釣り修行でしょうか・・(笑)。

デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。
デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。

時折小雨が降り肌寒くもありますが、午前10時30分頃から入渓してしばらくはロッドも振らずに上流を目指し遡行します。徐々に一級ポイントが出現し始めて意気揚々とフライをキャスト開始!・・が、沈黙・・(汗)。
ま、まぁ・・まだね、上流に美味しいポイントがあるからね・・慌てない慌てない、ハハハ・・(乾笑)。
・・しかし次のポイントもその次の落ち込みや巻き返しも。渓魚の反応はひとつもなくあっという間にお昼過ぎ・・。う~む、「撃沈」の二文字が目の前をチラつき始めたぞ・・。

厳しいのは覚悟していたけど、ここまでシビアとは・・(泣)。源流はまだまだ早春の雰囲気で気温も水温もかなり低め。芽吹きもまだまだ本番前といった感じ。
連休中に多くの釣り人からいじめられたイワナはかなりナーバスなようで、ワタシはかなり慎重にストーキングしてポイントに近づいているつもりなのですが結構距離があっても俊敏に逃げ去ります。
ワタシはストーキング技術ももっと向上させないとイカンなぁ・・。「ここまでは大丈夫」の思い込みでサカナを追い払ってしまったミスが多すぎます・・。

こんなときは釣り人が見逃すような小さなポイントでイワナをヒットさせた経験があるので、キモチを切り替えて「いかにも」のポイントより「つまらない」ポイントを探っていきます。
すると分流した小さな落ち込みの岩陰で、無邪気にライズを繰り返すイワナを発見!ユスリカを盛んに捕食する姿は可愛らしいほどです。#16スパークルダンをキャストするとスルスルと近寄ってきてパクッ!・・がしっかり咥えません・・(汗)。
ここはやはりまたワタシの奥の手フライ「奥様ミッジ」を登場させなくてはならないのか・・(笑)。

自分で巻いたフライで渓魚を釣るのを信条としているワタシとしてはちょいと不本意ではありますが、しかし撃沈回避のためには背に腹はかえられません(笑)。
妻に巻いてもらった#20スパークリングミッジピューパを結び、ほぼリーダーキャスト気味にフライを投入。
そしてこの日唯一見つけたライズ、全身をさらけだすほど大胆にライズし続けていたイワナがついにヒット~!
ちょいとおチビさんだがホッと一安心。うれしいぞ(笑)!

デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。

その上流でも岩陰に定位していたイワナを攻めましたが痛恨のすっぽ抜け・・(泣)。さらに上流上流へ、源流域へと足を向けたものの無念の完敗でした・・。
予想以上にシビアで、思った以上に春の訪れが遅れていたように感じた今日の釣行の感触でした。まぁ所詮ワタシのウデが悪いのが敗因ですが、フライのドリフトやストーキングテクニックなどいろいろ問題点に気づいたのが収穫でしょうか。

それにしても今日はそこそこ上流部まで行けたので楽しかったです。春本番~初夏の頃是非また来てみたいのですが、60分釣行じゃ来れないしなぁ~(笑)。
下山したのが夕方5:30でした。久々にたくさん歩いた、岩をいくつもよじ登った、3月の蒲田川初陣釣行を髣髴させるスレたイワナに何度も涙を呑んだ・・(汗)。

釣り馬鹿なデイドリーム ビリーバーであるワタシの久々のプチ源流釣行。釣果としては不完全燃焼ではありましたが、終わってみれば気分の良い一日でした!
明日からはリベンジに向けての白昼夢にふけるのでしょうか・・(笑)。

***********************************************

釣りを終えて自宅に向かう車内、ワタシのジムニーのチープなサウンドシステムからはキヨシローの歌声が次々と奏でられていた・・。

♪ カーラジオから スローバラード 夜露が窓を 包んで 悪い予感の 欠片もない・・ ♪

・・信号待ちをしていると古いライブ曲が流れてきた。アンコールに応えて独りで登場したシーンだろうか。
弦が切れてチューニングがガタガタになったアコースティックギターを掻き鳴らし、汗がほとばしるほどにブルースハープを吹いて、しゃがれた声のキヨシローは唄っている・・。

♪ 悲しい気分なんか ぶっ飛ばしちまえよ Baby どかどかうるさい ロックンロールバンドさぁ~ ♪

・・ファンに投げキッスをして手を振りながらステージを降りてゆくキヨシローの姿が目に浮かぶ・・

♪ どうもありがとう!愛してま~す!また逢おうぜぇ~! ♪

Oh!Yeah! サイコーだぜ、キヨシロー!いつまでも永遠に僕らの胸の中でその歌声は響きつづけるぜ!
そしてこれから先もず~っと釣り馬鹿なデイドリーム ビリーバー oko-rocksは、渓に立つたびにフライロッドを振りながらあなたのリズム&ブルースを口ずさむことでしょう・・。





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この記事へのコメント
こんばんは!

快調に釣行回数を伸ばしてますね。テクニックもかなり差をつけられた感があります。
私は、殆んど釣りにいけず、マテリアル等を整理するのが関の山です。oko-rocksさんのレポを読んで、少しだけストレスを放出させていただいています(笑)。
清志郎さん、亡くなりましたね。病気の発覚後も自転車の記事を書いたりしていて、回復しているのかと思っていました。残念です。
Posted by yuzupapa223 at 2009年05月08日 01:12
清志郎さん大好きでした。
かわいらしい歌詞にあの歌声。
今でも心の中では歌い続けています。
訃報を知ったのは石徹白での渓キャンの真っ最中。
新型インフルエンザが気になっていたので、携帯でヤフーに接続したら・・・
ニュースの記事に出ていて・・・・
抜け殻になっちゃいました。
数日後?家に戻ってTVをつけると・・・・やっぱり本当だったようで。
号泣でしたよぉ~゚.+:。(pωq)゚.+:。エーン
Posted by ちさやん at 2009年05月08日 09:48
こんばんは!

連休明けは、厳しかったようですね。
気温が低いと条件的にも厳しいですね。

私も20代の頃、あの名曲「雨上がりの夜空に」をバンドでやってました。
バンドはテクニックだけじゃなくて個性も大事だよってことを、
若い頃に教えてもらったような気がします。ほんと残念です。
清志郎さんとチャボさんのステージが素敵でした。
Posted by takao at 2009年05月09日 01:58
こんばんは、yuzupapa223さん!

今シーズンこそ「脱・万年ビギナー」を目論むワタシですからね(笑)。行けるときには撃沈予感でも楽しみますよ!
ワタシにとってyuzupapa223さんとご一緒させていただいた釣行は今でも貴重な財産です。あの釣り上がり経験がワタシにとっての新たなフライフィッシングの目覚めだったと確信しています。
こんなワタシの釣行レポでも、楽しんでもらえて光栄ですよ(笑)!
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2009年05月09日 15:17
こんばんは、ちさやんさん!

当時ティーンエイジャーだったワタシの脳天をノックアウトしたのが、RCサクセションのキヨシローでした。それをきっかけにロック、R&Bにのめり込んだoko少年でした。
以来キヨシローの歌声を聴き続けてはや25年以上・・かな?この喪失感ったらありませんけどね・・。
「胸にぽっかりと風穴が開いた」・・ってこういう事を言うのかな・・。釣りにでも行って心を癒さなくては・・。
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2009年05月09日 15:17
こんばんは、takaoさん!

いやいや冷静に判断すれば・・「ワタシのウデが悪かった」の一言に尽きますけどね(苦)。あまりに反応が悪くて集中力を切らしていた時間帯も多かったのかな?と今更ながら反省します。
肝心なところで詰めが甘い、まだまだ修行が足りぬ・・ワタシなのでした(笑)。

今でこそエレクトリックギターすら弾けないクソオヤジに成り下がったワタシですが(笑)、少年時代のロック魂のルーツは地元のホールにツアーで訪れたRCサクセションでした。

その名残が20代に一緒に活動していたバンド仲間たちにも親しまれていたワタシのニックネーム「oko」でして。キヨシローやチャボたち、そしてロック・R&Bを愛するキモチを忘れないようにとブログでも「oko-rocks」を名乗っている・・ってのもあるんですけどね。

・・寂しいですよね。キヨシロー、サイコーです!
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2009年05月09日 15:18
こんにちは。

キヨシローへの鎮魂と、源流の岩魚釣行が
見事な綾織になった、すばらしいレポになりましたね。

ハンドルネームの由来も↑、なぁ~る。
やはり、なにがしかの拘りがあるもんですね。

渓を愛し、渓魚を愛で、一生の趣味になるであろう
フライフィッシングなしではどうにもならい男達。
(むろん私もですが)
これからも、楽しくいきまっしょい!
Posted by oldflymanoldflyman at 2009年05月09日 16:01
こんばんは、oldflymanさん!

いまやフライフィッシングはワタシにとって不可欠なものですな・・。もしもこいつを取り上げられてしまったら魂の抜け殻になてしまいます(笑)。
若い頃ロックミュージックにのめり込んでいた頃も、音楽なしでは生きていけませんでした。そしてキヨシローはいつでもどこでもワタシの頭の中で「どかどかうるさい」ロックを奏でていましたね・・。

音楽などと同様に一生の趣味であるフライフィッシングに出逢えて感謝してます。これからますます楽しめる予感がありますよ!
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2009年05月10日 01:40
こんばんは。

何かのCMに使われてたような気がしますが、何だったかな・・・
カップヌードルだったっけかなぁ・・・
ちゃうなぁ・・・
もっとマイナーな商品やったような気が・・・・・
後で調べてみます(^^;
Posted by みかん at 2009年05月10日 02:23
こんばんは、みかんさん!

そうそうCMソングにもなりましたよね。よくおぼえてますね~(笑)。
当時はタイマーズのライブも観に行きましたよ。一緒に出演した軽薄なアイドルロックバンドを圧巻する迫力が痛快でした。
日本のロック界の宝でしたからね・・。
Posted by oko-rocksoko-rocks at 2009年05月10日 23:20
 
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デイドリーム ビリーバーのイワナ釣り。
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